木星帝国組織図

木星帝国組織図

この項では木星帝国の所有する拠点と戦力、関係部署等を解説する。



【組織の拠点】

木星帝国は木星圏から地球圏までの間にあるコロニーや地球内の諸都市を支配下に置く国家である(ただし議長スレにおいては、オーブや銀河帝国のように国家機構が明示的に表現されているわけではない)。
木星帝国自体が様々な国家を統合して形成されているため、明確には全ての拠点は把握されていない。
地球上
キリマンジャロ、ニューギニア、香港、ラゲーン(東欧)、NT研究所 など
宇宙
木帝首都〈ミッド〉、ゼダンの門、グリプス(2)、ペズン、アクシズ など
プラント領や中立コロニーを除く、宙域に配置されているコロニーは木帝領である場合が多い。

しかしながら「第880話 南斗十字の旗靡き、木帝は今滅ぶ」にて首都以下各拠点や研究施設、研究内容もろともほぼ全てを聖帝軍に破壊され、領土を奪われた。
現在木星帝国の技術は亡命部隊であるニューディサイズにわずかに残るばかりである。


【首都〈ミッド〉

木帝の最重要拠点の一つ。ミッドとは帝国首都の通称であり、その構造はミッドガル、ヴァルハラに似ているという。
女王宮をはじめとする様々な区画から成り立つ木星帝国の首都である。詳細は木星帝国設定内の同項目を参照。
第678話『鉄と血の雨が降るごとく』では連邦軍の大攻勢により制圧を許してしまう。

【ミッドガル】

木帝が自身の組織好感度上昇を狙ってオーストラリアに建設した都市。
150話ごろには建設されていたようで完成後も長く正式名が無く、便宜上「オーストラリア・シティ」と呼ばれていたが、第363話「故に我らはアンセスター」において、「星の生命」つながりで「ミッドガル」と命名された(出典はゲーム「ファイナルファンタジーⅦ」)。
木帝直轄領だが自由貿易都市を標榜し、人種・年齢・性別を問わずに住居が可能である。大隊傘下の中華ファミレス『バーミヤン』もここに出店するなど、様々な企業がここで市場を形成している。
第374話「振り返る午後~ベルリン市街戦」において、帝国軍の都市からの一時的撤退と魔晄炉の凍結が決定された。これは独断でザビーネが星の命を過剰に採掘したこと、それによる都市と周辺地域の汚染が主な原因とされる。

【ニューギニア基地】

マスドライバー(宇宙への物資輸送手段)をもつ木帝の拠点基地。
赤道に近いこともあり地球から宇宙への物資輸送が盛んに行われている。
基地にはMSの生産工場がありバーザムなどはここで建造された。
ホンコンとミッドガルを結ぶ中継地点であるという、地政学的にも重要性の高い基地である。
GS上海基地強襲と同時期に国連軍に制圧され、長らく同組織の基地となっていたが国連が組織改革に伴い「人類帝国」(第572話)と名を改めた際に基地奪還作戦を展開。作戦は好調に進むものの人類帝国側の基地自爆によりその機能のほとんどを喪うことになった。なお、巨大建造物のマスドライバーがどうなったかは不明である。


【ゼダン・ゲート】

「ゼダンの門」とも。
旧ジオン公国軍の要塞ア・バオア・クーとグリプス並びにルナツーの空間総称。
木帝の宇宙基地において最重要拠点で内部ではMSの生産も可能になっている。
旧ア・バオア・クーは核パルスエンジンを搭載しており、移動が可能である。
「ゼダン」はフランス・アルデンヌ地方にある小都市Sedanのドイツ語発音(フランス語は「スダン」、英語は「セダン」)に由来。1870年9月1日、この地で行われた戦闘でプロイセン軍はフランス皇帝ナポレオン3世を捕虜とし、第2帝政を崩壊に追い込んだ。のちに普仏戦争の趨勢を決したといわれる「セダンの戦い」である。

【キリマンジャロ基地】

木帝の地上基地の中で最重要拠点。
山々一帯が基地であり、内部に主要施設を配置してある。
現実のキリマンジャロ山はタンザニア-ケニア国境にあるが、議長スレでの所在は不明。新たにヒュービュランス研究所が作られた。
なおフォトストーリー「ガンダム・センチネル」にマゼラン級戦艦の艦名として「キリマンジャロ」が存在する。

【ホンコン基地】

アジア地区における木帝の中心拠点。
名称は「ホンコン」だが、香港島だけでなく、九龍半島、新界と周囲の群島を含めた地域、すなわち現実の中華人民共和国香港特別行政区(かつての英国直轄植民地)を指すと思われる。地球の物流における重要拠点である点も変わっていないようだ。
アジアは各組織の勢力圏が複雑に入り組む土地だけに戦闘も多く、大陸から脱出しようとするラクシズと阻もうとする銀河帝国の戦闘に巻き込まれたり、この地区に集まる秋の味覚を奪取しようとシンと愉快な仲間達が攻め込んできたり、その戦闘中デモンペインを粉砕したカノントータスの必殺技カノンボールストライクが都市部の至近に着弾したりと、地域住民は気の休まる隙が無い。

