■アイマス・トータルウォー(導入/登場勢力/登場人物 篇)
§ 導入 §
§§ 概要 §§
本作は、千早を主人公におき、紀元前3世紀前半の古代のローマ共和国を舞台において、彼女が己の夢の実現を果たすべく、スキピオ軍団の顧問官として活躍し進んでいく物語である。登場するアイドルたちはその世界の原住者という設定であり、所謂タイムスリップモノではない。
第一話の投稿は2007年11月25日、開始から半年余り経った第一五話前編にて本作を表す略記号「I.T.W」が作者より公にされた。
また、当時iM@S架空戦記シリーズでは中国の後漢末期を舞台にした「三國志」と日本の戦国期を舞台にした「信長の野望」及び「太閤立志伝」を題材にした作品が主流だった中で、珍しくヨーロッパを舞台にした所謂「洋ゲー」を題材とした長期連載作品であり、同様のりんざPの
『春閣下で世界征服』及びようつうPの
『春閣下は無慈悲なシチリアの女王』と並んで「世界史三部作」と称されることがある。
§§ 作者 §§
ケントゥリオP
「世界史三部作」の一角、『アイマス・トータルウォー』の作者。千早スキー。
新ジャンル『萌えハゲ』を確立し、そのシリアスな運びと劇画調の台詞回しで多くのファンを掴んだ。
プレイ動画を上手く使った演出に定評があり、まるで映画を見ているような錯覚に陥る。
また、アイドル達の魅力をしっかり把握した台詞を登場人物に喋らせることしばしばであり、その場面では視聴者達の「わかってるな」が自然に弾幕コメになるほどである。
視聴者達の作品への評価や感想などで本人はどうも過大評価しすぎと思っている節があるようだ。 (そんなことないよ!面白いですよ!)
マイリストでは古代地中海世界における解説をしており、その知識量に驚かされる。
ちなみにケントゥリオPの「ケントゥリオ」とはラテン語で古代ローマ軍「百人隊長」(centurio)のことである。
§§ 元ゲーム §§
ローマ:トータルウォー
原題『ROME:TOTAL WAR』の日本語版。本作の題材となっているゲーム。トータルウォーシリーズの第3弾。「トータルウォー」とは「総力戦」の意味。
ローマを中心とした古代ヨーロッパの史実世界が舞台のSLG(より詳細にはRTS)。1万人超の大規模な戦闘をフル3Dで再現、圧倒的な臨場感が見るものを驚愕させる。
このゲームでは、古代ローマが共和国から帝国へと発展するまでを描き、バーバリアン・インヴェイジョン(「蛮族の侵入」の意味)という拡張キットではローマ帝国の没落を描く。
なおLAN、インターネットを介して最大8名までのマルチプレイが可能。
開発 The Creative Assembly社
販売 KOEI→SEGA
§§ 全話リスト §§
全話の年・副題・出演アイドルの一覧表
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ネタバレ注意 |
※年は紀元前。季節は内容より推測。
年 |
季節 |
話数 |
副題 |
出演 如水天萩高菊 月瀬海原槻地 |
270年 |
夏 |
第一話 |
時代 |
如----- |
第二話 |
前編 |
シラクサ攻め |
如----- |
後編 |
シラクサ攻め |
如----- |
第三話 |
戦後処理 |
如----- |
秋 |
第四話 |
ちびっ子元老議員 |
如水---- |
第五話 |
リリュバエウム戦 |
如----- |
269年 |
春 |
第六話 |
前編 |
カルタゴ |
------ |
後編 |
カルタゴ |
---萩-- |
第七話 |
スキピオ一門 |
如----- |
第八話 |
前編 |
ギリシャ戦線 |
-----菊 |
後編 |
ギリシャ戦線 真とヒゲ親父 |
-----菊 |
夏 |
第九話 |
前編 |
堅物娘と転がり娘 |
如-天--- |
中編 |
堅物娘と転がり娘 その2 |
如-天--- |
後編 |
スキピオの娘とユリウスの娘 |
如-天--- |
冬 |
第十話 |
前編 |
ちびっ子元老議員の戦場 |
-水---- |
後編 |
ちびっ子元老議員の戦場 その2 |
-水---- |
268年 |
春 |
第十一話 |
前編 |
対カルタゴ軍議 |
如----- |
後編 |
対カルタゴ軍議と侵攻 |
如----- |
第十二話 |
前編 |
ポエニ戦争 |
---萩-- |
後編 |
カルタゴの将たち |
如--萩-- |
第十三話 |
