作品別用語集 - アイドルたちのジャンケン大会

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アイドルたちのジャンケン大会


 赤いヘルメットがマスコットの、○○市民(または、しんしみん)球場で行われることになったジャンケン大会。
 当初やる気が無かったアイドル達だが、賞金が200万円出ると知り、ほのぼのムードが一転、鉄火場での熱いバトルへヒートアップ。
 目まぐるしく変わる状況、裏の裏を読み合う心理戦、そして発揮される特殊能力……


 「期待の中二」弓削Pによる、某「賭博黙示録カ○ジ」での「限定ジャンケン」に似たルールで行われる、頭脳心理戦を装った「格闘」架空戦記。
 カットインや講談調の煽り、試合画面など演出だけではなく、通常の読み物(ノベマス)としてもクオリティが高い期待の新作。
 作者自らの解説(後書き)ニコニコ大百科の記事もあるので、興味ある方はそちらも是非。

+決勝戦

ペアチーム組み合わせ

Aチーム 菊地真 星井美希
Bチーム 如月千早 秋月律子
Cチーム 天海春香 萩原雪歩
Eチーム 水瀬伊織 高槻やよい
 Dチームは不在。
 中高生限定のため、あずささんとあみまみは不参加。小鳥さんが審判役。

ジャンケンのルール

カードの種類と配布枚数
 1試合で使うカードはグー(G)、チョキ(C)、パー(P)。それぞれ10枚ずつの計30枚。
 これを両チームにランダムに15枚ずつ配る。つまり、GCP5枚ずつとは限らないということ。

勝負の方法と勝利条件
 互いに1枚ずつカードを出して勝敗を競う。基本はこの繰り返し。
 先に5勝した方の勝ち。

先手・後手と勝負の手順
 先手・後手あり。
 先手側から順に、裏返しにしたカードを壇上に出し「セット」を宣言、オープンの合図とともに開示する。
 セット後のカードの変更は不可能。
 先手後手は、3戦ごとに交代する。
 なお、一回戦での最初の先手後手決めは、千早トス(小鳥自作のトスコイン)によって決められ、この事により、後でやよいが一瞬暴走することになる。
 二回戦でも危うく真トス(これも小鳥自作)が使用されそうになったが、無難に普通のじゃんけんで決められた。こやつめハハハ。

前衛・後衛
 各チームの2名は、それぞれ前衛後衛に分かれる。出す手の選択は、前衛が行う。
 前衛後衛は、3戦ごとに交代可能。

タイムアウトとチーム内のコミュニケーション
 各チームとも、作戦タイムを1回だけ取ることができる。
 タイムアウト(TO)以外は、原則として仲間内の相談はできないが、サイン(通し)は可能。
 相手のタイムアウト時も相談可能(実質、1ゲームに2回相談可能)。
 簡単な会話程度なら、選手交代時にも話すことが許される。

特殊カード
 各チームごとに一枚、特殊カードが配布される。
 試合展開を左右できる切り札で、対戦中に1回だけ使用できる。

延長戦
 15回の内に勝負がつかなかった場合、カードを再配布しての延長戦となる。
 引き分けは存在せず、勝負に決着がつくまで続くサドンデスマッチとなる。

+決勝戦ルール
決勝戦ルール
  • 対戦形式
    • 決勝戦は、個人戦となる。一人が親、残り三人が子となる。
    • 勝敗は、親とそれぞれの子同士で判定する。
    • 全部で12戦。親は一戦毎に交代する。すなわち親になる回数は3回。
    • 席順(親の順番)はクジで決定する。
    • 最後(3回目)の親は、第二ラウンド(5~8戦目)終了時点で獲得点数の低いものから高いものの順とする。
  • カードセット・開示
    • カードセットは、合図から1分以内に行う。二回戦までのような先手後手制ではない。
    • 1分以内にカードをセットしなかったプレイヤーは失格となる。
    • 合図から50秒経過時に警告ブザーが鳴る。
    • 開示そのものは親を最後とする。
    • プレイヤーは、お互いの持ち札の正確な残り枚数は分からない。そのために敷居が設けられる。観客には電光掲示板上に公開される。
    • (配られたカードの合計枚数は、GCP共に16枚ずつであるが、その事は明示されていない)
  • 得点
    • 親の時は、勝利した人数の2倍の点数を獲得。つまり、子全員に勝利すれば6点獲得。
    • 子の時は、勝利すれば1点獲得、敗れた場合は1点減点される。
    • 親が子全員と引き分けた場合、親に10点加算される。
    • 親が子全員に敗れた場合、(子への加点以外に)親にも5点加算される。
    • 最終ラウンド(9~12戦目)は、親のみ得点が倍になる。

ルール解釈

+第一回戦で判明したルール解釈
先出しは義務、後出しは権利
 先手後手では、後出しの優位が存在する。
 そのため、セット前なら、後手はその権利を破棄して先手となることが可能。

特殊カードの効果

 カード名には全て「ありえない」ルビが振られているが、これらは実在する競走馬に因んでいる。
 なお、使用者が無条件で一方的に有利になるものは存在しない。しかし、彼女達の特殊能力と組み合わされると…

