作品別用語集 - 十珠伝



十珠伝について

より細かい情報は専用wikiをご覧ください。
  • 原作は曲亭馬琴の「南総里見八犬伝」。基本的に原作準拠。マイリストはこちら
  • タイトルの読みは「とおじゅでん」。他にもいろいろ呼ばれているが、分かれば何でもいいらしい。現在連載されている「肇輯」の読みは「じょうしゅう」で、第一集の意味。
  • 時代背景や設定は以下のとおり。
    • メインとなるのは文明十年(1478)。室町時代後期で、応仁の乱終結直後。
    • 服装は当時の時代衣装。
    • 年齢は数え年。漢数字で表記する。
    • 日付は旧暦を使用し、漢数字で表記する。アラビア数字の場合は西暦。
    • 男女の地位はほぼ同じ。子どもは男女とも十二歳で元服する。
    • 地名や人名は、史実と原作双方から都合のいいものを使用。
  • 主な参考資料は以下のとおり
    • 原文「南総里見八犬伝」曲亭馬琴作・小池藤五郎校訂 岩波文庫
    • 漫画「八犬伝」碧也ぴんく
    • サイト「白龍亭」
    • サイト「伏姫屋敷」
    • 解説書「完本 八犬伝の世界」高田衛



人物-アイマスキャラ

年齢は文明十年(1478)時点。

高木順一朗

  • 五十六歳。応永二十九年(1422)七月六日生まれ。
  • 安房国国主。居城は館山城。
    • 物語の発端となる人物。二十歳の時に結城合戦で敗れ、安房に落ち延びてきた。紆余曲折を経たのち、若くして安房の国主となる。
    • 若い頃から宝珠を探している。その理由は彼が安房に来てからの出来事と関係があるらしい。
    • 原作では里見義実(さとみ よしざね)及び義成(よしなり)に相当。義実は架空説もあるがおそらくは実在した人物で、史実でも安房には白浜から上陸したらしい。一方義成は里見成義(さとみ しげよし。または義成・よししげ)に相当するが、実在した裏づけが取れないため架空の人物とされている。
+ 高木順一朗の詳細


天海春香

  • 十七歳。寛正三年(1462)四月三日生まれ。上総国天羽郡関村出身。
  • 宝珠の模様は「L」。あざは背中の左側。
    • 高木家が探している、宝珠を持つ人物の一人。安房にて一年の訓練を受けた後、他の宝珠を持つ者を探す主命を受け、亜美・真美とともに旅をしている。
    • 宝珠は幼少の頃、花飾りを作って遊んでいるときにたまたま見つけた。あざは生まれつき。
    • 原作では 丶大法師(ちゅだいほうし)に相当。八犬士ではないため、珠もあざも持っていない。


双海亜美・真美

  • 十三歳。文正元年(1466)五月二十二日生まれ。安房国出身。
  • 宝珠の模様は「T」。あざは太もも(亜美が右で真美が左)。
    • 高木家が探している、宝珠を持つ人物の一人。元服を迎えた少年少女の中から有望な者として見出され、宝珠を持っている事も確認されたため、特別な訓練を受けた。訓練は順一朗の予想を上回る成果を上げ、一年で他の宝珠を持つ者を探す主命を受ける事になった。春香とともに旅をしている。
    • 宝珠は父が取り寄せた丸薬の中に、二つに割れた形で混ざっていた。かけらを合わせるところ一つになり模様が浮かび上がった。二人で変わりばんこに所持している。あざは生まれつき。
    • 原作では蜑崎十一郎照文(あまさき じゅういちろう てるぶみ)に相当。八犬士ではないため、珠もあざも持っていない。


小鳥

  • 年齢出身すべて不明。
    • 宝珠を探し始めた春香一行の前に突如現れた女性。「高木家の姫君の意思を伝える」と言い、結城へ向かうよう伝えた。一行の前に現れたのが今のところこの時のみである。他にも何らかの情報を持っているようだが、宝珠を持つ者が誰か、どこにいるのかなどはわからないと言っている。(第二回)
    • 原作では……?