前編 |
タタウィヌの戦い |
如----- |
後編 |
タタウィヌの戦い 終 |
如----- |
夏 |
第十四話 |
前編 |
現実と理想 |
如---高- |
中編 |
現実と理想 |
如---高- |
後編その一 |
現実と理想 |
如---高- |
後編その二 |
現実と理想 |
如---高- |
第十五話 |
前編 |
愛しき都市の為に |
---萩-- |
中編 |
愛しき都市の為に |
如--萩高- |
後編その一 |
愛しき都市の為に |
如--萩-- |
後編その二 |
踏み鳴らし、迫り来る者達 |
------ |
第十六話 |
前編 |
戦の前夜 |
如---高- |
中編 |
戦の前夜 閉ざされる道 |
如--萩高- |
後編 |
戦の前夜 軍議 |
如----- |
第十七話 |
その一 |
ベジヤの戦い 拠り所 |
如--萩-- |
その二 |
ベジヤの戦い 進軍戦歌 |
如--萩-- |
その三 |
ベジヤの戦い 続く激戦 |
如--萩-- |
その四 |
ベジヤの戦い 尽くされる努力 |
------ |
その五 |
ベジヤの戦い 届かぬ勝利 |
如--萩-- |
第十八話 |
その一 |
不屈なるローマ |
----高- |
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§ 登場勢力 §
§§ ローマ §§
Romani/Res Pubulica Romana。本作のメイン勢力。イタリア半島を統一したばかりのローマ共和国である。
首都ローマの周辺地域を元老院が直接的に支配しており、残りの地域をスキピオ・ユリウス・ブルトゥスの有力三氏族が分割して支配している(以下の項目で領有地は「世界情勢解説編」の地図に表示された境界線からの推定)。そのため、ただの共和国と云うよりもむしろローマを中央政府とした三王国による物的同君連合(物上連合、unio realis)の如き体制となっているが、一般的な同君連合とは異なり、中央政府の支配が各氏族の支配に先立ち、ここに所属する全ての人はあくまで先ずローマ人なのである。このことは誰よりもローマ人自身が信じて疑うことがなかったし、我々もよく心得ておかねばならない。(要するに史実とは情勢が違うのを予めハッキリさせておくから野暮なことは言いっこ無しだってことだね!)
スキピオ家
Scipiones。本作の主人公千早が所属する勢力。ローマ有力三氏族の一つ。シンボルカラーは青。
本拠地はカプア。ローマ以南のイタリアの北西部(カンパニア・サムニウム・アプリア北部)を領有している。
カルタゴ戦線を担当する。
ユリウス家
Julii。ローマ有力三氏族の一つ。シンボルカラーは赤。
本拠地はアッレティウム。ローマ以北のイタリアの全部(エトルリア・ウンブリア・ピケヌム・ポー川以南のガリア)を領有している。
ガリア戦線を担当する。
ブルトゥス家
Bruti。ローマ有力三氏族の一つ。シンボルカラーは緑。
本拠地はタレントゥム。ローマ以南のイタリアの南東部(カラブリア・ブルッティウム・ルカニア・アプリア南部)を領有している。
ギリシャ戦線を担当する。
ローマ元老院
Senatus Romanus。ローマ共和国の中枢。政策を決定し三氏族に指令を与える。
首都ローマ周辺のラティウム地方を領有している。
§§ ギリシャ §§
Graeci/Graecia。ローマの東方、ギリシャ人(ヘレネス)の国々。辺境のマケドニア王国が70年くらい前からこの地域の覇権を握っている。都市国家(ポリス)の人々は地中海沿岸や黒海沿岸の至る所に植民都市を建設しているが、植民都市と母市との結びつきは弱い。マケドニアの遠征とポリスの植民の結果、イベリア半島からエジプト、ペルシアまでの広大な地域がヘレニズム文化に染まっている。
ギリシャ都市同盟
Foederatae Civites Graecae。ギリシャ本土とその近隣のポリス群による軍事同盟。スパルタもアテネも参加する、ポリス群にとってはペルシャ戦争以来最大規模の同盟である。商業民族としては東地中海の海洋交易を一手に担っており非常に豊かな富を有している。
重装歩兵によるファランクス戦術が有名。スパルタ人は歩兵では最強の戦闘民族。女だけの騎馬民族アマゾネスもいる。この同盟自体がさらにマケドニアと同盟を結んでいる。
マケドニア