+第一回戦で判明した特殊カード
モノポライザー "独占者"
 伊織・やよいペアが使用。
 使用してから次に勝つまでの引き分けの数が、次の勝ち星に加算される。
 つまり、あいこの数だけ勝ち数が積もり、最終勝者がそれを独占する。
 また、引き分けが5つ続けば、自動的に使用者側の勝利となる。

ペインテドブラック "黒塗り"
 春香・雪歩ペアが使用。
 使用した次の勝負に限り、あいこは使用者の勝利とみなす。
 勝つか負けるか。獲るか獲られるか。曖昧な結果は相手の敗北の色に塗り潰す。
 自チーム勝利数が相手より多い場合、又は、自チームが必ず勝ちかあいこになる場合には使えない(作者後書きより)。

+第二回戦で判明した特殊カード
ライジングヘリオス "曙光"
 真・美希ペアが使用。
 カード使用以降、一度沈んだ太陽が逆に昇って昼夜逆転するが如く、事前に決まっていた先手後手の順序が逆になる。
 すなわち、使用タイミングによって、有利な後出しを6回続けることが可能。
 自チーム勝利数が相手より多い場合には使えない(作者後書きより)。

スリーアベニュー "三本の道"
 千早・律子ペアが使用。
 使用した次の勝負に限り、両チーム共に現在の手札を使用せず、再配布されるGCP一枚づつでの勝負を行う。
 自チームの手札のGCPいずれかの枚数が0になっていたときに助かるカードではあるが、相手も救いかねないカードでもあり、使いどころが難しい。
 両者とも三種類のカードが全て揃っている時は使用できない(作者後書きより)。

特殊能力

 この物語では、アイドルの多くが特殊な"力"を持っている。
 そのため、純粋な読み合いだけではない、意志と意志のぶつかり合いが展開されている。
 作者曰く、本編でそのような表現はしないもののいわゆる「スタンド能力」に相当し、これまた実在する競走馬に因んでいるとのこと。
 なお、スタンド名は、作者後書きで紹介されているものと同じですが、別名の方は、スタンド名と作中での能力描写から推定した(中二病に感染した筆者たちによる)この記事独自のものです。

春香
+春香の能力
 一回戦試合中では、その能力は明かされず。「相手が目の前でカードを出すこと」が重要だったようだが……?
 また、どうやら律子はその内容を知っている様子。
 しかし、今のところは、おいしいところを持って行く能力しか発揮されていない。やよいが食べ物の事で怒り心頭となっているときに、春香が走り出して転ぶ事により、人類が滅亡するイメージを与えることが出来たりする。
 作者によるスタンド名:第一、第二回戦では不明

+決勝戦で判明した能力
 千早に対して"手品"を見せたが、本当に"力"を使ったものだった。
 右手と左手で別々に触れた、手のひら程度の大きさの物同士を、瞬時に入れ替えてしまう。但し、それは"紛い物の力"であるらしい・・・・
 十分な休息を取らない限り、連続で行使できるのは3回まで。従って、今回の実戦(決勝戦)で使えるのは2回。
 作者によるスタンド名:ツインターボ "先駆ける偶像" または "両手使い"

 ちなみに一回戦最終ターン時は、先に春香がセットしても、伊織の思考を雪歩の能力によって読めていれば、カード開示直前に雪歩からの通しを受けて交換の是非を判断できたはずである。(伊織が言及した"目の前でカードを出す事"が重要、という訳ではなかった)
 ところが実際には、伊織が不意を突いて先出しし、しかも精神的余裕を取り戻し、伊織の心の障壁が復活したため雪歩の能力が発揮できなくなり、春香の能力を効果的に使う機会が失われた、というわけである。

雪歩
+雪歩の能力
 ドリルに例えられるその"力"。
 自らの意識を研ぎ澄まし、どんな強固な心の壁も、感情の揺らぎで生じた小孔から、業で抉り穿いて押し広げ、相手の心の声を聴く。
 集中力を要し、常に張り巡らせておける類のものでもなく、二人以上同時も無理。
 一回戦途中、伊織に追い詰められるなかでその能力に目覚める。
 作者によるスタンド名:スノーエンデバー "雪上の開拓者"

+決勝戦で判明した能力
 決勝戦に於いて、彼女の能力は更なる飛躍を遂げる。
 ドリルで相手の心を穿いて読むだけでなく、意志を伝える事も可能となった。『グーはまずい』
 読み取りの能力とは違い、対象を限定せず何度でも使用可能。

伊織
+伊織の能力
 伊織に勝とうとする意志を持つものは、例外なく伊織の前にひれ伏す。
 思考誘導により、無意識に敗北へといざなわれるものと思われる。
 作者の解説により、正式には「他者の行動を意のままに(敗北に)操る」ものではなく、
 「その場にいる者の意志を自分と統一し"統制"する」ものであることが判明。
 要するに、その場に居る人間に自分と同じことをさせることができる。
 その”力”が及ぶ範囲は球場を覆いつくせるほどに広い。相当な疲労を伴うようだが……
 しかし、勝つ意志、闘う意志のないものを無理に従わせることはできない。
 弱者を虐げてしまえば、その力は失われる。なぜならその力は「弱者を護るため」にあるからだ。
 その力、正に女王。護るべき者がある限り、彼女は闘い続ける。
 作者によるスタンド名:ノブレスオブリージュ "高貴なる責務"