【トロモ機関】

カンボジアに存在する機関。機関の詳細は明らかにされていないが、原作同様シュナイゼルの影響力が強いと予想される。
第588話「木星騒乱 ─帝都防衛戦─」においてラクシズにより帝都が攻撃された際、貴族専用脱出艇が新要塞の設計図を携え向かった行先が地球だったこと、シュナイゼルの存在から脱出艇はここへ向かったと思われる。
かつてカンボジアを拠点にしていた大隊前情報部長の残存勢力、もしくはその協力を得ていると噂されるが真相は全くの不明である。

【研究所】

木星帝国には嚮導技術開発部管轄の研究所が各地に設置されている。以下はその代表的な研究所である。

【ムラサメ研究所】

旧AREA11(日本)中国地方に設置されているニュータイプ研究所。帝国内で初めて強化人間の開発に成功した。
サイコミュ・システムの解析と研究、それを応用した兵器開発に重点を置いている。ティターンズと非常に関わりが深く、木帝NT部隊に所属しているサイコ・ガンダムはこの研究所が主導で開発した。

【ヒュービュランス研究所】

第437話のシロッコの発言により、DG侵攻によって壊滅した研究所に変わる新たな研究所。
キリマンジャロ基地に併設するよう新しく作られたが、基地設備の関係で現在は小規模なものとなっている。
その他の詳細不明。

【ニューギニア基地内の研究施設】

ヒュービュランス研究所と同じく新たに登場した研究所。こちらも小規模なものらしい。原作ではティターンズ管轄の小規模なNT研究所として、名前を確認できる。
シロッコはこの研究所をスカリエッティ教授に一任させている。
その他の詳細不明。

【オーガスタ研究所】

北米クラークヒル湖の畔に存在する都市オーガスタに設置されているニュータイプ研究所。
日本のムラサメ研究所とも関わりが深く、アナハイム・エレクトロニクス社とも接点がある。
ギャプランなどのMSの共同試作でも有名だが、オーガスタ研究所ではNTや強化人間の研究を主に行っている。
生化学全般を広く浅く研究するローゼンバーグ研とは異なり、古くからNTや強化人間の研究分野を専攻していただけあって豊富なノウハウを持っている。

【ローゼンバーグ研究所】

北米地区にその存在が仄めかされている、帝国の生体研究の中核研究機関。
クロノクルやラドが浸かったオレンジ色の培養液はここで管理されている。上記の研究所がNTを研究しているのに対し、この研究所では人体に関連したほぼ全てを研究対象にしている。かつて実験適合生体(クロノクル)をこの研究所へ送る予定だったことからも、この機関の技術レベルが他研究所に比べ高いことがうかがえる。
この機関で集積された情報は、兵器開発所などにもフィードバックされ、BC戦術の組織的な研究・開発を可能としている。
DGによる北米壊滅までNTR計画関連の半分はここで行われていたという。


【組織の戦力】


【参謀部(Генеральный Штаб)】

五虎将が武の頂点ならばこちらの部は智を極めたいわば木帝のブレイン、司令塔である。
筆頭は屈指の立志伝の持ち主でもある通信兵を据えている。
作戦立案や作戦指揮、意見具申や組織の管理、総帥不在時の全権代理などが主な担当職務。
木星帝国は目先の利益ではなく先のことも考えることが要求されるので非常に高度な作戦の構築力が求められる。
また通信兵のように力がある者は総帥に代わって外交も行うため対外政策能力も問われてくる。
それ相応の階級と力量を持った将官が配されるため、この部は木帝内でも上層部と言われ非常に強い権限を持っている。

なお現実の参謀本部などの参謀総長には佐官ではなく将官が任命されるのが普通であり、帝国内ではこれに対応するために参謀部の主だった面々の階級は実質的な二特進繰上げとして扱われているものと考えられる。
通信兵 本人の意向により現在は階級・官位などは無し 実質【大佐(中将扱い?)】【参謀長】クラス 【みかん】 【MIA】副官(作戦立案・重要作戦の指揮・戦況報告・一部外交担当) MIAながら影響力は絶大
【参謀副長】 (ザビーネ更迭、鷹野三四寿退役により空位)
アルベオ・ピピニーデン 【参謀部員】【大尉(中佐扱い?)】 ザンスカール部隊総指揮官兼任
リインフォースⅡ 【参謀補佐】【少尉】

【五虎将】

五虎大将軍(ごこだいしょうぐん)とも言う。
元々の意味は中国三国時代の蜀漢の武将のうち特に武勇を知られた関羽、張飛、馬超、黄忠、趙雲の5人を指す。
ちなみに時たま『五将軍』と言われるがこちらは曹魏の武将を意味する。

