木星帝国 / The Jupiter Empire
【構成員】
女帝
総帥〈木星陛下〉
パプテマス・シロッコ
帝国軍人における階級は【元帥】か【大将】
帝国官僚としての職位は【摂政・帝国宰相・帝国軍最高司令官】であると考えられる。
帝国軍
以下の仕切りは
の順に並んでいる。
なお「【階級】クラス」の表記は推測である。それ以外の者はシロッコの任命があった者。
通信兵 |
階級・官位未授与 実質的【少将(大将扱い)】【参謀長】【みかん】 |
No.2 〈鉄血宰相〉 |
(空位) |
【参謀副長】 |
|
アルベオ・ピピニーデン |
【大尉】 |
ザンスカール部隊総指揮官兼任 |
大河新次郎 |
【中尉(少佐扱い)】 |
内政担当 |
松中信彦 |
【大尉】【オレンジ】 |
功労章授与/地上部隊統括 |
ラド |
【特佐】【オレンジ】 |
|
ゼクス・マーキス |
【大尉】【P.P隊長】 |
軍事担当官 |
ジェリド・メサ |
【中尉】 |
版権フリー・どなた様でもお使いいただけます |
篁唯依 |
【中尉】 |
|
枢木スザク |
【中尉】【戦闘隊長】【戦闘機人】 |
ナンバーズ番外:ナイト・オブ・ゼロ(タイプゼロの騎士) |
柳生但馬守宗矩 |
【中尉】【戦闘隊長】【通信兵直参】 |
レオンカイザー義父 |
ガロード・ラン |
【少尉】 |
木帝の出落ち王 |
ベラ・ロナ |
【少尉】 |
|
ギンガ・ナカジマ |
【少尉】【戦闘機人】 |
タイプゼロ-ファースト |
諌山黄泉 |
【少尉】 |
|
お市の方 |
【准尉】 |
|
Zさん |
【特務曹長】 |
ガンダム部隊元総長 |
チンク[cinque] |
|
ナンバーズ:5 |
ナンバーズの皆さん |
【准尉】クラス |
名有りナンバーズは別途記載 |
レオンカイザー |
【曹長】 |
ガンダム部隊総長兼家事手伝い |
千早(BST-72) |
【軍曹】クラス【戦闘機人】【味噌汁】 |
ナンバーズ14:クアットルディチ[quattordici] |
ブルー |
【軍曹】クラス【戦闘機人】 |
ナンバーズ番外:ブルー |
ザビーネ・シャル |
【局長】【中佐】 |
参謀部より転属 穏健派の代表格 |
NERV職員 |
【オペレーター】 |
版権フリー・どなた様でもお使いいただけます |
十六夜咲夜 |
【室長】 |
|
エージェント・スミス |
|
版権フリー・どなた様でもお使いいただけます |
アルビノ・ツインズ |
|
版権フリー・どなた様でもお使いいただけます |
ゼクス・マーキス |
【大尉】【隊長】 |
|
エクセレン・ブロウニング |
|
バイト中 |
ファントムペイン部隊 |
【一般兵】 |
版権フリー・どなた様でもお使いいただけます |
ガロード・ラン |
【少尉】【隊長】 |
|
北条沙都子 |
【准尉】クラス |
ナンバーズ15:クインディチ[quindici] |
クラウダ部隊 |
【一般兵】 |
版権フリー・どなた様でもお使いいただけます |
ホワイトアーク |
【巡洋艦】 |
版権フリー・どなた様でもお使いいただけます |
階級未授与者・居候中(今後の動きで他のところに割り振ります) |
アポロガイスト |
|
アポロマグナム |
桂言葉 |
|
柳生但馬守義娘/レオンカイザー嫁(同室) |
アリス・マーガトロイド |
|
|
シグナム |
|
ゼクス預かり |
名前 |
スレ上での扱い |
備考 |
スウェン・カル・バヤン |
【死亡】【少佐】 |
故人・死亡で二階級特進。死亡前は【中尉】 |
実験体No.001《ジェナス》 |
【廃棄処分】 |