Macedonia。マケドニア王国。ギリシャ系だが南方の都市国家群とは毛色の異なる王国を築いている。遠く北インドまでの遠征をして大帝国を築いた、かのアレクサンドロス大王の母国である。
アレクサンドロス帝国は分裂してしまったが、軍事力は比較的高い水準を保っている。ギリシャ都市同盟及びトラキアと同盟を結んでいる。
§§ カルタゴ §§
Poeni/Carthago。カルタゴ王国。商業民族フェニキア人の都テュロスを母市とする北アフリカの植民都市。アレクサンドロス大王により母市が滅ぼされた後も西地中海で栄え続けており、東はシチリア島から西はイベリア半島まで版図を広げている。
軍事力は潤沢な富を活かした傭兵が主体。ヌミディアと同盟を結んでいる。
§§ ヌミディア §§
Numidae/Numidia。ヌミディア王国。北アフリカの半遊牧民族ベルベル人の国。
騎兵の産出で有名。カルタゴと同盟を結んでいる。
§ 登場人物 §
§§ ローマ(スキピオ) §§
千早
千早・如月。本編における主人公。スキピオの蒼き犬狼。平民出身。
元はスキピオ軍の軍事顧問であったが、シチリア出征を経て、スキピオ軍の全権を委任される。
原作同様、真面目な人物として描かれており、物事を理想論に求めやすい性質がある。
しかし、その軍略の才能は確かで、コルネリウスをもってして「ローマ、スキピオ家は救われる」と評されるほど。
水瀬伊織、コルネリウス初めとして、彼女には様々な思惑と期待が寄せられている。
なお、春香とは同門の徒であることがアムリウスの台詞から伺える。
「力と栄光を!」
クイントゥス
クイントゥス・スキピオ/Quintus Scipio。スキピオの後継者にして栄光あるスキピオ第一軍団の軍団長。
クイントゥスには五番目のという意味があり、日本名にすればスキピオさん家の五郎さん。
何が面白くないのか、いつも眉間に皺を寄せ、仏頂面の絶えることが無い人物。実は、不器用で、根がとても優しく…。
詳細は別項の「
萌え禿」を参照。
本編における
ヒロイン…と言っちゃまずいか、に近い存在。
禿げ 可愛いよ 禿げ。
ガイウス
ガイウス・スキピオ/Gaius Scipio。髭。クイントゥスの弟である。
パパに似てない。お兄ちゃんにも似てない。禿げてない。
兄とは対照的に物腰は非常に柔らかく、その言動から何かと誤解されがちな、クイントゥスの良きブレーキ、フォロー役を担う。
しかし、彼の紡ぐ言葉は、時として、クイントゥス以上に辛辣で容赦なく、現実的である。
いおりんは彼を苦手としている様子。
+
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以下、本作のネタバレを含みます |
- やれやれ、うちのかわいいじゃじゃ馬姫どのは口も気も利きすぎているよ。
- ん?あぁ、工事中だよ。さて、今の事はくれぐれも内密にね(by ガイウス)
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コルネリウス
コルネリウス・スキピオ/Cornelius Scipio。スキピオ家総領。
クイントゥスとガイウスの父親である。クイントゥスに負けじと禿げており、容姿だけならクイントゥスが彼の血を色濃く受け継いだということがありありと伺える。
一方で性格は、弟のガイウスが受け継いだらしく、物腰柔らかく、結構お茶目。
ローマ、そしてスキピオ家の繁栄を誰よりも強く願っており、千早に「英雄」と言う名の「贄」になる事を望んだ。
同時に、これは、彼の千早へ対する評価が非常に高いことを表す証左であろう。
「
私はそなたならば出来ると信じている」
関連:
不毛な争い
百人隊長
スキピオ第一軍団百人隊長。千早やクイントゥスの側にしばしば付き従う優秀な補佐官的存在。
と同時に、実質的にケントゥリオPのアバターとして、本作で数少ないギャグも担当しつつあり、最早、本作に欠かせないキャラクターである。
最近は有能すぎる兄弟や可愛いけど堅物な上司、ユニークな部下に絡まれ、囲まれてやや苦労してる模様。
過労死しないでね…。
なお、本作での百人隊長は今のところ一人しか登場していないが本来は軍団内に何人も百人隊長はいる。
戦闘シーンやムービーの場面を良く見てみよう。部隊ごとに扇型の兜を被った兵士がいるはずである。
「顔グラも無いのに出張るのもまずいでしょう。」
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以下、本作のネタバレを含みます |