やよい
+やよいの能力
 健気。かわいい。癒し系。特殊能力?なにそれ、食べられますか?いや、食べることには夢中であるのはわかります。
 食べ物に関する事で場の空気を変化させる程度のことは出来る模様(例えば、お好み焼きをたらふく食べた後でも、その前にこっそりから揚げを食べられてしまった事により、発動したり…)。
 ……伊織がここまで頑張った、頑張れたのは、まさにやよいがいたからこそ。だから、役立たずとか言わない!w
 あと、こういう解釈も。
   Q.なぜやよいは能力者じゃないの?
   A.やよいはまだ中一で、感染者ではないからです。

千早
+千早の能力
 集中力が極限まで高まるその時、彼女の視点は天に昇りて地上を見渡す。
 隠されたものまでも見通す"力"の有り様は、正に空を舞い獲物を狙う孤高の猛禽。
 しかし、見る必要が無いものまで見えてしまう諸刃の剣でもあり、心の強さも要求される。
 基本的には千早が向いている方向の上空から真下を見下ろす。また、多少シャッフルした程度なら余裕で目で追うことが出来る。
 作者によるスタンド名:エルコンドルパサー "飛翔する神鷹"

律子
+律子の能力
 "力"に関して春香の師匠格の雰囲気を漂わせる彼女は、実は"力"を持たない常人であるらしい。
 だが、"力"の弱点を的確に見抜き、美希の能力を遮断する辺りはどう考えても只者では無い。
 それにも関わらず「一般人」を標榜するあたりは、むしろ不貞不貞しいとさえ言える。
 超高性能眼鏡を着用しているのが所以なのだろうか…(作者あとがきより)

+真の能力
 相手の表情や動作の中に、無意識に現れる僅かな挙動の変化も見逃さずに、その意志を読み取る。
 その洞察力は、相手の思考の"癖"にまで及ぶ。
 筆跡鑑定に必要な"力"とも似通うが、むしろ密林に潜みて獲物の動きをじっくり観察する虎の如し。
 作者によるスタンド名:サイレントハンター "静かなる狩人"

美希
+美希の能力
 人間の五感や思考論理とは全く別種の、超常的な知覚能力により、対象の心の動きを検知し行動内容を視覚化する。
 一回戦でいち早く伊織の"力"に気付き、同時に千早と真(そして律子)も"力"の所持者(もしくは関係者)であることを指摘したのも、正に彼女の能力故。
 しかし、力を維持させるには相当な疲労も伴い、また、その驚異的な敏感さは、持ち主の感受性の限界を超えてしまう恐れもあるらしい。なので、伊達や酔狂でいつもあふぅあふぅして居る訳ではない。
 作者によるスタンド名:シックスセンス "天啓の閃き"

あずさ
+あずさの能力
 彼女は試合に出場していないが、二回戦で美希の能力発現に気づいた春香との会話に同調するなど、彼女自身も能力者であることを窺わせている。
 "力"の対決によって"ある事態"に陥る可能性があることを、事前に律子と議論していた。

亜美真美
+亜美真美の能力
 彼女達は試合に出場していない。"力"の感知能力も持っているのかどうか不明である。
 しかし、小鳥さんのオールドギャグに反応できることは、彼女たちの年齢を考えれば"特殊な能力"と呼べるかもしれない。

小鳥
+小鳥の能力
 彼女は司会者及び審判の立場で大会に参加している。
 作中では、少なくとも、裏表の判別が困難なコインを作る才能は持っていることを窺わせていた。
 しかし、彼女の本当の"力"は、そんなものではなかった。作者により、彼女はテレパシスト系能力者にとっては恐るべき"力"の所持者であったことが明らかにされた。
 それは、一旦目にした印象的な情景に対し、実写と紛うほどの高画質なコラージュを施し、それらを大量に記憶しかつ瞬時に意識できる能力である。
 作者によるスタンド名:ドリームジャーニー "妄想の長旅"

765プロ以外の登場人物

+全身黒ずくめの男性
 全身黒ずくめの男性
 二回戦終了後に、イベント会場の場所を千早たち二回戦組に尋ねた。
+ミキ
 ミキ
 決勝戦前に行われたイベントにからみ、千早に体中をなで回され、その事を真が伊織に話したところ、伊織が百合の花を想像することとなる。 ちなみにミキは犬(♀)である。