ジェナス・ディラ自体は復活 |
ボルフォッグ |
【廃棄処分】 |
その後コウに拾われ勇者新党に復党 |
閻魔あい |
【軍籍抹消】 |
|
イヴァン・ニルギース |
【行方不明】 |
577話の戦闘後から行方知れず |
水瀬伊織 |
【死亡】【少尉】クラス 【戦闘隊長】 |
一橋ゆりえとの戦闘により死亡 |
萩原雪歩 |
【死亡】 |
ドゥーエの死により精神が不安定になり自殺 |
ドゥーエ[due] |
【廃棄処分】 |
ナンバーズ2 メモリー損傷により |
一般兵
【―木星帝国の近況―】
【組織の概要・沿革】
組織の原作は1979年放送の『機動戦士ガンダム』から発する宇宙世紀ガンダムシリーズ。
前身組織『ジュピトリス』の名前の由来は『機動戦士Zガンダム』。
木星帝国は漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム』より出典されている。
『ジュピトリス』は、パプテマス・シロッコが負債討伐後に出現した敵である陛下を暗殺しその軍を乗っ取ったことから全てが始まる。
『ジュピトリス』の流れを汲む組織、現在の名称『木星帝国』と名を改めたのは勢力が拡大し、『ジュピトリス』の中核組織『ティターンズ』が
連邦を抜けた時である。
その名の通り支配領域をこれまでの地球圏から、アステロイドベルトを超えた木星までの範囲に広めた。
木星を本拠地とし、地球圏では宇宙と地上を主戦場に様々な組織間抗争に介入する。
主要軍隊はMS。
【議長スレにおける歴史】
【ジュピトリス誕生】
議長スレの黎明期、シロッコが王様を暗殺し負債の後継を傘下に収めた所から木星帝国の系譜は始まる。
王様の軍を乗っ取り一時的に『一軍のTOP』に成り上がるも、新党の反発やテロリストAAの脱退により王様の軍(すなわちシロッコ軍)は大幅に規模が縮小されることとなる。
その後シロッコは現存する組織の中で自分が唯一動かせるティターンズを率いて、当時最大勢力であった議長軍に参画する。またこの時期、後に組織の右腕となり活躍する副官:後方支援者がジュピトリスに登用。
ここに『ジュピトリス』という一部隊(小規模組織)が誕生した。
【組織拡大~副官・五虎将の創立~】
ある程度の体裁を整え始めたジュピトリスは議長軍の先鋒部隊として前線に出るようになる。
大隊の八王子基地侵攻やNERV制圧などの戦闘を通じてヤザン、ジェリド、先行者などの面々も次第と頭角を表していき、また後方支援者もシロッコの右腕(副官)として実力を伸ばしていく。勤勉であり職務を確実にこなすそのひたむきな姿勢は組織外からも高い評価を得たという。
各人員の能力評価が高まるうち、単なる階級の枠組みを超えた恩給の授与が考えだされていく(これが後の木帝階級制に繋がる)。そこでジュピトリスでは武勇に優れた5名を『五虎将』という特待階級に昇格させる制度を考案・実行した。最初の五虎将はヤザン、先行者、スペランカー、オメガ、ジェリド。更に後方支援者は副官の職務に当たりTOPの数々の補佐を行った。
この時点ですでに『副官は五虎将に命令を下せないがTOP不在時は副官が全権代理』というシステムは出来上がっていた。
【木星帝国、樹立】
五虎将や後方支援者に代表される各員の働きにより、ジュピトリスは一部隊から各組織とも対等に渡り合えるまでに成長する。
銀河帝国と議長軍の同盟解消、連邦軍の台頭、組織の成長などからジュピトリスは議長軍から離反した。これを契機にジュピトリスは組織システムを再構築。
規律や制度の監督・整備、また叛乱や空中分解の回避、組織統制から帰属意識及び忠誠心の定着などの改革を進めていく。