本名、プロデウス・ナムロス/Prodeus Namuros(?)。
この名の初出は第十一話前編の エピグラフであり、てんやくPをはじめ、一部の視聴者たちから、これが百人隊長(の本名)では無いかと指摘されていた。果たして第十四話後編において、憤るクイントゥスの問いかけによって、その名が明かされた。
その時の二人(プロデウスとクイントゥス)の台詞から、二人は若い頃からの付き合いであることが伺える。事実、ケントゥリオPのblogにおいて、そうであることが明言されている。
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第二話後編 コメント解説より引用 |
「名前の通り80人~100人の兵士を統括する役職。現代の小隊長に当たる。
百人隊長は軍団の要として非常に重要な役割であり、また戦闘の指揮だけでなく平時での兵士の面倒もみた。
百人隊長は部隊の兵士達から選挙によって選ばれる。
つまり少なくとも人望が無ければ就任する事はできなかった。
なお、一言で百人隊長と言っても細かい階級があり、経験を積むことによって出世した。
ちなみに百人隊長をラテン語でいうとケントゥリオンである。横に広がった扇状の兜を着用。」
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AとB
スキピオ第一軍団に所属する二人の兵士。
名前は何とも簡単だが本編では現場の雰囲気を感じさせるなかなか重要なキャラクター。
Aは軽い感じだがBは落ち着いていて冷静である。
最前線に立つ兵士なので死亡フラグ立ちまくり。
ぜひとも生き残って出世してほしいものである。
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以下、本作のネタバレを含みます |
第十三話にて、プリンキペス(Principes)に成っている事が判明(元は、消耗激しいHastati)
なお史実上のPrincipesは、ローマ重装歩兵の第二列を務める、20後半-30前半の熟練兵たちの事である。
これらの事から、別名、音無 ことr
(中断されました。続きはありません)
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伊織
伊織・水瀬。ローマが誇る最強の美少女、スーパーウルトラちびっこ元老議員。富裕農出身。
大農場を有しており、三氏族(ユリウス・スキピオ・ブルトゥス)とまではいかないものの有力者として一目置かれている。
若く美しく、優雅で、弁舌も鮮やか。そして、女伊達らに元老院議員を勤めている故にか、一部の議員からはスキピオのじゃじゃ馬とも呼ばれる。
本来、元老院議員は男しかなれないものだが、そこはそれ。いおりんの特別さ、素晴らしさを物語る所以である。
「国を殺すのは政治家 だからこそ 国を生かすのも政治家」
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以下、本作のネタバレを含みます |
- 考えなくても、劇中で大活躍の伊織ちゃんにネタバレタグが付くのは当然よねぇ。むしろ遅いくらいよ。
- 話にひと段落つくまで工事中よ。開けておいても意味なんてないわよっ。ま、どうしても、ここを覗いていたい…っていうなら、開けておいてもいいわよ?にひひっ♪(by 伊織)
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伊織派(一番下/四番目)
ローマが誇る最強の美少女、スーパーウルトラちびっこ元老議員にして皆のアイドル、水瀬伊織を支持する人々。作中内で、必ずと言って良い程、四番目(一番下)にひょっこりと現れ、いおりんへ深い愛と篤い忠誠を謳う。それもこれもいおりんの素晴らしき徳と美貌のなすところであることは言うまでもない。
規則を重んじるくせに“規則には必ず例外がある”を地で行くローマ人の中にあって、いおりんが若くして女伊達らに元老院議員になりえた一因は、ここ(支持者たち)にあることは間違いない。
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以下、本作に登場した素晴らしきへんt…じゃなかった支持者たち |
いおりんを支持する、ローマの元老院議員。第十話、前後編に登場。歳的に考えて、重度のロリコンですよね…?
