Last update 2007年10月27日
ままごと 著者:亜季
「なんでだろ…うちらの歳って、一発殴られなきゃ現実に気づけないの。」
「キミらの歳じゃなくても、きっとみんなそんなもんだよ。
10も歳の離れたボクだって、そんなもんだしね。」
10も歳の離れたボクだって、そんなもんだしね。」
「・・・でも・・・」
「でも?」
「・・・でも、殴られるのはやっぱり怖い。」
「そりゃそうさ。
誰も殴られたいために分からないことを作ってるわけじゃないんだし。」
誰も殴られたいために分からないことを作ってるわけじゃないんだし。」
「殴られなくても気付ける方法ってないのかな?」
「うーん・・・。ないかもしれないね。」
「痛いのはイヤ。」
「人生ってやつは、『ままごと』をしないと解決しないんだよ。
悩んだり理解されたりっていう『ままごと』をして、学んでいくんだ。」
悩んだり理解されたりっていう『ままごと』をして、学んでいくんだ。」
「・・・理解されたりって?・・・」
「『ままごと』には相棒が必要なんだよ。キミみたいな素直な子の気持ちを理解して、
殴ってでも真実を伝えてくれるような熱い相棒がね。」
殴ってでも真実を伝えてくれるような熱い相棒がね。」