試合経過詳細

第一回戦

+第一回戦経過

戦目 Cチーム 春香・雪歩 Eチーム 伊織・やよい 備考
G C P 先攻 前衛 Set 勝数 勝者 勝数 Set 前衛 先攻 G C P
0 4 7 4 0 - 0 6 3 6
1 3 7 4 春香 G 0 0 G やよい 5 3 6
2 3 7 3 春香 P 1 0 G やよい 4 3 6
3 3 6 3 春香 C 2 0 P やよい 4 3 5
4 3 6 2 雪歩 P 2 0 P 伊織 4 3 4 "独占者"の使用宣言
5 2 6 2 雪歩 G 2 0 G 伊織 3 3 4
6 2 5 2 雪歩 C 2 0 C 伊織 3 2 4
7 2 5 1 雪歩 P 2 4 C 伊織 3 1 4 "独占者"の効果により4ポイント加算
8 2 5 0 雪歩 P 3 4 G 伊織 2 1 4
9 1 5 0 雪歩 G 4 4 C 伊織 2 0 4
10 0 5 0 春香 G 5 4 G 伊織 1 0 4 "黒塗り"の効果により春香の勝利
注:「先攻」欄の△は、後攻権利を放棄して先攻したことを意味する。
注:「勝者」欄の>は左側が勝利、<は右側が勝利、=は「あいこ」を意味する。

1~3戦目
 1戦目は特に駆け引きも無く終了。
 しかし、雪歩の通し(サイン)の指示を受けた春香が、やよいの表情を観察。
 素直に表情に出てしまうやよいは、セットしたカードの中身を簡単に悟られ2連敗してしまう。

4~6戦目
 4戦目開始前に、春香が雪歩との交代を宣言、それと同じくして伊織がTOを要求。
 やよいには、カタログを読んで賞金の使い方を考えておくように指示。
 そして特殊カード・"独占者"の使用宣言と同時に自らの"力"を開放する。
 その"力"により、雪歩は先攻であるにも関わらず、伊織の思い通りに「あいこ」となるカードを出させられてしまう。
 このまま行けば5連続「あいこ」となり、伊織達の勝利が確定すると思われた。

7~9戦目
 7戦目開始前に、春香がTOを要求。
 しかし、伊織の"力"の性質――無理に敵愾心を煽る必要がある雪歩相手よりは、春香相手の方が組し易い――に気付いた雪歩は交代を拒否。さらに、自らを追い詰めるため、後攻の権利を放棄する。
「勝とうとする意思を放棄した」ために伊織の"力"は作用できず、雪歩は狙い通り敗れカードの効果とともにその"力"も切れる。

 更に"力"に目覚めた雪歩}は、先攻する伊織の心を読むことで2連勝する。
 ところがこれは、作戦を保持カード調整に切り替えた伊織の罠だった。
 9戦目終了時点で春香達にはPが無くGも1枚しかないため、10、11戦目で連続してGを出せば、伊織達の勝利となる。

10戦目
 しかし、春香達はここで"黒塗り"の使用を宣言し、「あいこ」でも春香達の勝利となる状況を作り出す。
 さらに、春香の"力"を開放することで、それを確実なものにしようとする。

 ところが伊織は不意を付き、後攻の権利を放棄しいきなりカードセットする。
 このため、GとPのどちらがセットされたのかが分からない――春香達が敗れることもあり得る――状況になった。
 だが、やよいは既にカタログを見るのを止めて伊織を一生懸命応援していたがために、どのカードが出されているのかも知ることになり、結果的にそれを春香に利用されることになった。

 伊織の狙いは、春香の"力"が開放される前にセットし、"力"によって確実に敗れる状況から抜け出して運の勝負に持ち込むことにあった。もちろん、やよいにカードを見られ、そして、春香がそれに気付く可能性がかなり高い――すなわち、伊織の目論見はほぼ外れる――ことも承知していたと思われる。
 それでも、やよいのために、普段のプライドをかなぐり捨ててまで僅かな可能性に掛けた行為は、正に「高貴なる人々の責務を果たそうとした」ものであった。

第二回戦

+第二回戦経過

戦目 Aチーム 真・美希 Bチーム 千早・律子 備考
G C P 先攻 前衛 Set 勝数 勝者 勝数 Set 前衛 先攻 G C P
0 3 4 8 0 - 0 7 6 2
1 3 4 7 美希 P 0 1 C 千早 7 5 2
2 3 4 6 美希 P 0 2 C 千早 7 4 2
3 3 3 6 美希 C 0 3 G 千早 6 4 2
4 3 3 5 P 1 3 G 千早 5 4 2
5 3 2 5 C 2 3 P 千早 5 4 1
6 3 2 4 P 3 3 G 千早 4 4 1
7 3 1 4 C 4 3 P 千早 4 4 0 "曙光"の使用宣言
8 2 1 4 G 4 3 G 千早 3 4 0
9 2 1 3 P 4 4 C 千早 3 3 0
10 1 1 3 美希 G 4 4 G 千早 2 3 0
11 1 0 3 美希 C 4 4 C 千早 2 2 0
12 1 0 3 美希 P 4 5 C 千早 2 2 0 "三本の道"の使用宣言
注:「先攻」欄の△は、後攻権利を放棄して先攻したことを意味する。
注:「勝者」欄の>は左側が勝利、<は右側が勝利、=は「あいこ」を意味する。

1~3戦目
 初戦から千早の"力"が解放される。
 美希はカードを伏せたり、シャッフルしカードを見ずにセットしたりするものの通用せず、千早が3連勝する。

4~6戦目
 美希は、その考えがまるで読み取れないが、見かけは素直に真と交代。
 真は、自らの"力"を解放し、かつ、"力"の概要を意識的に千早に聞かせる。
 千早は自分がセットした後に真が出すカードが"見えてしまう"ため、表情や行動の変化を真に簡単に見透かされ、勝敗を五分に戻されてしまう。