「いおりんのMA、マジ最高!!」
Principes、お前もか!第十三話に登場。同僚のAとBの論争には知らぬ振り。戦象を目に前にしても至って冷静。彼の心にあるのは、唯々、いおりんからの罵倒のみである。しかし、最近では唯のロリコンでは無いか?という疑惑も浮上している。なお、この事実を深く受け止め、我ら伊織派は彼の身辺を調査、並びに査問委員会を設置、近いうちに彼の出頭を求める予定である。
余談ではあるが、元老議会において、おしとやかで通し、包み隠しているいおりんのツンっぷりを、一介の兵士である彼が、どうして知っているのか、作中では明かされていない。(上述の議員も“最高”とは唱えるものの、罵倒してくれと唱えないのである。)いおりんが何度か千早たち元へ訪問しているため、その際に、声が漏れた、もしくは(千早たちとの会談時)お付きの兵士なんて眼中になく、崩しているため、と考えるのが妥当であろう
「死ぬなら俺は伊織議員に罵倒されて死ぬ」
「伊織議員に罵倒されるまで死ねないな」
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テルティウス
テルティウス・ドラベラ/Tertius Dolabella。スキピオ派元老院議員。ローマ有数の大富豪。スキピオ軍の後援者の一人。
クイントゥスが五郎さんならこちらは三郎さん。
(ローマ勢において)細身の登場人物が多い中、一人だけ恰幅のよい体型で、声が大きく、よく笑い、場を自分のペースに引きずり込む人物。
悪人では無いが、良い人でも無い。典型的な政治家ともいえる。
「カルタゴ狂い」と呼ばれる者の一人であり、カルタゴの滅亡を心底望んでいる。
「わはははは!」
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以下、本編のネタバレを含みます |
一言で言えば読めない、食えない狸。見た目も狸。
合理的な現実主義者であり“理想家”という、相反する思想を併せ持った人物である。(裏を返せば、より現実的な方法で自身の望む、理想とする未来を作り上げるという事。一見、聞こえはいいが、利用出来るものは何でも利用し、敵対、不要なものは容赦なく切り捨てるという事である。自分たちの理想へ直向に努力するアイドル達とは、最も対極に位置する。思想が違うだけで、むしろ、カトーの存在に近い。)
カルタゴ人は有能な民族であることをよく理解しており、ローマの為に活かそうとカルタゴ人をローマに吸収させることを画策している。(上述の事をよく表しているとも言える。人材としてのカルタゴ人は欲しいが、国家としてのカルタゴは彼と彼のローマにとって不利益でしかないのである。)
カトーがイチジクなら、テルティウスはガラス皿と自身の経験を用いて、カルタゴ人の優秀者さを語っており(同時にカルタゴ人を活かすべきだと千早に説いている)、「真なるローマ人にして、真なる元老院議員」と千早からの評価は非常に高い。
しかしそれは、偶々、その時、その場おいて“不必要な血を嫌う”千早にとって、近い考えであったからだとも言え、何より、カトーと千早が対立するきっかけを作ったのも他でもない、彼自身である。同時に、機転を利かせ、その場を収めた事を含め、結局のところ、彼の真意も腹の底も・・・知るのは彼自身のみである。
また、現時点において、伊織が彼にどう接しているかも不明である。
尤も、彼自身、伊織の考えを薄々見抜いているようではあるが。(これらの事からカトー同様、身内として扱われていないとも推測できる)
余談ではあるが、千早から評価されためか、I.T.W視聴者からの評価も鰻上りになった稀有な人物。その事(組織内での人物評価)と相場の「株」にかけて、 ストップ高とも揶揄される事がある。
市場調査によれば、千早ニスト(千早のファン)らからの購入が相次いでいるとの事(ぉ
関連: 株価
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カトー
マルクス・ポルキウス・カトー/Marcus Porcius Cato。スキピオ派元老院議員。
テルティウスと同じく「カルタゴ狂い」と呼ばれる者の一人であり、カルタゴの滅亡を心底望んでいる。
ハンニバルに続く、史実からのゲストキャラ。史実では、平民出身、地縁や血縁に頼らず己の機知才覚によって弱冠三〇才にして政務官に選ばれ、元老院に昇った「新人(homo novus)」。政治家であると同時に文筆家。「カルタゴは滅ぼすべきである」という言葉をとにかくどんな演説の後にも付け加えてカルタゴ滅亡を訴えたことは有名。カルタゴ産のイチジクを示してこの傷みやすい果物が新鮮なままローマに輸送される距離に強大な脅威が存在することを説くなど、弁舌に非常に勝れており、一介の平民が若くして数度の政務官選挙に当選し得たのはこの才による所が大きい。これは数々の政敵の弾劾・排除にも遺憾なく発揮され、ハンニバルを打ち破りローマに勝利をもたらした大スキピオをも権力の座から引きずり降ろすことに成功している。
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以下、本編のネタバレを含みます |
作中では、新進気鋭の弁舌家、そして情熱家にして冷徹な現実主義者として描かれており、テルティウス同様の政治家である事が伺える。ただ、彼は若いため、テルティウスの様に包み隠す事を知らない。(そういう意味では千早に近い人物。)