またコスモ・バビロニア、ザンスカール帝国を支配下に収め軍事力を増強。各組織の協力もありジュピトリスは名を改め『木星帝国』として生まれ変わった。
【列強への道】
建国後、木星帝国は経済面で不安要因(動物帝国ZAFTのヤフオク犬による煽動工作で合衆国との貿易が止められたことや、アナハイム・エレクトロニクス本社があるフォン・ブラウン市の度重なる戦災、宇宙資源採掘利権における独占的地位が、銀河帝国が建設した位相差空間ゲートを利用した民間資本の参入によって崩れるなど)を抱えつつも、第二次日本戦争で一時日本を併合し、銀河帝国や騎士団との三角同盟でも主導権を握るなど、議長スレ世界の列強に名を連ねるようになった。
信賞必罰を掲げた組織統制、『知』と『武』の両立・補佐を目的とした参謀部の設置、人員、の増加、そしてなにより、構成員ひとりひとりの努力と働きから木星帝国は大きく成長したのである。
【女帝誕生】
木星帝国は建国以来元首たる女帝を長く欠き、シロッコが国家元首代理の地位にあった。これはシロッコの建国構想においてその地位に就くべき「純粋無垢で最高の女性である『アリス』」(第86話「関ヶ原の戦い」参照)が存在しなかったためであったが、三角同盟瓦解後の組織的混乱の中で、副参謀ザビーネ・シャルらの献策により急速に女帝構想が再浮上。国内での激しい議論の末、シロッコは一時木帝に身を置いたことのあるイリヤスフィール・フォン・アインツベルンに即位を要請。イリヤはこれを受諾し、ここに女帝「イリヤスフィール1世」が誕生、「アインツベルン朝木星帝国」が成立した(シロッコが「総帥・帝国総理・帝国軍最高司令官」の肩書において、引き続き軍事・政治両面において采配を執ることに変わりはない)。
後、ミッドガルシティ防衛戦を経て第370話「食の遊興に潜むタクティクス」 、第371話「動物園駅の死闘-デンライナー攻防戦」において帝国は人事再編を行った。
【悪魔の計画NTR】
木星帝国は一大プロジェクトであるNTR計画(
詳細はこの項に譲る)をに着手。同時に地上征服計画の一環として議長軍を地上から追放、ミケーネ帝国をもフランスから追い出した。
しかし第437話『俺達の勇気~DG、再び~』にて復活したデビルガンダムにより木星帝国支配下の施設はそのことごとくが壊滅しNTR計画は規模を縮小した。第440話『真実は陰謀と共に』では新党へ復党したボルフォッグの情報を得た組織がNTR計画の実態を把握。即座にこれを全世界へ発信し木帝のこれまでの陰謀(ジェナスの行動の裏など)が暴かれた。
このことにより各組織連合軍の攻撃を受けた木帝は地球上から撤退。NTR計画は幕を閉じることなった。
【貴族動乱】
年末のDGによる被害を鑑みてシロッコは一時的に組織としての活動を大々的に行わないことを宣言。木帝はしばしの休息期間に入った。
小休止を挟み第459話『穏やかなバレンタイン~帝国動乱~』にてシロッコは大河新次郎及び五虎将に地球軍の統括権を与える。しかしかつてAREA11時代に木帝に反旗を翻した日本人である大河へ貴族が反発を示す。貴族と軍部の対立は深刻化していた。
第492話、第493話『大乱戦!バベルタワーの乱!【前後篇】』では貴族派の横暴が有頂天に達し、帝国首都《ミッド》において帝国が二分する事態を迎えてしまう。最終的には篁唯依ら軍部の者により動乱の首謀者たるカロッゾ、ザビーネ、柳生が軒並み敗れ収拾へと向かう。柳生はこの騒乱に際し連邦へ亡命。ここに帝国の内乱は終結することとなった。詳細は
こちらに詳しい。