7戦目
 千早は心の動揺を何とか抑え、真の挑発に乗らず律子との交代を拒否。ところが、それこそが真の狙いであった。
 真は直後に"曙光"使用による後手の続行を宣言し、7戦目からは真が先手になるため"力"の影響が弱まると思っていた千早の更なる動揺を誘う。
 さらに、交代していつの間にか寝ていた美希が急に目覚め、強力な"力"を解放し千早撃破の準備を始める。
 残りカードも偏っており、正に3重に追い詰められた状況なのだが、律子はTOも取らず状況を見守り続ける。

 千早は真の"力"の性質を探るべく、カードを伏せシャッフルし最小限の動きで、しかし意識してPを出す。
 真は、彼女自身の"力"は作用できなかったものの、美希の"力"によって、7戦目も勝利する。

8戦目
 ある種の確信を得た千早は、残りカードを見ずにシャッフルし、提出カードを真に選ばせる作戦を取る。
 8戦目は運良く引き分けにできたものの、その様子を見た律子はたまらずにTOを要求する。

 ……と見えたが、実はシャッフル自体が千早の作戦だった。
 カードを意識的に偏らせ、都合が良い方から枚数を数えて"Gを選ばせた"わけである。
 具体的には、C3G1の組を左に寄せてシャッフルし、C1G3の組を右側に寄せてシャッフルして配置し、真の選択が4以下なら右、5以上なら左から数える。
 つまり、カードは必ず右側のC1G3の組から選ばれるため、Gが選ばれる可能性が1/2から3/4に上昇する。
 とは言え、比較的高確率ながら、千早は賭けに出た事になる。

 しかもこの時は、真が常識的な手――GとCしか持たない千早に対して「負けない」手を出す、すなわちG――を出すことを期待するという賭けも同時にされていた。
 しかし、千早自身が選ばれたカード内容を正確に知ってるわけではない――Gであろうとは思っているが――のは事実であるため、真の"力"を持ってしても千早の行動に不審な点を発見できず、また、美希の"力"を持ってしても千早の意識を明確な像に結ぶことができず、結果として真達が千早の裏の意図を見抜くことはできなかった。

9戦目
 TO中に律子は、美希に見抜かれる事を承知で千早にアドバイスする。
 千早は真の"力"を警戒しつつ一瞬律子の方に向いていきなりセットし、その後美希の"力"から逃れるため意識を全くの別方向――歌のこと――に向ける。
 真は千早の無意識の動きを読み取れなかったが、美希は千早の深層意識まで潜り込んで彼女の意識の視覚化に成功し、真にセットすべきカードを指示する。
 そして、真の手がオープンされた時点で、千早は作戦失敗――すなわち敗北――を悟る。

 ところが、実際には千早の勝利であった。律子はとぼけているものの、千早は律子の策の"本当の目的"に気付かされる。
 提出するカードは律子の後ろ手による通し――千早の"力"なら後ろ手でも見える――で行うが、律子が千早に対し事前に教えていたカードの位置と内容が偽りだった。
 すなわち、カードそのものは見ていない千早は本当に"G"を出したと思っており、それを意識しないよう努力して失敗したが、それを見越して美希に千早の意識を読ませる事が、律子の作戦だったわけである。

10戦目
 不安に駆られた美希は、千早に指示する律子の意識を視覚化しようと、真と交代し前衛に出る。
 しかし、それでも彼女の意識を全く視覚化できない。焦った美希は、小鳥と千早に急かされて無意識無防備のままカードをセットしてしまい、千早の"力"に捕捉される。
 美希がセットしたのがGだったため、Pの無い千早達も引き分け狙いのGを出した。

11戦目
 いよいよ動揺が大きくなった美希を助けるため、真がTOを要求して美希にアドバイスする。
 ここで常識的な手を考えるなら、美希は勝ちがないCは出さない。この場合、左が美希側としてGC,、PG(美希の勝ち)、PC(千早の勝ち)、GG(次戦目以降美希達のGは0のため、先攻後攻関わらずCを出し続けることができる千早の事実上の勝ち)の、四通りの五分の勝負となる。

 美希が先攻してカードセットし、千早はCを出すブラフを試す。美希の目が一瞬泳いだため、手札に残る(Cに勝てる)Gを"無意識に"見た――Gは一枚しか無いから、場に出ているのはP――と判断した千早は、勝負を決めるべくCを出す。

 しかし、場に出ていたのはまさかのCであり、勝負が続けられることとなった。
 真のアドバイスの真意は、手札に残るGを美希に"無意識に見させ"、それを観察した律子達の手をCに縛って「あいこ」に持ち込むことにあったのである。

