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''世界初のコンピュータはエニアック(ENIAC)ではない'' それ以前にもABC、The Baby、コロッサス(Colossus)などが作られている。 これ等は第二次世界大戦中に軍事機密下で開発されていた為、 長らく一般的に知られる事がなかった。 参考:[[関西外国語大学短期大学部上山清二「情報処理概論」コンピューターの歴史>http://www.infonet.co.jp/ueyama/ip/history/firstcomputer.html]] ---- ''コンピュータ用語のデーモンは悪魔とは関係が無い'' 悪魔はdemonと書くのに対し、 コンピュータのデーモンはdaemonと書く。 demonとは違い、daemonはギリシャ神話に由来する。 ---- ''フランダースの犬は原作では黒犬'' 原作では黒犬である。 「ブービエ・デ・フランダース」という種類の犬で労働犬。 「これではフランダースの犬のイメージに合わない」と テレビアニメ「ハウス名作劇場:フランダースの犬」の 監督黒田昌朗が勝手に色を変えた。 参考: #amazon(4063527069,left,text)、フジテレビトリビア普及委員会、講談社、2003年。 ---- ''ターザンは実在の人物ではない'' エドガー・ライス・バロウズの小説「類人猿ターザン」シリーズの主人公。 小説によると「ターザン」とは類人猿の言葉で「ター(白い)ザン(肌)」の意。 ちなみにターザンがあまりに有名になったので、 バロウズの住んでいた街は「ターザナ」に名前を変えた。 参考: 『類人猿ターザン』、エドガー・ライス・バロウズ、創元SF文庫。 同書ハヤカワ版(絶版)あとがき。 ---- ''ターザンは実は語学の天才である'' ターザンは、動物の言葉だけでなく、英語、フランス語、 イタリア語、はてはアトランティス語まで話せる。 片言でしか人間の言葉を話せなくなったのは映画化された時から。 原作者バロウズは映画版を見てターザンの本来イメージと かけはなれている事に愕然としたと言う。 参考: #amazon(448860143X,left,text)、エドガー・ライス・バロウズ、創元SF文庫。 同書ハヤカワ版(絶版)あとがき。 ---- ''ターザンは実は平気で動物を殺す'' ターザンは狩りが好きで、自分の楽しみの為に動物を殺す。 しかもターザンは自分本位な人間で、 気が向かなければ人間も動物も助けない。 動物達の見方になったのはやはり映画版から。 当時はヒロイック・ファンタジーと呼ばれる勧善懲悪物語が小説の全盛だった。 この風潮に逆らうべくターザンをこのような性格にした。 参考:同上。 ---- ''ターザンは類人猿ではない'' 類人猿に育てられただけで、本当は人間である。 本名はグレイストーク興ジョン・クレイトン。貴族である。 ターザンは類人猿に育てられた過去を嫌悪している。 参考:同上。 ---- ''類人猿が活躍する物語はターザンが最初ではない'' ターザンの作者バロウズはキップリングの「ジャングルブック」を 参考にして「類人猿ターザン」を書いた。 キップリングは無名時代世話をしてくれた乳母に 「お金が必要なときに売るといい、いくらかでも値がつくだろう」と ジャングルブックの初稿をあげてしまった。 おかげで乳母は楽な生活を続ける事ができた。 参考: 『類人猿ターザン』、エドガー・ライス・バロウズ、創元SF文庫。 同書ハヤカワ版(絶版)あとがき。 #amazon(4102186042,left,text)、I.アシモフ(星新一編訳)、新潮社。 ---- ''「フランケンシュタイン」は怪物の名前ではない'' 正しくは怪物を作った博士の名前。(ビクトル・フランケンシュタイン博士)。 「フランケンシュタイン」はメアリー・シェリーが 小説「フランケンシュタイン、あるいは現代のプロメテウス」で 用いたキャラクター。シェリー18歳の時の作品。 バイロン興、シェリー、他二人がジュネーブに出かけた時 あいにくの雨だった為、バイロンが雨の日の退屈をしのぐ手慰み として各自恐怖小説を作るよう提案した。 このうちシェリーの「フランケンシュタイン」だけが後まで残り、 後の3人の作品は忘れられた。 参考: 『フランケンシュタイン』、メアリー・シェリー、角川文庫。 他 ---- ''「不思議の国のアリス」は実はジョーク小説である'' 続編「鏡の国のアリス」も同様。 実際「アリス」に出てくる歌のほとんどは当時の流行歌か マザー・グースのパロディである。 中には日本人にも馴染み深い「きらきらぼし」も出てくる。 「アリス」版の「きらきらぼし」は星ではなくコウモリの話で、 「きらきらぼし」の感傷性が完全に殺菌されたジョーク詩になっている。 ちなみにルイス・キャロルの本職は論理学者。生涯独身であった。 ルイス・キャロルというぺんネームは本名のチャールズ・ ラトウィッジ・ドジソンの「ラトウィッジ・ドジソン」を ラテン語にしてもじって、姓名反対にしたもの。 主人公アリス・リデルは彼の勤めていた オックスフォード大学の学長の娘。 キャロルには幼児性愛の気があったらしく、 様々な少女と親しくなっては裸にして写真を撮っていた。 『不思議の国のアリス』という訳題は原題に忠実な題だが、 『鏡の国のアリス』という訳題はかなりの超訳。 現代は『姿見を通して』(Through the Looking-Glass)。 『不思議の国のアリス』、ルイス・キャロル、河出書房。 #amazon(4422211331,left,text)、ステファニー・ラヴェットストッフル (著), 笠井勝子、創元社。 他 ---- [[常識の嘘2]]に戻る。 [[常識の嘘4]]に進む。 [[トップページ]]に戻る。