騒乱終結後の第503話『フリーデン起つ!!』にてガロードは長年の夢であった独立部隊を立ち上げる。 これを受けて第509話『勇気新生プリキュア5』では存在意義の薄まった親衛隊グラストンナイツが隊長のニルギース自身の手によって解散している。
【第二次機界文明戦役】
第519話『機界昇華 再び』にて木帝管轄下の中継コロニーにかつて勇者新党によって壊滅させられたはずのゾンダーが飛来し、ゾンダーメタルプラントと化してしまう。これより第525話『再生の黄金光』までの「ゾンダー編」において木星帝国は機界文明を討つべく大河新次郎を中心に勇者新党、議長軍、銀河帝国との間に連合同盟を締結させる。連合軍は反攻作戦に出るも復活したEI-01(パスダー)、新機界四天王とゾンダーの分厚い壁に阻まれ苦戦する。人類側は三度目の大攻勢により機界文明をすんでのところで押しとどめることに成功するものの、その消耗は大きく多くの傷痕を残すこととなった。
【外宇宙派遣】
外宇宙よりの連合軍にたびたび頭を悩ませていた木帝は第561話『地球侵攻作戦~序章~』において
入植惑星デロイアのユーフェミア皇女とその護衛を保護する。
今まで外宇宙の事情には疎かった木帝だが、カノントータスの提案で外宇宙航行艦の技術を応用し、調査団を派遣することとなり、選抜部隊が組まれた。第567話『The Planet Eater-星喰い-』でデロイアに到着した一行はエンペラ星人率いるモルドールの猛攻にあう。この撤退に際し多くの搭乗員が亡くなった。
【革新者の末路】
外宇宙の脅威の次は地上の脅威であった。
第572話『人類帝国』は元国連軍人三輪防人を長とする組織でその徹底主義により快進撃を続け、同時期には大魔王ことジェナス・ディラに率いられたモルドールまでもが地上を席巻する。それぞれ『人類帝国編』と『大魔王編』。宇宙を主なフィールドとする木星帝国はそれぞれの接触も薄く大きな被害はなかった。第628話『星義の涯て』において人帝の中から柳生但馬守、黒乃胡夢を引き連れて帝国に帰還した彼こそが木星帝国副官にして総帥の右腕の通信兵である。
一方、人帝は生存者が組織を継ぎイノベイターとして再建するも第725話『三度目の終局』にてザビーネの発案で木帝はイノベイター包囲網の一翼を担う。結果イノベイターは壊滅した。
(この期間中にあった議長スレ最終話『全て運命の集う場所』ではシロッコに各メンバーが挑みその野心の高さを伺わせた。)
【ガイアギア計画】
シロッコ発案、通信兵主導の下で第766話『星の歯車が軋む時』で提唱されたのがガイアギア計画である。計画の邁進につき木帝は連続的な進軍を地上で行う。地球が滅びる可能性も大いにある同計画に対し反発する新党や連邦の必死の猛攻を受け木帝は非常に大きな損害を被り、キリマンジャロ基地の破棄だけではなく第782話『貫き尽きる解放光』では地上からの撤退も余儀なくされた。
【ゼクス立つ】
外宇宙からムゲ帝国という侵略者を前にこれまで本隊とは積極的に関わらなかったゼクスがついに立つ。ムゲ帝国を相手に積極的に行動を起こしたゼクスの下で木帝は徐々に気風を変えていく方向を模索していく。ゼクスは諸事情により途中で後任を託すこととなるが、他の組織との結託によりムゲ帝国戦を最終的には乗り切る。
【対連邦】
ムゲ帝国亡き後の木帝は対アースノイドを中心に行動し、連邦とは対立を深めている。
【帝国の終焉】
【背景】
ムゲ・ゾルバドス戦終盤でゼクス・マーキスが離脱した後、騒乱後は代わりに指揮をとる人間は誰一人としていなかった。
(戦乱中は特高のドゥーエ、緊急的にゼクスの副官となった射命丸で国を運営していた。)
