日本拳法道連盟 豊前福光派古術連盟 風門館 古術:目録印可のこと

古術:目録印可のこと(2006-10-21)

-
古術の目録は、現代武道でいえば三段ぐらいにあたるのではないか、と私は考えている。そして、この目録の印可を受けて初めて正式な伝承人の一人となる。現代風に言えば、目録三段で正式門人と言うところだ。

古術には、案外と細かい規定が多い。例えば、一族相伝ながら、相伝者は失伝を防ぐために同時期に三代平行して存在するよう工夫されている。服装なども、印可によって細かく規定されている。

また、演武はひとつの神事として捉えられており、「神楽」とか「神楽舞」と称する。

この際に、目録印可を許された者は、烏帽子直垂白装束許す、と言って、現代にも残っている、御輿を担ぐ時の衣装で「神楽を舞う」ことが許されている。

また、免許以上になると、烏帽子直垂色装束許す、と言って、宮司の服装、あるいは神楽の衣装などで演舞することが許されている。

これも、江戸期、百姓にも許される衣装を用いて、武家の弾圧を逃れようとしたのではないかと私は考えている。

万が一、見とがめられても御輿を担ぐ準備をしていたとか、神楽の練習をしていたと言えば、江戸期の身分差別の激しい時代にも誤魔化しがきいたのではないだろうか?

福光派は鎌倉古芸と名乗る場合もあるが、一つには武芸を代々伝承し、乱があればその芸を以ていつでも家名再興し、武家に戻るため、と言う目的もあったので、印可とその装束などには非常なこだわりを持っていると言う一面がある。

これなども、私には面白いなと思うところである。

ちなみに、私の時は、目録、免許と進んでも、特段そんな装束を着たことが無いので、いつかこの伝承を再現したい、と密かに思っている。(館長)