12戦目
 美希の疲労を気遣う真は、"通し"で美希にその"力"を封じるように指示する。美希も、前戦の引き分けでひと息つき動揺も消える。
 そのため、両チーム間で以下のような激しい攻防が行われることとなる。
  • 律子は千早に"三本の道"の使用を指示し、選択肢を二択から三択に広げ、真達に傾きかけた流れを止めようとする――何もしないよりはマシ、せっかくの特殊カードを使わないともったいない、という程度で論理的理由は無い。むしろ後述のように不利になったとも言える――。
  • 美希は小鳥に手札のシャッフルを依頼し、次戦以降に千早の"力"が発揮できない準備、及び、千早達にその旨の意思表示を行う。
  • 真は律子に対し"力"を向け、その"癖"を見抜こうとする。
  • 律子の新たな"通し"を受け、その真意を理解した千早は、後攻権利を放棄して先出しする一見不可解な行動に出る。
  • 真は、この行為を"癖"や意識を読んでみろという律子の挑発と受け取ったが、もともと律子の"癖"を読み切れないため、ここでは美希の勝利もしくは「あいこ」を願い、「あいこ」なら次戦で前衛に出て後攻の有利を徹底的に利用する決意を固める――その意味で、特殊カードによってむしろ真達の勝機が1/2から2/3に上昇している――。
    • しかし、13戦目に先手側の千早・律子ペアが「完全にランダムに」カードを出せば勝負が互角なのには変わりないので特殊カードの使用で不利になったとは言えない。確率的には、だが。
  • しかし、美希は真に止められまた疲労していたにも関わらず、ほんの一瞬"力"を発動させ、真への警戒心が強い――美希に対する注意が僅かに散漫になった――律子の意識を読もうとする。
 この結果、千早・律子の勝利(5戦先取)となる。
 9戦目以降は律子の指示によることが明らかだったために、真や美希は律子の"癖"や"意識"を読もうとしたわけだが、この最終戦に限って、真達からの監視が緩んだ千早が、"通し"によって事前に教えられた情報に基づき、律子の指示(G)を無視し――真か美希がPを出すことを予想して――自分の意志でCを出したのである。
 もし真達が律子の"癖"や意識を読めなければ、単純な運の勝負になったのだが、美希が律子の意識を読むことに"成功してしまった"ために敗れたのである。美希の律子に対する想いが強かったための敗北である、とも言える。

決勝戦

+決勝戦経過

戦目 律子 雪歩 千早 春香 備考
得点 G C P Set 勝敗 得点 G C P Set 勝敗 得点 G C P Set 勝敗 得点 G C P Set 勝敗
0 0 2 3 7 - 0 6 3 3 - 0 4 4 4 - 0 4 6 2 -  
1 4 1 3 7 G 2 0 5 3 3 G -1 4 3 4 C × -1 4 5 2 C ×  
2 3 1 3 6 P × 2 5 2 3 C 1 0 3 3 4 G -1 4 4 2 C  
3 3 1 3 5 P 1 4 2 3 G × 2 3 3 3 P 1 0 4 3 2 C  
4 3 1 3 4 P 1 4 2 2 P 2 3 3 2 P 10 4 3 1 P 0 注A
5 5 0 3 4 G 1 1 3 2 2 G 2 2 3 2 G 9 4 2 1 C ×  
6 5 0 3 3 P 3 3 2 1 P 1 3 2 2 2 C 8 3 2 1 G ×  
7 6 0 2 3 C 2 2 2 1 G × 7 2 2 1 P 2 7 2 2 1 G ×  
8 5 0 2 2 P × 3 1 2 1 G 8 1 2 1 G 9 2 1 1 C 1  
9 6 0 1 2 C 13 1 2 0 P 0 9 1 1 1 C 10 2 0 1 C 注B
10 10 0 1 1 P 1 14 1 1 0 C 10 1 0 1 C 9 1 0 1 G ×  
11 11 0 1 0 P 13 1 0 0 C × 14 0 0 1 G 1 9 0 0 1 G  
12 12 0 0 0 C 12 0 0 0 G × 14 0 0 0 P 13 0 0 0 P 1  
注:「勝敗」欄は、親の場合は子に対して勝利した人数、子の場合は親に対する勝敗(勝ち○、負け×、"あいこ"△)を意味する。
注A:全員引き分けにより、親の春香に10点加算。
注B:親の総負けにより、親の雪歩に5x2点加算。

0戦目
 試合開始前から、お互いの能力を探り合う展開となる。
  • 律子
      春香の能力を過去の経緯から、千早の能力を二回戦を共に戦った経験から把握している。そして、雪歩のそれも、春香の能力を他者に漏らさないことを代償に彼女から聞き出したことで、対戦相手全員の能力をほぼ正確に知っている唯一の人物となっている。しかし、知っていることが本当に有利なのかは…
  • 雪歩
      千早と律子の能力に関しては、二回戦観戦時に知り得た以上のことは知らない。しかも、一回戦の時に春香から彼女の能力の正確な内容を聞かされていなかったため、現時点で"力"の情報に最も疎い人物となっている。しかし、一回戦途中で初めて目覚めた彼女自身の"力"の底はまだ見えない…
  • 千早
      共に戦った故に律子の"恐ろしさ"を最も肌で感じている人物。雪歩の能力に関しては、一回戦観戦時に知り得た以上のことは知らない。そして、その時でも発揮されなかった春香の能力を直接本人に問いただそうとするが――春香は正直に"発揮"したにも関わらず――知ることに失敗する。一方、彼女自身の能力は本試合でも遺憾なく発揮され、開始前から全員のカード内容の把握に成功する。しかし、それが勝利に直結するかは分からない…
  • 春香
      過去の経緯と一回戦で同チームだったことから、律子と雪歩の能力は把握している。千早のそれに関しては、二回戦観戦時に知り得た以上のことは分からない。しかし、親友の千早の問いかけに――千早自身は何の代償を示さないにも関わらず――隠さず答える真っ直ぐな心は、決勝戦でどのような展開を演出するのか…