かつてない規模での外宇宙の侵略を凌いだという事もあり地上の被害も大きく、各勢力ともに自身の国力回復に力を入れざるを得ない状況だったのだ。また、ムゲ以上に脅威になる敵もいなかったという事もあり突発的な事件はあったものの概ね緩やかな時間が流れていた。
しかしそれが原因となり国家内部での統制がムゲ騒乱以前の状態に逆戻りしていった。
以前と違うのは特別高等調査室を率い内部の統制を図っていた十六夜咲夜がいない事、そしてゼクスに代わるカリスマ性を持つものが誰もいなかったという事である。
【重すぎる抜擢】
こうした背景の中において軍事基盤を纏め上げるのは容易ではなかった。木星帝国の勢力版図は大きく、責任も過大であるほか海千山千の貴族などとも渡り合う必要もあったのだ。
皇帝イリヤ、その後見である柳生但馬守宗矩も内部軍事、政治状況に対して抜本的な対策を打つことは出来なかった。これはシロッコが中心となって軍部統制体制を作り上げた為、皇室に近い者達が政治に介入するのが難しい国家体制にあったのが原因の一つだと思われる。
そのような状況下で白羽の矢が立ったのは旧NTR計画で作り出されたラルフ=フィッツジラルド=デオン=ド=ラックであった。
政府は内部での軋轢が少なくマスコット的な存在を立てる事で軍部の緩衝材的な役割を期待したほか、NTR計画における指揮官醸成はドゥーエによって一定の成果を挙げていた事から彼に軍部の調整役、統率役を任せる事とした。
ラルフは指揮官となった後、戦闘の統率について一定の成果を挙げる事を出来た。また、軍部の統率についてもある程度掌握する事が出来た為軍事行動に打って出る事も可能となった。これは彼が一定の能力を有していたという証明でもあるだろう。
しかしながらラルフは政治的なイニシアチブ確保や長期的軍事目標を据えた戦い、能動的な活動能力に乏しく戦局に対し散発的な軍事介入に終始した。また、一貫した立場を取る事が出来ず介入において感情的な正義に拠った所が大きかった。さらにゼクス当時の苛烈な軍事行動と同じくコロニーで地球へ攻撃しようとした結果、外部で多くの敵を作り出してしまった。これはラルフの責任というよりは若輩で経験の乏しい彼に対して様々なフォローがなかった事も原因にあるとも言える。
【パラダイムの影】
様々な問題を抱えている木星帝国であったが地上で支援をしていたパラダイムが大きく動き出す事で事態は風雲急を告げる。パラダイム社とは地上で連邦軍のコンビニや他多くの事業に進出して経済的な地位を上昇させていた大企業である。医薬品などの製造に優れていたほか、軍事的ビジネスにも手を出しておりこの危機的状況下でも多大な利益を出していた。パラダイム社へは「ガイア・ギア」計画にて隠居となっていた通信兵の代行として利根川幸雄がブレーンとして派遣されており、ムゲ討伐までは一定の協力体制にあった。
しかしパラダイムはムゲ帝国が跳梁跋扈している裏で木星帝国とは違う路線を展開。ムゲの侵略に怯える人たちに対して「東風谷早苗」というアイドル的存在を作り人々を集め始めたのだ。これが風神教と発展し地上に風神教という宗教を蔓延させる原因となった。
これに対して木星帝国は協力するかどうかの立場を一貫する事が出来ず、パラダイムとも交戦状態に陥った。しかし風神教は奥州軍などの地上勢力によって追い詰められ、最後は風神教内部での抗争で彼らの勢力は潰えてしまった。
だがパラダイム社社長アレックス・ローズウォーターは風神教を隠れ蓑として強力な人材を集め、風神教崩壊後に南斗聖帝軍を結成。本人もガイアメモリを改造し心身共に「聖帝サウザー」と名乗り地球での戦線に躍り出た。
彼は地球全てを制圧すると宣言し軍事行動を展開。木星帝国を第一目標として進撃を始めたのだった。
【滅亡への道】