議長スレでは、木星帝国において長らくヤザン・ゲーブル、先行者、オメガ、スペランカーと、武勇に優れた入れ替え制のもう1人に授けられる称号であったが、370.371話における人事再編により総入れ替えが行われ、後述するメンバーとなった。
これに任命された者は言わば木星全兵の模範でもあり、最優秀クラスの仕官として扱われる。
重要な軍事の際にはそれぞれ軍を率いて活躍し、軍事における中心的な役割を果たす。
総帥直属の集団で個別行動が許される他、たとえ副官の指示であっても従わなくてもよいなどの特権を持つ。

なお、五虎将の前身としてジュピトリス四天王が存在しており、こちらのメンバーは後の副官後方支援者を筆頭にヤザン・ゲーブル、先行者、ジェリドがメンバーであった。
一橋ゆりえ 【大尉】 五虎将相談役、顧問/地上部隊統括
松中信彦 【大尉】【オレンジ】 功労章授与/地上部隊統括

五虎将待遇
スペランカー(先生) 【先任大尉】 旧五虎将
先行者 【先任大尉】 旧五虎将
ヤザン・ゲーブル 【大尉】 旧五虎将
オメガ(ケンシロウ) 旧五虎将 【MIA】

【嚮導技術開発部(Лидер Техника Разработка Участок)】

設立時期は不明だが鷹野少佐(当事)の組織参画時に設立されたと思われる。新技術及び兵器の開発を担当する。
擬似インキンウイルス『H173』や、メロンソーダ内の炭酸を瞬時に破壊する『C.A.D.(カーボニック・アシッド・デストロイヤー)』など通常の兵器とは一線を画す兵器を数多く生み出している。
ジェイル・スカリエッティ 【オレンジ教授】 研究所主任
チンク 【ナンバーズ】【准尉】クラス 《No.5》
ナンバーズの皆さん 【ナンバーズ】【准尉】クラス ウーノ、クワットロ、セイン、セッテ、ノーヴェ、ディエチ、ウェンディ、ディードを確認
研究員 【一般研究員】 版権フリー・どなた様でもお使いいただけます

【中央情報総局(Центральное Разведывательное Управление)】

第221話「いつか見た平穏」にて創設された情報機関。情報管理・整理及び収集が主な職務内容。
戦闘などで、敵の名有りや状況を正確に各パイロットに連絡する重要な役割もある。
裏の顔として諜報機関としても機能しており、木帝の利益のための工作活動も行っている。
現在の局長は元参謀部次席のザビーネ・シャル。
本来は帝国軍の一部局のはずだが、局長であるザビーネの占有物に近いものになっているのが現状である。
ザビーネ・シャル 【局長】【中佐】 参謀部より転属 穏健派の代表格
NERV職員 【オペレーター】 版権フリー・どなた様でもお使いいただけます

【特別高等調査室(Специальный ВЫсшее Милиция)】

上に同じく第221話「いつか見た平穏」にて創設された調査機関。内部の汚職や士官の行動・戦闘功績を評価・調査し上層部に報告する(いわば「見張り役」)。
権限はかなり高く内部犯を総帥に告発できるため、その気になれば邪魔者も排除できる。調査員として、多数のエージェントを抱える。“スミス”と名乗るエージェントが多いが詳細は不明である。
通信兵帰還後は短期ながら彼が副室長に就任するも後に通信兵の推薦で調査員の十六夜咲夜が室長に就いている。
十六夜咲夜 【室長】
エージェント・スミス 【一般調査員】 版権フリー・どなた様でもお使いいただけます

【憲兵】

木星帝国軍の軍事警察を掌る兵科で帝国治安維持活動の実行部隊。本来の活動範囲は軍内部のみであったが権限が拡大され、反体制派や思想の取り締まり・言論弾圧も主要任務とするようになった。
情報局の協力の元、秘密裏に木星@ふたばの検閲を行っている。ティターンズ出身の隊員も属しているとも言われ、帝国内で公式には使用が禁止されているジオン訛りの使用者の摘発及び逮捕(通称「芝刈り」)も憲兵隊の重要な職務である。
憲兵隊は特別高等調査室と同じく治安維持を目的とした弾圧に関しては広範囲かつ高い権限を有している科であり、「芝刈り」の際には一切の制限を受けない。
容疑者の拘束には令状を必要とせず、効率優先のため自らの判断でその場で“処理”することも認められており、職務遂行の結果を一般に公開する義務が無い。
またジオン訛りを使用した者には公開処刑及び一切の個人情報を一般公開するなど非常に厳しい措置が取られる。これら弾圧を避ける方法はただひとつ、「ジオン訛り」を使わないことのみである。
ティターンズ出身者を多く抱えていたためか、ブリタニア皇家など地球出身者が大半をしめる木帝貴族に買収されるという事態を引き起こしている。

【保有戦力】

木星帝国所属兵器一覧

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最終更新:2010年03月19日 18:23