本作においては、元老院にあってはいおりんの補佐役をやっているが、いおりんの一個軍団の猫かぶりには完全に騙されていることから、いおりんは同じスキピオ派の中にあってもカトーを完全な身内とは見なしていないことが判る(尤も、議会に参加するため、そうでならなければいないという側面もあるが。いや、ツンで参加したらまずいでしょう。嬉しいけど。)
テルティウスと同じくカルタゴの滅亡を願い、カルタゴ人の優秀さを良く知り、理解している。が、カトーにとってはそれは彼と彼のローマにとって脅威であるため、テルティウスの様に(カルタゴ人を)人材として活用する気は無い。ゲリラ活動を始めたタプソス市民の虐殺をガイウスに提案したのも彼である。テルティウス主催の戦勝記念晩餐会にてこの件が明らかにされて以来千早は彼に明確な敵意を向けている。
第十五話中編にて、伊織がカトーを送ったのはカルタゴの帰順を願うテルティウスに対してカルタゴの徹底的殲滅という相反する考えを持っていカトーを送ることによってバランスを保とうとしたとテルティウスが推測している。尤も、テルティウスがのらりくらりとトボけいている事もあり、二人の関係は一見それほど険悪でもないように見える。
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§§ ローマ(その他) §§
春香
春香・天海。平民出身。
千早とはよき友人であり、ライバル的な存在。千早とは同門の徒で、その頃から仲が良い様子。
現在は、ユリウス軍の副将として、アムリウスに従事している。
春香 かわいいよ 春香
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以下、本作のネタバレを含みます |
- え、ローマにどら焼きは…無い?シュークリーム…も、無いです。…ぅぅ、工事中です(by 春香)
- 勿論、出兵中は甘いものなんてないと思えよ。少しは痩せられるかもしれんぞ。いやまぁ、ムッチリとした、お前の太ももや胸も好みなんだが(by アムリウス)
- む、ムッチリなんてしてません!!(by 春香)
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アムリウス
アムリウス・ユリウス/Amulius Julius。若きユリウス家総領兼、生粋の遊び人。
千早曰く「ふてぶてしい上にかなりいやらしい人」
春香曰く「落ち着きが無くて、愛人がいっぱいいて、お仕事さぼる人。でもやるときは、ちょっとだけやる人」とのこと。
しかし、公私の分別はしっかりとつける人物らしく、春香には一切、手をつけていない。(本人談)
勿論、政治、軍事の手腕は人並み外れて優れている。…らしい。
千早を「良い女」と評し、「見る目あるね」と千早ニストたちから高い評価を得た。
尤も、数秒後、彼らの逆鱗に触れるのは言うまでも無いが。
「イイ女になる素質は十分あるんだ。」
マルクス
マルクス・マクセンティウス/Marcus Maxentius。ローマ共和国執政官。
ローマで最高の地位と権力を持つが他の議員達、三氏族派の争いには興味が無いようだ。
彼を動かすには「ローマ」の利益となることが必要である。
ブルトゥス派議員
本編ではブルトゥス家は未だ登場せず、その派閥に所属している議員が登場。
ギリシア戦線で苦戦するブルトゥス軍に、ローマ本国からの「支援」を要請した。
ブルトゥス派はスキピオ派・ユリウス派とはライバル関係にある。
高木
順一朗・高木。ご存知、765プロ、ティンと来たで有名な高木社長。
本編未登場だが、ローマでは人材育成家として高名らしく、様々な人の口からこの名を聞くことができる。
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以下、本作のネタバレを含みます |
- 現時点では、彼の門下に、千早・春香・律子の三人がいたことが判明している。
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「人が欲しければ高木の戸を叩け」
「高木の教え子は万の軍勢 万の財宝」
§§ ギリシャ §§
真
真・菊地。対ローマ、ギリシア戦線において、スパルタ・アマゾネス連合、アマゾネス弓騎兵隊の指揮を執る。
元々はマケドニアにいたらしく、マケドニア王アンティゴノス(二世)とも親交があるようだ。
アマゾネスたちから大変気に入られており、台詞から何度か戦場を共にした、戦友(馴染み)であることが伺える。
戦の後の酒の酔いと世辞も入ってるだろうが、エウメネスに「アレクサンドロスの再来」とまで評されるほど、男顔負けの働きを見せた。
しかし、流石にオリンピュアの祭典への出場を促された際は、取り乱す等、やはり女の子らしい一面も持ち合わせる。
ケントゥリオPの各アイドルに対する細かな愛がここにも見てとれる。
エウメネス
スパルタのエウメネス/Eumenes Spartanus。対ローマ、ギリシア戦線において、精強で名高いスパルタ兵を率いて参戦。
3倍近い兵力を誇るローマ兵に対して、正面から挑み、撃破した脅威の猛将。
平和を愛しつつも、戦を忘れらない生粋の戦士で、つかみ所無いの飄々としたその台詞は何処か哲学的にさえ思える。
真にオリュンピア大祭への出場をすすめたことから、ついたあだ名がエロメネス。
アマゾネスの姉さんに鬚を引っ張られながらも語った薀蓄は、妙にエロイ。
がんばれ、エロメネス。俺たちはお前の味方だ!