パラダイム社の謀反に近い行動は帝国内部のみならず多くの組織に衝撃を与えた。そんな中、宇宙での影響力が低下していた議長軍からの同盟要請が木星帝国へ舞い込んできた。代表はニコル・アマルフィであり議長軍の中でも統率力が高い若き司令官であった。
木星帝国の代表であったラルフはこれを受け入れ、長らくぶりに議長軍と木星帝国の大宇宙同盟が結成された。
しかし、聖帝サウザーによる攻撃は真っ先に宇宙へと向けられていった。
サウザーは戦闘能力が高い人材を風神教信者より引き抜いていた為、率いる兵は皆モヒカンで構成されていた。彼らは非常に戦闘能力が高く、命令に忠実であった。サウザーは新たに南斗弧鷲拳の使い手であるシンを部長に任命、ハートを係長としてモヒカンの統制に当たらせると直ちに軍事行動を開始。世紀末企業パラダイムはまず手薄であった議長軍のボアズ要塞を占拠したのだ。
議長軍と木星帝国はこれに応戦するものの、モヒカン達の勢いを止める事が出来ず敗退。議長軍司令官ニコルもサウザーにより退けられボアズを放棄せざるを得なかった。パラダイムはこの戦いで女帝イリヤとラルフを拿捕。ここに来て木星帝国とパラダイムの決定的な決裂が浮き彫りとなった。
パラダイムの捕虜となったラルフとイリヤに対して木星帝国は彼らの身を案じてまずは出方を伺った。しかし、パラダイムはその人質を前面に押し出して木星帝国本拠地へ進撃。スザクをはじめとした救出部隊によって両者共に救出されるもののジュピトリスが撃沈し木星周辺のコロニーもほぼ壊滅してしまった。
救出されたラルフ達は軍事的な防衛能力がなくなった木星周辺から脱出。旧ア・バオア・クー、現在のゼダンの門へ避難をした。しかし、ここに来て木星帝国打倒を宣言した大ショッカー・連邦軍・最後の大隊らによってゼダンの門は包囲される。騎士団の救援はあったもののゼダンの門は崩壊。木星帝国は脱出圏内にあった拠点「茨の園」コロニーへ落ち延びる事となった。木星帝国の主力軍のほとんどを投入して戦い続けていたが各勢力の波状攻撃により既にほとんどの艦隊が全滅状態であった。
【帝国の結末】
ゼダンの門を破壊され、脱出できた拠点である「茨の園」。ここで彼らは議長軍と合流し南斗聖帝軍の捕虜収容所から人材を脱出させて再度力をつける事を計画する。
しかし、波状攻撃のように迫り来る敵の手は容易には止まらなかった。聖帝サウザーは茨の園コロニーを包囲。降伏勧告を行う。しかし木星帝国の意地を見せる為にラルフら将兵はこれを拒否。サウザーを倒すという起死回生の作戦に身を投じる事となった。
女帝イリヤや覇王大聖エミリアの助力、さらに将兵の必死の奮戦で序盤は聖帝軍を押し返す。さらに最後の大隊や議長軍の援護もあり木星帝国有利の状況を作り出す事に成功した。
だが善戦も長くは続かず兵力差からモヒカン達にコロニー内部の侵入を許し、さらに将兵達も次々と倒されていった。最後の賭けに出たラルフはサウザーと対面。勝負を仕掛けたラルフに対して聖帝サウザーの力は圧倒的であった。聖帝サウザーはラルフを倒し木星帝国の望みを断ち切り木帝解散を宣言。木星帝国の歴史はここで終焉を迎えたのであった。第880話。南斗聖帝軍が本格的に行動を始めてわずか7話の出来事である。
女帝イリヤは聖帝軍に投降し戦いは終結した。
【組織の傾向】
木星帝国は『最小限の被害で最大限の利益を』の合理主義を掲げている。
そのため、権謀術数はお手のもの。利益のためなら裏切り、切捨て、裏工作もして見せる。
人員配置は典型的な縦並びの組織で、横並びのラクシズとは対照的なところがある。
人事では戦果昇進制度が採用されており、ある一定の戦果・功績を残せば上位士官に任命される。