1戦目:親 律子
 手順は雪歩→春香→千早→律子
 雪歩、春香は単純に所有数が多い札(G、C)の消費を狙い、先出し。
 律子の枚数に偏りがあることを把握している千早は、律子が所有数が多いPを消費すると見て律子にCを出す。
 しかし、律子は最も数が少ないGを出して、千早の裏を掻く。

2戦目:親 雪歩
 手順は雪歩→千早→春香→律子
 雪歩は1戦目でPがでなかったため、残り全体のバランスからPが出る可能性が高いと考えてCを出す。
 千早は眼でそれを確認してから勝てるG。春香、律子は子の時の手は布石とするべく、所有数が多い札(C、P)を出す。

3戦目:親 千早
 手順は律子→雪歩→春香→千早
 律子、雪歩は所有数が多い札(P、G)を、これまでPの出が少ないと見た春香は次こそPが出ると見てCを出す。
 千早は、春香、雪歩の場のカードは見えており、注意して出している律子の場のカードは見えないが残り枚数からPと推測――実際にその通りだった――、すなわち何を出しても一人にしか勝てないと判断し、自らも所有数が多い札(P)の消費を図る。

4戦目:親 春香
 手順は春香→雪歩→律子→千早
 結果的にCの三連打となった春香は、この状況を利用して、親なのに真っ先にカードセットする。
 雪歩はCの四連打は無いと推測し、律子は所有数が多い札の処理を図り、千早は春香の場の札(G)を見たため、結果的に全員がPを出すことになる。
 それを見た律子は間違い無く春香が"力"を発動させるだろうことを予期し、その表情を見た雪歩は何かが起こることを予感して身構える。
 そして、律子の予想通りに春香は"力"を発動し、自らの場の札をPに差し替えて、全員引き分けによる10点を獲得し"先行逃げ切りの大逃げ"の体制に移行する。

5戦目:親 律子
 手順は春香→雪歩→千早→律子
 千早は、春香が開示したカードが自らが見たものと異なっていた事に激しく動揺する。
 その間隙を縫って、雪歩は千早の意識を読むことに成功し、その結果、千早と春香二人の能力を、正確に知ることとなる。
 春香は試合前にも"力"を使用していたこともあって疲労し、千早は"力"の作用を受けたがその出所が分からず混乱する中、雪歩はむしろ意識的にカードを伏せずに虎視眈々と勝機を窺う。そして春香、千早は無意識に、雪歩は意識的に所有数が多い札(G)の消費を図る。
 しかし律子は、自らの手札が極端に偏っている――Gが1枚しかない――ことから、この状況になることを完璧に予測して、親の全員引き分けを狙いGをセットする。

 律子以外のカードが見える千早は、前戦と同じ結果に陥る可能性が生じてしまったことに気付かされる。そして、既に千早の意識を読み続けることができる雪歩もそれを知る。
 何とかこの事態を打破しようと新たな"能力"が芽生えた雪歩は、春香に対し――いわゆる通しではなく、直接意識を伝えることで――カードの差し替えを要求する。
 そのメッセージを理解した春香は、"最後"の"力"を振り絞り、自らのカードをCに差し替える。

6戦目:親 雪歩
 手順は春香→雪歩→千早→律子
 5戦目の結果、千早も春香の"力"の正体を知る。また、律子も春香の"力"が切れたことを知るが、春香が律子の目論見を崩せた理由を直ぐには理解できなかった――外野にいる美希は、彼女自身の能力で理解したが――。
 能力が無くなった春香は所有数が多いGを出すが、千早と、意識を読み取ることで既に千早と同じ能力を持っているも同然の雪歩に容易く読み取られてしまう。そして、雪歩はトップを走る春香を勝利させないことだけを意識してPを、千早は親の雪歩に勝てるCをだす。
 律子は単純に所有数が多いPを出したが、この回の勝敗は度外視して他の3人の手順、そして出す札を観察していた。 その結果から、トップの春香を押さえ込みにいった雪歩がこの場を支配していると確信する。

7戦目:親 千早
 手順は春香→千早→律子→雪歩
 春香は所有数の多いGを出す。一方、千早は先ほどから感じる違和感の正体を探るため、先出しした春香に勝利することを意識して、Pを先出しする。特に狙いのない律子はCを出す。
 ところが雪歩は、狡猾にも千早に敗れるGを出す。そのため千早は、律子の提出が千早の後だったこともあって、違和感の源が律子にあると勘違いする。