アマゾネス(族長、副長)
真を慕って、エウメネスの軍へ、弓騎兵で参加したアマゾネスたち。副長が族長を「姉さま」と呼ぶが、肉親関係のそれであるかは現在のところ不明。
その兵の精強さは、エウメネスの軍に決して劣るものでは無く、瞬く間にローマ兵を蹂躙した。
戦闘中に叫んだ、その台詞はローマ兵だけでなく、動画を見ているものさえも心胆から恐怖たらしめた。
「
殺しなぁ!!!"Φονευετε(phoneyete)!"」
関連:
アマゾネス
§§ カルタゴ §§
雪歩
雪歩・萩原。カルタゴの筆頭内政官。王様のお気に入り。
気の弱さ、すぐに穴に入りたがる弱音は、本作においても健在。
若く、女伊達らに内政官を務めることもあってか、カルタゴ~タプソス間の街道整備の指揮を務める等、(これまた本作においても)土木面でも活躍している。
最早彼女にとって、穴=ドリル=土木は切っても切れない関係らしい。
勿論、お茶汲みも健在。…この「時代に
お茶なんて無い」等と野暮な事を言ってはいけない。
カルタゴ、ローマ間の対立に何処と無く不安を感じている。
「だめだめですぅ…穴を掘って埋まってますぅ…。」
+
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以下、本作のネタバレを含みます |
ブルスの訃報、タタウィヌの敗北、そしてカルタゴ貴族らの背信行為を聞き、目にする。
カルタゴの滅亡を肌で感じとった彼女は独断で城壁を抜け、首都へ迫るローマ軍に単独で接近を図る。アラエ騎兵団を通じ、千早らに面会を請い、一度は追い返されるものの、言葉巧みに再交渉をはかり(形だけと千早が考えているとはいえ)、交渉の場を作ることに成功する。
果たして彼女は、交渉の席において、カルタゴの兵力を伝え、それと引き換えにハスドルバルとボミルカル、一部の上級貴族、そして、カルタゴ市民の助命を嘆願する。
その助命において挙げられた名に、雪歩の名前は無かった。
ちなみに第十五話のエピグラフにて、雪歩のことを表したと思われるチュニジア民話が出てくる。
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ハンニバル
ハンニバル・バルカ/Hannibal Barca。イベリア・カルタゴ領総督。
古代史を僅かでも齧った人なら誰もがその名を知っているであろう、稀代の名将。悲しきカルタゴの英雄。
軍務だけでなく、政治家としても有能だったらしく、第二次ポエニ戦争で疲弊した国家を見事建て直した。
本作に置いても、正に傑物として描かれている。
本来、歴史、かつゲームのシステム通りであるならば、ハンニバルは登場しない(=産まれてすらいない)。
加えて、彼の眼帯もローマ遠征中に片目を失ってからなので、最初から隻眼の将軍であったというわけではない。
架空戦記であり、ケントゥリオPからの溢れんばかりの愛の成せる事である。
なお、彼に限らず、作中にでる歴史上にいた実在の人物は、
ケントゥリオPによれば「ゲームのシステム上、ほとんどオリジナルと考えてください」とのこと。
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- 【現在、イベリアに出張中です。御用のかたは発信音の後に、お名前とメッセージをどうぞ】
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ブルス
Burrhus。撃将ブルスと称されるほどの猛将。カルタゴ正規軍を率いる。
ハンニバルに「猪か」と指摘されるほど、気性の荒い人物で自信家。反バルカ家勢力の筆頭である。
傭兵が軍の主力であるカルタゴにおいて珍しく「国防は正規軍が担うべし」と主張しており、正規軍の価値を認めさせようと訓練を重ねているらしい。
そのおかげか、弱兵で有名なカルタゴ正規軍の中で彼の軍だけはかなり錬度が高いようで、ローマ側からはハンニバルと並ぶ要注意人物と見られている。
「断固、反撃するべし!」
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小物、猛将、貴族の御輿等々、この人物について評価が分かれるところではあるが、唯、間違いなく言える事は信念の人物。