だが逆もあり、失態を繰り返した場合には降格処分や官位剥奪が待っている。
仕官の昇進・降格も激しく、内部では実力・能力主義が浸透している。
これらについては
こちらも参照のこと
木星帝国の上層部には「理性的であること」を信条とする者も多い。
例えば「感情を処理出来ない人間はゴミに過ぎない」とはザビーネの持論であり、また総帥のシロッコは「生の感情を丸出しで戦う者に品性を求めることは絶望的であり、不愉快」とも口にしている。
また木帝は同盟を多く結ぶことが多い。
同盟相手は議長軍・
最後の大隊・
騎士団・BF団と多岐に渡る。
特に議長軍や大隊、騎士団とは協力する事が多く、議長軍とは何度も和平と戦争を繰り返している。
大隊とはバイク戦艦で共にサイクリングや宇宙へ大隊員を運ぶのも手伝った。
トップであるシロッコも人脈を築き、少佐や孔明、王様、議長などと比較的良好な関係を持つ。
兵器に関してはコロニーレーザー、カイラスギリー、エンジェル・ハイロゥなどの巨大兵器、サイコ・ガンダムやビグ・ザム、クィン・マンサのような巨大殲滅用兵器が発展している。
これは木帝の合理主義的思想から来ていることは容易に予想できるであろう。
だが人間のみを殺傷するバグや洗脳兵器の使用など残虐な行為があるのは否めない。
【階級・昇進制度について】
戦績による階級の昇格・降格は木星帝国の階級制度の中でも最も特徴ある部分であろう。
本来議長スレにおいて階級は特別、必要とはされていなかった。(例:議長軍、大隊、新党など)
しかし木帝では人員の増加と共に兵員の組織内での目標設定・命令系統の強化を目的に制定された。
階級授与や剥奪、官職の任免の権限は総帥―すなわち暫定国家元首兼軍最高司令官であるパプテマス・シロッコの専権事項であり、参謀部でもこの権限は代理できない。
階級は、初期(ジュピトリス時代)には副官階級しかなかったものの、木帝建国宣言のころから次第と浸透していった模様である。
上級階級になるほど指揮の自由裁量の幅が大きくなり、参謀クラスになると総帥不在時全権代理権限を行使可能である。
現来の方式で行くと将兵は上官の命令に従わなければならないが、合理主義を求める組織なだけあり現場ではある程度個人行動は許されている。
昇進制度について、功績を上げればそれに見合った階級・待遇が受けられる。
無名の一般兵でも才能さえあれば上級将校に任命されることもめずらしくない(これは歴代首席副官(後方支援者・通信兵)がともに無名時から登用されたことが物語っている)
しかしその階級に見合わない行動【命令違反、造反、連続の惨敗など】を行った場合は容赦のない降格が待ち受けている。
なお階級の呼称については『宇宙世紀ガンダムシリーズ』を参考としてある。
よって原作では三佐や一尉の階級には、それに相当する少佐や大尉の階級で対応がされている。
(例:鷹野三佐→鷹野少佐)
最後に、階級に固執せず、己の判断を頼りに最大限の利益を生み出すことも木帝は求めていることを付記しておく。
【命令系統とその権限について】
木星帝国軍は総帥を頂点とし、参謀部・五虎将を中核に管理・運営されている。軍部の序列は上記の階級表を参照。
参謀部は総帥に次ぐ位置にあるものの、総帥の直属将校である五虎将への直接命令は下せない。また五虎将は個人の判断で活動してもよい。
しかし、総帥不在時は参謀部が(五虎将への命令権を含め)全権を代行可能となる。(総帥=参謀部、と考えても差し違えない)
これは絶対的権力保持者(ぶっちゃけカリスマ)が欠けることでの部下の暴走を抑える効果を持つ。
そのため参謀部には忠誠心や軍事戦略能力が高く総帥が信用した忠臣のみが配置される。