****''世界初のコンピュータはエニアック(ENIAC)ではない'' それ以前にもABC、The Baby、コロッサス(Colossus)などが作られている。 これ等は第二次世界大戦中に軍事機密下で開発されていた為、 長らく一般的に知られる事がなかった。 参考:[[関西外国語大学短期大学部上山清二「情報処理概論」コンピューターの歴史>http://www.infonet.co.jp/ueyama/ip/history/firstcomputer.html]] ---- ****''コンピュータ用語のデーモンは悪魔とは関係が無い'' 悪魔はdemonと書くのに対し、 コンピュータのデーモンはdaemonと書く。 demonとは違い、daemonはギリシャ神話に由来する。 ---- ****''フランダースの犬は原作では黒犬'' 原作では黒犬である。 「ブービエ・デ・フランダース」という種類の犬で労働犬。 「これではフランダースの犬のイメージに合わない」と テレビアニメ「ハウス名作劇場:フランダースの犬」の 監督黒田昌朗が勝手に色を変えた。 参考: #amazon(4063527069,left,text)、フジテレビトリビア普及委員会、講談社、2003年。 ---- ****''ターザンは実在の人物ではない'' エドガー・ライス・バロウズの小説「類人猿ターザン」シリーズの主人公。 小説によると「ターザン」とは類人猿の言葉で「ター(白い)ザン(肌)」の意。 ちなみにターザンがあまりに有名になったので、 バロウズの住んでいた街は「ターザナ」に名前を変えた。 参考: 『類人猿ターザン』、エドガー・ライス・バロウズ、創元SF文庫。 同書ハヤカワ版(絶版)あとがき。 ---- ****''ターザンは実は語学の天才である'' ターザンは、動物の言葉だけでなく、英語、フランス語、 イタリア語、はてはアトランティス語まで話せる。 片言でしか人間の言葉を話せなくなったのは映画化された時から。 原作者バロウズは映画版を見てターザンの本来イメージと かけはなれている事に愕然としたと言う。 参考: #amazon(448860143X,left,text)、エドガー・ライス・バロウズ、創元SF文庫。 同書ハヤカワ版(絶版)あとがき。 ---- ****''ターザンは実は平気で動物を殺す'' ターザンは狩りが好きで、自分の楽しみの為に動物を殺す。 しかもターザンは自分本位な人間で、 気が向かなければ人間も動物も助けない。 動物達の見方になったのはやはり映画版から。 当時はヒロイック・ファンタジーと呼ばれる勧善懲悪物語が小説の全盛だった。 この風潮に逆らうべくターザンをこのような性格にした。 参考:同上。 ---- ****''ターザンは類人猿ではない'' 類人猿に育てられただけで、本当は人間である。 本名はグレイストーク興ジョン・クレイトン。貴族である。 ターザンは類人猿に育てられた過去を嫌悪している。 参考:同上。 ---- ****''類人猿が活躍する物語はターザンが最初ではない'' ターザンの作者バロウズはキップリングの「ジャングルブック」を 参考にして「類人猿ターザン」を書いた。 キップリングは無名時代世話をしてくれた乳母に 「お金が必要なときに売るといい、いくらかでも値がつくだろう」と ジャングルブックの初稿をあげてしまった。 おかげで乳母は楽な生活を続ける事ができた。 参考: 『類人猿ターザン』、エドガー・ライス・バロウズ、創元SF文庫。 同書ハヤカワ版(絶版)あとがき。 #amazon(4102186042,left,text)、I.アシモフ(星新一編訳)、新潮社。 ---- ****''「フランケンシュタイン」は怪物の名前ではない'' 正しくは怪物を作った博士の名前。(ビクトル・フランケンシュタイン博士)。 「フランケンシュタイン」はメアリー・シェリーが 小説「フランケンシュタイン、あるいは現代のプロメテウス」で 用いたキャラクター。シェリー18歳の時の作品。 バイロン興、シェリー、他二人がジュネーブに出かけた時 あいにくの雨だった為、バイロンが雨の日の退屈をしのぐ手慰み として各自恐怖小説を作るよう提案した。 このうちシェリーの「フランケンシュタイン」だけが後まで残り、 後の3人の作品は忘れられた。 参考: 『フランケンシュタイン』、メアリー・シェリー、角川文庫。 他 ---- ****''「不思議の国のアリス」は実はジョーク小説である'' 続編「鏡の国のアリス」も同様。 実際「アリス」に出てくる歌のほとんどは当時の流行歌か マザー・グースのパロディである。 中には日本人にも馴染み深い「きらきらぼし」も出てくる。 「アリス」版の「きらきらぼし」は星ではなくコウモリの話で、 「きらきらぼし」の感傷性が完全に殺菌されたジョーク詩になっている。 ちなみにルイス・キャロルの本職は論理学者。生涯独身であった。 ルイス・キャロルというぺんネームは本名のチャールズ・ ラトウィッジ・ドジソンの「ラトウィッジ・ドジソン」を ラテン語にしてもじって、姓名反対にしたもの。 主人公アリス・リデルは彼の勤めていた オックスフォード大学の学長の娘。 キャロルには幼児性愛の気があったらしく、 様々な少女と親しくなっては裸にして写真を撮っていた。 『不思議の国のアリス』という訳題は原題に忠実な題だが、 『鏡の国のアリス』という訳題はかなりの超訳。 現代は『姿見を通して』(Through the Looking-Glass)。 『不思議の国のアリス』、ルイス・キャロル、河出書房。 #amazon(4422211331,left,text)、ステファニー・ラヴェットストッフル (著), 笠井勝子、創元社。 他 ---- [[常識の嘘2]]に戻る。 [[常識の嘘4]]に進む。 [[トップページ]]に戻る。 ----

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