萩原雪歩

  • 十七歳。寛正三年(1463)十二月二十四日生まれ。武蔵国豊島郡大塚出身。
  • 宝珠の模様は「R」。あざは左の二の腕。
    • 大塚に一人で暮らしている。祖父から父に委ねられた源氏の宝刀「村雨丸」を受け継いでおり、いずれ機を見て古河公方足利成氏に献上するよう告げられている。大塚の長は伯父夫婦であり、二人に村雨を狙われている。
    • 幼い頃は犬も平気だったが、ある出来事(第五回)をきっかけに苦手になった。
    • 宝珠は生まれる前に母が神女から授かり、同時に雪歩を授かった。あざは生まれつき。
    • 原作では犬塚信乃戍孝(いぬつか しの もりたか)に相当。「孝」の珠を持つ。あざは左腕。
+ 萩原雪歩の詳細


高槻やよい

  • 十四歳。寛正六年(1465)三月二十五日生まれ。
  • 宝珠の模様は「E」。あざは背中の右側。
    • 大塚の村長屋敷の使用人。長夫婦は雪歩の様子を探るためにやよいを遣わしたが、本人はよく分かっていない。
    • 雪歩から避けられ気味であったが、同じ宝珠とあざを持っている事が分かってからは姉妹のような関係となる。(第三、四回)
    • 原作では犬川荘助義任(いぬかわ そうすけ よしとう)に相当。「義」の珠を持つ。あざは背中の右側。
+ 高槻やよいの詳細


水瀬伊織

  • 十五歳。寛正六年(1465)五月五日生まれ。武蔵国豊島郡練馬出身。
  • 宝珠の模様は「i」。現時点であざは不明。
    • 水瀬監物定知入道道策(みなせけんもつさだともにゅうどうどうさく)の一人娘。一年前の江古田・沼袋原の戦いで父を喪い、下野。水瀬家当主を名乗っている。
    • 近郊では名の知れた剣豪であり、遁法(忍術)の使い手。火遁の術を極めている。(第十回)
    • 原作では犬山道節忠与(いぬやま どうせつ ただとも)に相当。「忠」の珠を持つ。あざは左肩。
+ 水瀬伊織の詳細



菊地真

  • 十七歳。寛正三年(1462)八月二十九日生まれ。
  • 宝珠の模様は「D」。あざは右目の下。
    • 原作では犬飼現八信道(いぬかい げんはち のぶみち)に相当。「信」の珠を持つ。あざは右目の下。



三浦あずさ

  • 二十一歳。長禄二年(1458)七月十九日生まれ。
  • 宝珠の模様は「M」。あざは左の尻。
    • 原作では犬田小文吾悌順(いぬた こぶんご やすより)に相当。「悌(てい)」の珠を持つ。あざは左の尻。




人物-原作キャラ

伏姫 (ふせひめ)

  • 順一朗の娘。
  • 嘉吉二年(1442)九月九日生まれ。安房国滝田出身。
    • 産まれてから一度も声も出さず表情も変わらない日々が続き、順一朗による医師の招聘や加持祈祷も効果がなかったが、謎の老人から数珠を授かった後に豊かな表情を浮かべ、以後は才女として近隣に名を馳せる。
    • 顔グラは小鳥さん(プラス幼いモード)だが、上記の小鳥との関係は不明。
+ 伏姫の詳細


玉梓 (たまつさ)

  • 山下定包と共に平郡と東条郡を治めている女性。前の支配者・神余光弘の妾。
  • 年齢出身共に不明。
    • 玉梓に惚れ込んだ光弘が国の全てを彼女に任せていたため、神余家臣のほとんどが彼女に取り入ろうとした。定包と共に光弘を謀殺し、支配者となった。
    • 顔グラは音無小烏(こがらす)。cx0101P提供。
+ 玉梓の詳細


十房 (とふさ)

  • 高木家の飼い犬。
  • 嘉吉三年(1443)生まれ。安房国犬懸(いぬかけ)の里出身。
    • 生まれてまもなく母犬が狼に食い殺されたが、狸に乳をもらい成長。翌年高木家にもらわれる。
    • 白の体毛に十ヶ所の黒い房模様があることから名づけられた。体は人が乗れるほど大きい。
    • 原作では八房(やつふさ)に相当。顔グラはekaoP提供。
+ 十房の詳細


役行者 (えんのぎょうじゃ)

  • 洲崎明神の近くにある岩窟に祀られている神。
    • 5世紀に実在した人物で神格化されている。詳しくはWikipediaの「役小角」の項を参照。
    • 七日間の参拝を終えた伏姫一行に現れ、大珠に模様の入った数珠を伏姫の首にかけると、それまで全く消えなかった伏姫の異常がすぐに回復した。その際、「禍福は糾える縄の如し。一人の子を失うても、後に数多の助けを得ば、その禍は禍ならず」と述べ、「あとは伏姫という名から悟れ」と言い残して姿を消した。
    • 顔グラは「三国志11」から左慈
+ 役行者の詳細