8戦目:親 春香
 手順は律子→春香→千早→雪歩
 春香は、6戦目で雪歩の指示によって敗れ、その後狙われたようにさらに二連敗したことで、千早の能力の正確な内容に気づき、それを雪歩が利用している疑いを持つ。
 また、律子も、所有数が多い札(P)を先出しすることで、千早にある種のメッセージ――意識を読んでいるのは自分ではない――を伝える。
 春香も律子のメッセージに乗ってカードを先出しする。そして千早は春香のカード(C)を読み取った後に自らの意識への干渉を感じ、違和感の原因がノーマークであった雪歩にあることにようやく気付く。
 千早も雪歩も、親の春香に勝利するGを出すことになる。

9戦目:親 雪歩
 手順は雪歩→律子→春香→千早
 9戦目以降の親順は、8戦目終了時での得点順が低い順(雪歩、律子、千早、春香)になる。また、親の得点のみ倍になる。
 千早の"力"に気付いた春香と、気付いていたどころか利用していた雪歩は、ここで手札をシャッフルする。
 しかし、そのシャッフルは不十分であり、千早は容易に雪歩の手(P)を読む事が可能だった。

 しかしながら、それは雪歩の罠だった。
  • 千早は、素直に雪歩の手に勝てるCを出す。
  • 春香は、最終ラウンド開始時点で自分がGを2枚所有している、つまり、雪歩はGを出せないと思い、勝ちか"あいこ"を狙えるCを出す。
  • 律子は、既に5枚もGを出している雪歩に6枚目のGは無いと思い――実は6枚目もあったのだが、その事実はここでは重要では無い――、勝ちか"あいこ"を狙えるCを出す。
 つまり、千早の能力を利用していたことで全員のカード残数を把握していた雪歩は、春香と律子が上記のような思考をすることが読めていたため、千早に対し自分に勝てるカードを"教える"ことで、親の総負け(通常は5点、最終ラウンドのため倍の10点獲得)を狙ったのある。

 さらに雪歩は、高得点を獲得されたことに動揺した春香に対しても、意識を読む穴を穿つことに成功する。但しこれは、自信を持った雪歩が、それ以後千早の能力を利用できなくなることを承知で、自らの能力を試しただけのことである――もし春香の能力に限界が無かったとしても、親が誰か一人以上に勝利して大きく点を伸ばす(4点以上獲得する)ことは妨害できないので、各人の残り枚数を正確に把握できる千早の意識を読み続けていた方が、雪歩にとってまだ益があったはず。とはいえ、千早の能力でも親の勝利を完全に防ぐことはできないのは同じなのだが――。

10戦目:親 律子
 手順は律子→雪歩→春香→千早
 三人の成長を感じた律子は、彼女達の前に立ちはだかる壁としての役目が終わりに近づいていることを悟りつつ、カードを先にセット(P)する。
 雪歩は自らの残り手札から、千早は場外の掲示板から知った律子の残り手札から、律子の提出カードを推測し、勝利できる可能性が高いCを出す。
 春香も同様の推測をしたが、Cを持っていないため、11戦目でカード選択できるよう一枚しか持っていないPを出さず、二枚持っているが敗れる可能性を高いGを敢えて出す。

11戦目:親 千早 12戦目:親 春香
 手順は雪歩→春香→千早→律子
 死力を尽くした彼女達の戦いは、最後は純粋な運――じゃんけん――の勝負となる。
 そして、決勝戦が開始されてからおよそ6分経ち、選択してカードを出すのは最後となる11戦目において、彼女たちは初めて「セット」の声を発した。

+決勝戦結果、そして…
決勝戦結果・そして…
 その結果、14点を獲得した千早が優勝者となる。
 優勝賞金200万円は自室の防音設備に使う模様。
 また、このジャンケン大会の会場が広島市民球場であることが、エンドタイトルにて初めて明かされた。(それまでは、●●市民球場だったり、広島紳士民球場であったり…)

 その後、打ち上げ会場(ホテル)で酒池肉林の野球拳が行われてしまっている中――実は律子が春香に他のアイドル達を会場に留めておくように依頼していたようだ――で、別室に隠れたあずさに律子は問い詰める。
 最初の企画書では、アイドル全員参加であった筈なのが、いつの間にか中高生限定となったのは、いったい何故なのか。この大会の目的は何だったのか。
 あずさは言う。「タダのジャンケンでは、教えるわけにはいきませんね。

 アイドルたちのジャンケン大会 終章が始まろうとしている…

+『エピローグ』冒頭の口上について
『エピローグ』冒頭の口上について
 背景には、765プロの所属したての伊織、美希、それを出迎えるあずさ、律子が描かれている。
 そして、春香が真に殆ど言いがかりに近い理由で野球拳を申し入れる場面で、直後の場面で別室に居る事がわかる律子、あずさを除いたうちのアイドル達の中では、伊織と美希の、そして終始審判を務めた小鳥の姿が無い事が見てとれる。――春香が律子に足留めを依頼されたあとで、伊織に対して美希と一緒にあずさの元に行くように依頼していたため。従って野球拳の現場に伊織、美希、小鳥は居ない。――

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