遥か過去の敗戦から弱兵と罵られ、国防から遠ざけられていた正規兵。その代表者として、敢えて自ら、反バルカ家陣営という矢表にたつ事で、兵たちの不満を押さえ、同時にその士気と質を意地、向上させ続けていた。ハンニバルとの対立は、国防におけるカルタゴ正規兵の立場向上、そして自身らの後援者を得るために必要悪だったと言える部分が大きい。それ故に「カルタゴを守る」という点では合致していたブルス、ハンニバルであったが、最後の最後まで二人は手を結ぶことはなかった。
…皮肉な事に彼の強い信念が、カルタゴの滅亡を加速させる事となる。
雪歩との誓いを胸に、そしてカルタゴの未来を思いながら、信念とともに戦場に散る。
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ハスドルバル
Hasdrubal。カルタゴを統治する王様。雪歩を大変気に入っており、大事にしている。
一見すると、王としての威厳は無く、部下の言動に左右されがちな愚鈍な人物である。しかしそれは、誰彼にも表裏無く接し、自身の足りない部分をよく理解し、弁えている証でもある。
殆どの登場人物たちが統治者や指導者、将といった、その地位に相応しく、物々しい空気を纏い、何かしらの自負を持っている中、彼は特別異色な存在と言える。
これらの事から、治世においては名君であろうが、乱世である本作においては、どうにも、物足りない王である事が伺える。
ハンニバルとブルスの(彼らを取巻く派閥含む)板挟みに合い、挙句、部下からは剣を振るわれる。何とも憎めない、気の毒な人。
彼にとって、癒しの時は、雪歩が淹れるお茶を飲んでいる時だけかもしれない…。
「わし、いちおー王なのに…」
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- まだ、工事中…かの。あれ?わし、もしかして死亡フラグたってる?(by ハスドルバル)
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ボミルカル
ハンノ・ボミルカル/Hanno Bomilcar。通称「…」の男(3点リーダーの男)。金のマスクを被り、常に無言でハンニバルや雪歩の側にいる謎多き人物。
雪歩の荷物を持ってあげたり、雪歩の為に言い争いの仲裁(?)をしたりと何気に雪歩に優しい。
気の弱い女の子には無口で気の良い力持ちが似合うよね。
前述したように、常に沈黙を保ち続けており「…」だけで意思疎通を図る、通称ボミ語の使い手。
というか何故、周囲の人間が彼の言わんとすることを理解できるのか、さっぱり謎である。
にしてもお茶ぐらい、仮面を脱いで飲みませう。ボミちゃん。
「…」
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…。(訳:こんにちは)
…。(訳:これは、ペンです)
……。(訳:考えるんじゃない!感じるんだ!!)
………。…。(訳:現在工事中です。しばらくおまちください by ボミルカル)
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マゴ
マゴ・バルカ。ハンニバルの実弟。
マハルバル
長年、ハンニバル・バルカに仕える熟練の将。
やよい
やよい・高槻。タプソスで暮らす商人の娘。
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スキピオ第二軍団がタプソスで行った虐殺で家族を全て失っている。
タプソスの市民ゲリラに襲われた千早を助けた縁により、スキピオ第一軍団預かりの身になり、以降軍団に随行しマスコット的な人気を得ている。
やよいはかわいいな。
しかし、今、現在やよいは敵であるローマ人の中でただ一人のカルタゴ人である。その立場はなかなか複雑で問題もあるのだ。
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最終更新:2009年11月20日 21:21