萩原番作一戍 (はぎわら ばんさく かずもり)

  • 故人(享年四十五)。応永三十三年(1426)生まれ。武蔵国豊島郡大塚出身。
  • 雪歩の父。亀篠の異母弟。父は大塚匠作で、元の姓は大塚。
    • 父と共に永享の乱や結城合戦に公方方として参加、結城陥落の際に父から村雨丸を託された(第二回)。しかし戦の傷で脚が不自由になり、すぐに大塚へ戻ることができなかったため、姉夫婦に長の立場を奪われてしまった。大塚に戻っては姉夫婦とのいさかいを避けるため、姓を妻の出身地に因んで萩原と改めた(第四回)。
    • 匠作の代から大塚家は住人からよい評価を得ており、番作自身も大塚に戻ってからは村のために尽くしていたため、死後も人々から高い評価を受けている。
    • 原作では萩原ではなく「犬塚」と姓を改めている。
+ 萩原番作の詳細


浜路 (はまじ)

  • 十七歳。寛正三年(1462)正月生まれ。
  • 長夫婦の娘。雪歩の従姉。
    • 贅沢三昧わがまま放題で育てられたがまっすぐに成長した良い娘。長夫婦を嫌う村人たちも浜路には好意的だった。
    • 長関係の人々を避けている雪歩とも仲がよく、雪歩の姉のような存在。やや妄想癖がある。
+ 浜路の詳細


網乾 左母二郎 (あぼし さもじろう)

  • 二十六歳。享徳二年(1453)生まれ。
    • 糠助亡き後、萩原家の隣家に引っ越してきた浪人。元は関東管領である扇谷(上杉)定正に仕えていた。
    • 便佞利口の人物。上にへつらい周りを貶めて出世したが、恨んだ朋輩に強訴されて管領家を追われることになった。超美男子である上に、書・歌舞・楽器の扱いにも優れ、大塚では雪歩の父亡き後の「手跡の師匠」として教えていたこともあり、婦女子からかなりの人気を得ていた。
+ 網乾左母二郎の詳細


十条力二郎・尺八郎 (じゅうじょう りきじろう・しゃくはちろう)

  • 二十歳。長禄三年(1459)生まれ。武蔵国豊嶋郡練馬出身。
  • 双子で力二郎が兄。顔グラは力二郎が太史慈、尺八郎が甘寧。名前はたいてい力二と尺八に略される。
    • 伊織に仕えている。母が伊織の乳母で幼い頃から一緒にいたため友達関係に近く、伊織からも対等な口を利くことを許されている。
    • 数値設定はないが、武力は力二郎、智謀は尺八郎がそれぞれやや上。



物品

村雨丸 (むらさめまる)

  • 源家の宝刀で、鎌倉公方(後の古河公方)足利家の宝物。
  • 「殺気をもって抜き放せば刀身から露が滴り、人を斬って刀身が血塗られればますます露がほとばしり血を洗い流す」という奇特をもつ。
    • 架空の刀。八犬伝にて初めて登場した。妖刀と言われている「村正」とは別物で、八犬伝原作における村雨に呪いはかけられていない。
    • 蟇六は大塚の長・匠作が死に、番作も死んだと考えて、匠作の娘・亀篠と結婚し、その縁によって鎌倉公方から長の地位を認められた。しかし番作は生きていたうえ、持氏から伝わる村雨丸を持っていたため、正当な長は番作ということになる。そのため自らの地位を危ぶみ、番作や雪歩から村雨を奪おうと画策していた。
+ 所持した人物の履歴


役行者の数珠 (えんのぎょうじゃの-)

  • 役行者に七日間参拝した伏姫に、役行者自らが授けた数珠。108の珠から成り、10の大玉には模様が浮かんでいる。
  • 模様は彫ったのでも書いたのでもなく、珠の中に浮かび上がっている。
    • 模様はアルファベットだが、時代柄だれもそれとは気づかない設定。
+ 数珠の詳細