参謀部や五虎将が注目されることが多いが下で支える士官や兵のことも忘れてはならない。
彼らの迅速かつ命令に忠実な行動がない限り組織は成り立たないのである。
【拠点・戦力】
【キャラ考察】
【代表考察:パプテマス・シロッコ ―木星帰りの孤高の天才― 】
権謀術数に優れ、パイロット・指揮官としても卓越したニュータイプ能力を発揮して他者を圧倒。
MS設計もこなし数々の逸材を己の手中へと惹きいれた白い制服のカリスマ、パプテマス・シロッコ。
スレ黎明期から参戦し、己の腕ひとつで組織を議長軍一部隊から木星を拠点とする一大列強にまで発展させた。
後方支援者、五虎将、通信兵に代表される多くの秀材を味方につける点に置いてもカリスマ性を感じられる。
彼自身も一流のパイロットでもあり、愛機ジ・Oと共に数多くの敵将を葬り去った。
世俗を捨てたマキャベリストで自らのことを傍観者、天才と称す。
『人はより理性的であるべき』とし、感情を露にする人種を見下す傾向が見られる。
自らを天才と言い他者を見下す傲慢な態度に反感を抱く者がいることは否めない。
が、自分の才能に相当な自信を持ち、引き下がらない所もまた彼の魅力なのであろう。
女性の扱いにも長け、カテジナさんや鷹野さんなどクセのある女性仕官を侍らせた。
また次の時代は女性が担うと先行した考えを持っており、自らはその時代を築く天才と認識している。
「次の時代は女が支配する時代になる。新たな時代は新たな天才を要求するだろうな」
【副官考察:通信兵 ―忠実にして狡猾なる右腕―】
初代副官であった後方支援者を退け、己の才能のみで木星帝国No.2まで上り詰めた男・・・それが通信兵である。
一介の通信兵、それこそ一般兵並の階級だった彼は、
オーブでの炒飯城でのアルバイトや蒼星石関連などで執務を円滑に行わなくなった後方支援者の行状をシロッコに報告。
後方支援者を排斥することで自らの障害を取り払い、次第に頭角を現し後任の副官として正式に任命された。
初期の頃こそ、後方支援者を退けた彼を疑問視する声もあったが、彼の才能はそれをかき消す物であったのは言うまでも無い。
バイアランを乗機とし、ジュピトリス(当時)唯一の離反者である後方支援者を抹殺することに関しても熱心であるようだ。
現在の彼の地位は「大佐・参謀長」相当であるが、「一般兵でも副官になれるという実力主義を示したい」という自身の意向から、昇級や官位・爵位の授与は一切辞退している。
(第183話「兵の華、ランドの華」において、シロッコは「総帥不在時全権代理」なる職務を彼に与えようとした。この事からも、如何にシロッコが通信兵を高く評価しているかが伺える)
木星帝国が今なおうまく勢力間を立ち回れ、影響力ある組織として存在できているのも彼のような帝国員の貢献があるからである。
その影響力は帝国内においてシロッコに次いで強力なものであり、彼の息のかかった高官やエージェントも数多く存在するとか。
「ここまでです。惨めに死んでもらいますよ、“元”副官」
おまけ
憲兵の権限(木星帝国軍規より抜粋)
第一条:憲兵隊は、いかなる場合でも令状なしに犯人を逮捕することができる。
第二条:憲兵隊は、ジオン訛りの使用を認めた場合、自らの判断で犯人を処罰することができる。
第二条補足:場合によっては、抹殺することも許される。
第三条:憲兵隊は、軍紀保持を最優先とし、これを顧みないあらゆる命令を排除することができる。
第六条:帝国国民の夢を奪い、その心を傷つけた罪は特に重い。
第九条:憲兵隊は、帝国軍の規律を破壊する者を、自らの判断で抹殺することができる。
最終更新:2010年03月09日 22:12