「ポーポキ」というのは、ハワイ語で「ねこ」のことです。もっとくわしくいうと、「かわいそうなねこ」のことです。1770年にキャプティン・クックがはじめてハワイ諸島を訪れたときにできたことばだそうです。キャプテイン・クックはネズミ捕りのためにねこを船に乗せていたが、ハワイにはねこがもともといなかったので、はじめて見た人たちは驚いていました。長い間船に乗っていたねこたちは、久しぶりに陸に上がると足がよたよたして、なかなか歩くことができませんでした。イギリスの乗組員が指を刺しながら、ねこを見みて、"PoorPussy" (かわいそうなねこちゃん)といったが、現地のハワイ人はそれを「ポーポキ」に聞こえたようです。そして、それ以来、ねこのことを「ポーポキ」と呼ぶことになりました。
■ぼくの身体は大きくて、足が長いほうかな。毛皮の基本カラーは白ですが、自慢はしましまの尻尾です。耳も鼻にも茶色を中心とするちょっとしたしましま模様がついています。そして片足におそろいのしましま模様のレッグウォーマーがついています。そして、心のあたりにしましまのハートがあります。目は角度や気分によって色が変わりますが、基本カラーはグリーンとゴルドです。耳は大きくて、顔が細いですが、みみつくに少し似ています。
ぼくの友達。みみといいます。
■ぼくには、飼い人間が一匹います。彼女の名前はロニーです。ぼくとであったのは、1989年9月3日です。ぼくは生まれて10日ぐらいのときでした。雨のなか、神戸市春日野道の小さな公園のゴミ箱にぼくがひとりで捨てられているのを見つけて、つれて帰ったくれました。それが15年間の共同生活のはじまりでした。
▲ぼくの小さい時の写真。ぼくと同居している人間も若い!
■ぼくの人間は毎日、お仕事にでかけたりしますので、ぼくはいつもお留守番をしなければいけません。ぼくのために専用のドアをつけてもらって、自由に出入りができますが、お留守番という大切な仕事があるので、昼間はあまり出たりしません。その代わり、ロニーが帰ってきたら、夜の散歩がはじまります。近所をまわったり、ねこ仲間と会ったり、おしゃべりしたりします。ためにけんかもして、だいたいは負けて帰ります。
■飼い人間はときどき出張します。そういうときは、別の人間が来てくれます。そういう人間たちを噛むのが趣味です。そして、獣医さんも。獣医さんを怒ると、恐縮するので、とても楽しいです。
食べ物ですが、ぼくの好きなものは鰹節です。普段はねこ用のかりかりを食べますが、できれば毎日にでもたくさんの鰹節をたべたいと思います。人間が飲んだり食べたりするものには興味がありますが、たいていのものはまずそうで食べる気はしません。
■ぼくの好きなことは日向ぼっこです。冬にはほっとカーペットの上で寝るのが好きです。風のにおいを嗅いだりするのも好きです。またたび遊びも。ダンボールに入って遊ぶこともひもで遊ぶのも好きです。嫌いなものは掃除機!つめきりも大嫌い!
■ぼくの人間を紹介しましょう。名前はロニー・アレキサンダーです。人間の世界では、いろいろなことをやっているようですが、ねこの世界では特別に有名な人ではありません。平和のことを勉強しているようです。ぼくが生まれる前から大学に通っていますが、まだ卒業できていないみたいです。お勉強の道具を家に持って帰ったりしますので、ぼくの家は本だらけです。音楽も好きだということで、楽器もいろいろおいてあります。ぼくが生まれる直前からずっと同じところに住んでいます。長いこといるので、ものがたまったりするし、ぼくのおもちゃや好きなものもおいているので、ぼくのうちに物が多いです。でもそれはぼくにとって悪いことではありません。書類の山はいつ崩れるかなど、退屈せずにいろいろな観察ができます。
■毎日、早朝にぼくに起こされます。起きたらまず、お布団の上でぼくと一緒に遊びます。遊び時間はぼくが決めます。一時間もの長いときも一瞬のときもあります。お遊びの時間が終わったら、飼い人間は起きて、ぼくの世話をします。おトイレの掃除をしたり、ご飯を入れたりしてくれます。ぼくは、かりかりのキャットフードの上にできるだけたくさんの鰹節を振ってもらうようにねだります。ごはんを食べたら、ぼくは布団にもぐって寝ます。飼い人間は、支度してお仕事へ出かけるか、家で仕事をします。なんだか、パソコンに向かっている時間が長いです。飼い人間が夜になったら、帰ってきます。一緒に本を読んだりテレビをみたりします。ぼくの定位置は、彼女のおなかの上ですが、離れた場所から彼女を観察することもあります。ぼくは季節と気温によって場所を決めるのです。寝るときは別々ですが、いつもよく見えるところで寝ます。寒くなったら、おふとんにもぐったりしますが、昼間はいつも布団の中だから夜は人間に布団を貸してもかまいません。