模様の入った宝珠

  • 元は役行者の数珠を成していた大珠。諸国に飛散しており、それぞれに持ち主がいる。
    • 雪歩が手にしたときには、投げ捨てても戻ってきた。
    • 模様はアルファベットだが、時代柄だれもそれとは気づかない設定。



人物・宝珠・あざの対応表

名前 宝珠 あざ
春香 L 左の背中 子供のころ花飾りを作って遊んでいるときに偶然見つけた
亜美 T 右の太もも 父が取り寄せた丸薬の中に割れて入っていた。合わせると一つになり模様が浮かんだ。
あざの位置は髪を結んでいる側
真美 左の太もも
雪歩 R 左の二の腕 生まれる前に母が神女から授かったが取り落とし消滅。
後に与四郎の首を落としたときに体内から飛び出した。聞かれたときには隠している
やよい E 右の背中 生まれたときに胞衣を埋めるために敷居の下を掘ったら出てきた
伊織 i 不明
D 右目の下
あずさ M 左の尻



年表(ネタばれ)

(西暦)和暦 月日 出来事 十珠伝 原作回
(1441)嘉吉元年 四月十六日 結城落城(史実)。順一朗と番作それぞれに脱出 第二、十二回 1
四月十九日 順一朗、安房に到着 第十二回 3
四月二十四日 順一朗軍、玉下城を包囲 5
五月二日 妻立・岩熊が謀叛、定包討たれる 第十三回
五月三日 妻立・岩熊処刑。玉梓処刑、直前に呪いを語る 第十四回 6
七月七日 高木家褒賞。孝吉自害 7
(1442)嘉吉二年 九月九日 順一朗の娘誕生。伏姫と名づけられる 8
(1444)嘉吉四年 某日 伏姫、老人から模様の入った数珠をもらう。十房が滝田城にもらわれてくる 第十五回
(1449)文安六年 蟇六、鎌倉公方から大塚の長を賜る 第四回 16
(1457)康正三年 高木領凶作。安西勢が高木領に侵攻 第十五回 8
七日後 順一朗、十房に戯言を語る。十房が安西景連を討つ。 9,10
数日後 十房、伏姫に襲い掛かる。伏姫、十房に嫁ぐ。両者富山に入る。
(1458)長禄二年 貞行と順一朗の夢に老人が現れる。 第十六回 11
伏姫に懐妊が知らされる。十房死亡。 伏姫自刃。数珠の大珠に文字が戻り飛散 第十七回 12-14
(1469)文明元年 やよいの父自害、家断絶。放浪の末、やよいは大塚に 第八回 20
(1470)文明二年 三月 番作自害。与四郎死亡。雪歩、宝珠と村雨丸を得る 第五回 19
(1477)文明九年 四月十三日 江古田・沼袋原の戦い(史実)。伊織は姉を探しに出る 第八回 22
三月 春香と亜美真美、主命を受けて安房を出発 第一回
一行に小鳥接触、結城へ向かうよう勧める 第二回
四月 やよいが雪歩の手伝いを始める。互いの宝珠とあざを知る 第三、四回 20
五月 大塚の屋敷で陣代をもてなす。蟇六、左母二郎に協力を求める 第六回 23
六月十六日 長夫婦、雪歩に古河行きを勧める
六月十七日 雪歩、村雨丸をすりかえられる。浜路、雪歩に自らの出自を話す 第七回 24,25
六月十八日 雪歩とやよい、大塚を発つ。 第八回 25
六月十九日 雪歩とやよい別れる。やよいは大塚へ向かい、雪歩は同日中に古河へ到着
昼 浜路、輿入れを知らされる。夕方に逃亡 26,27
夜 左母二郎死亡。浜路、伊織に言葉を残し死亡。 第九回 28,29
夜 古河から戻る途中のやよいが伊織と出会う。村雨丸は伊織に。 第十回 29
六月二十日 深夜(午前) 長夫婦死亡。陣代、伊織に返り討ち。伊織は逃亡。やよい捕縛
春香亜美真美と雪歩遭遇。互いの宝珠とあざを知る。雪歩に宝珠の過去が語られる 第十一回
六月二十二日 雪歩、古河公方に拝謁するも気がふれ芳流閣へ。捕り手として真が派遣されるが両者屋根から川へ落下 第十八回 30,31
雪歩と真、行徳に漂着。文五兵衛とあずさの家に匿われる。真とあずさに宿縁が告げられる
真が糠助の娘と判明。翌朝、雪歩が高熱を出す
第十九回 31-33



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