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SOS団のある一日


バン!

勢いよくドアが開かれる。今日のハルヒはなんだか不機嫌そうだ。

いや、今日一日実際そうだった。そして、今は手に紙束を持っている。

それを、乱暴に俺たちが暇をつぶすオセロ板の上に叩きつける。駒が吹っ飛ぶ。

「大変よ~!とりあえず、この紙に名前と住所書きなさい!あ、キョンなんて書くんじゃないわよ~、自分の本名、忘れてないでしょうね~?」


「んな訳あるか!で、何だこれ?署名用紙か・・・。『人権擁護法反対』?一体何なのか説明してくれ。」


そういえば、今日、クラスのやつに手当たり次第、何か書かせてたな・・・


「四の五の言わずにチャッチャと書きなさい!団長命令よ!有希も、みくるちゃんも早くしなさい!」


「んな何に反対するのかわからん署名用紙に署名なんてできるか!普通は、それが何なのか知った上で自分の立場を決めてからだろ、そういうのは!」


「え~っと、これって・・・」


「四の五の言わずにサッサとする!」


「ひぃ。」と、朝比奈さんが可愛く悲鳴を上げる。


「落ち着いてください。個人情報ですから。これが何なのか、教えていただけますか?」


「あと、何でお前がこんなことしてるのかもな。」


「しょうがないわねぇ。昨日、駅前で署名運動してたのよ。で、あたしも署名して、ついでに、学校で署名してもらってくるって言ってもらってきたの。」


「なるほど。でも、お前がそこまでするんだから、よほどのことなんだな?」


「当然でしょ!そんな大ごとじゃなければ、ここまでしないわよ。時間の無駄だもの。そうねぇ。なんて言うの?うまく説明できないわ。法律の専門家でも、活動家でもないんだし。よし、じゃあ、みんなちょっとこれ見て。」


いつぞや、コンピュータ研究会から強奪したパソコンを起動させ、慣れた手つきで検索エンジンを呼び出し、『人権擁護法』と検索をかける。


「約 1,400,000 件!?(2008.3.9.22:55現在)なんだ、このヒット数・・・」


「そう。これだけ注目されてるのに、何でみんな知らないわけ?2chとか見ないの?大騒ぎよ?」


「見ねぇよ。」と内心思いつつ、画面をスクロールさせる。


「なになに。『言論の自由と娯楽が危ない!』に『平成の治安維持法』か。散々な言われようだな。」


「専門家ではないので詳しくは分かりませんが、確かに大ごとですね。」


「でしょ?古泉君の物分かりの良さ。キョン。あんたも少し見習いなさいよ。爪の垢。煎じて飲めば?」


「断る。」


「でも、ニュースでもやってるの見たことないですよ?」


「そこなのよ。マスコミには制限がかからないし、ネットには制限がかかるから、マスコミは取り上げないの。だからゴミ扱いされるのよね。」


俺は、たぶん無理だと思いつつ、隣の朝比奈さんにこっそり聞いてみる。


「未来の資料とかで、成立するのかどうかわからないんですか?いや、成立したとしたら、実際に朝比奈さんの時代でも続いてるんですか?」

「ごめんなさい。禁則事項です。」

うつむきぎみに答える。まぁ、いつもの事だし、予想はついていた。



書きかけ
このページの素材は、モアイ部様より借用させていただきました。