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アナタハマタマモレナイカモネ ◆7pf62HiyTE




E-3……ヴィータはミライと別れ図書館を出た後、大通りを避け西方向に足を進めていた。
大通りを避けた理由……大通りの先には学校……数時間前赤コートの男……ヴィータ自身は名前を知らないがアーカードがヴィータやミライ達を襲撃した場所がある。
アーカードによりアグモンの首はねじ切られ、自分達を逃がす為に戦ったクロノは殺され、ヴィータ自身が運んできたギルモンの死体も置いて来てしまった。
アーカードがまだ学校周辺を彷徨いている可能性は高い、だからこそあの男との遭遇を避ける為大通りを避け、学校から離れる方向……西方向に足を進めていたのだ。
ヴィータとしてはアーカードを許すつもりはなく絶対に殺すつもりではあった。だが、現状遭遇した所で返り討ちに遭うのは間違いない。
更に言えば、ヴィータの目的はアーカードを殺す事ではなく主であるはやてを守ることだ。はやてとの合流を優先する為、今はアーカードとの遭遇を避けようとしていたのだ。

先程述べた通りヴィータの目的自体は主であるはやてを守ることである。
だが、それとは別に2つの約束は果たしたいとは思っていた……

1つはヴィータが最初に遭遇した参加者……ギルモンが死に際に話した言葉……

「……ヴィヴィ……ちゃ……を……お願…………―――」

参加者の中にいるヴィヴィオを守る事……もう1つはミライと別れる際にした……

「約束する! 殺し合いにのった奴としか戦わない! それは約束するよ!」

殺し合いに乗った参加者としか戦わない……つまり、脱出を目指している参加者や無力な参加者を襲ったりしない事だ。

ギルモン、ミライ、クロノ、アグモンの為にもその2つの約束は守る……ヴィータはそう考え足を進めていた。

正直な話道のりは険しい、持っている武器は槍1本……使い慣れているグラーフアイゼンは手元にはない。
さらにギルモンと共に戦ったカブトムシの怪物……キングによって負わされた左肩の傷もある。
当然の事だが仲間はいない……厳しい事となるのは想像に難くない。

それでも、

それでも主であるはやてを守る為にヴィータは足を進めていた……
シグナムやシャマル、ザフィーラだってはやてを守る為に動いているはず……
だから急いではやてと合流出来ればきっと大丈夫だ……

そう思い、足を進めていた……



そして、時刻は6時になる。

『さて、皆が待ち望んだ最初の放送の時間が来たわ。』

ヴィータの耳にある女性の声が響く……そう、この殺し合いを行っているプレシアの声だ。

「放送か……そういや禁止エリアがどうとかって言ってたな……」

ヴィータはデイパックから地図と名簿を出す。

『最初に死者を教えたら禁止エリアを聞き逃して間違って死ぬバカがいるかもしれないものね。
ありがたく思いなさい』
「思わねーよ……」

そう言いながらヴィータは地図とペンを手に取り放送で言われた禁止エリアに印を付ける。

「とりあえず、ここじゃねぇみてえだな」
『では次にお待ちかねの死者の発表よ。』
「……」

ヴィータは聞き逃さない様にする……もし開口一番はやての名前が呼ばれたら……そんな考えたくもない事が脳裏をよぎる……

『アグモン』

最初に呼ばれたのは学校でアーカードによって首をねじ切られたアグモン……

(こいつもギルモンと同じデジモンだったのかな……)

そう思いつつ、放送は進む、

『エリオ・モンディアル
カレン・シュタットフェルト
神崎優衣』

知らない名前が続く……だが、少なくとも五十音順で呼ばれている事はわかった。
つまり、(考えたくは無いが)はやてが呼ばれるとしたら『八神はやて』の『や』……後半になる。
そして、ギルモンがヴィータに託したヴィヴィオは『う』……つまり、この時点でヴィヴィオは無事ということになる。

『ギルモン』

(……!)

次に呼ばれたのは、ヴィータが最初に遭遇し一緒にキングと戦い……そしてはやての名を騙った偽物に殺されたギルモンだった。

(ギルモン……)

ギルモンの事を思い出しながらも放送は進む。

『クロノ・ハラオウン』

アーカードからヴィータとミライを守る為に戦い……そして殺されたであろうクロノの名前が呼ばれた。

(……!)

正直な所複雑な心境であった。殺し合いに呼ばれる前は敵対していた管理局の人間であったからだ……それでも、学校では自分達を助けてくれたのだ。
だから出来るならばその遺志は継ぎたい……そう思ってもいた……

しかし、次に呼ばれる名前によって思考は中断させられる。



『シグナム』



(シグナ……!?……ちょっと待て……今、なんつった!?)



呼ばれた名前はシグナム……ヴィータと同じくヴォルケンリッターの1人だ。そして、その戦闘力はヴィータと同等……
そのシグナムの名前が呼ばれた……そう、シグナムが死んだという事を意味しているのだ。
ヴィータの頭は一時真っ白になる……放送は続いているが頭になど入ってこない。
しかし数秒後、

(待て!はやてが無事か確かめねぇと!!)

何とか意識を取り戻し、放送に集中する。それでも既に数名の名前を聞き逃してしまった……ヴィータが次に聞き取れたのは……

『ミリオンズ・ナイブズ』

『み』で始まる参加者だった……まだ『や』ではない……そして、

『矢車想

以上13人よ』

ナイブズの次に呼ばれたのは矢車……どちらも知らない名前だが、そんな事はヴィータにとってはどうでもいい。
五十音順ならば、はやてが呼ばれる場合ナイブズと矢車の間になる……つまり……

「はやては無事……良かった……」

今現在、はやては無事……その事実にひとまず安堵するヴィータだった。そんな中さらに放送は進む。

『あなた達の努力に敬意を称して私から褒美を与えてあげる。
最後まで生き残った一人の望みを叶えてあげるわ 』
「何だって……?」

どういうことなんだ……ヴィータは考える……

『たとえ死者を蘇生させる事でも』
「!?」

放送は進み、ヴィータの前にモニターが現れる。

「おい!こいつは!?」

映像は最初に首輪を爆破されて頭を飛ばされた女……アリサの亡骸だった。そして、

「何!?」

突然、アリサの頭が元通りになる。

「本当に生き返ったっていうのかよ……」

ヴィータは驚く……しかし間もなくアリサの首輪が再び爆破され頭を飛ばされた……

「っ!!」

そして長い様で短かった放送は終わりを迎えた……



「……」

ヴィータはしばしその場から動けないでいた……少なくてもはやては無事……それは良かった……
だが、シグナムは死んだ……ヴィータと同等の力を持っているはずのシグナムが……

「マジかよ……あのシグナムが……」

ヴィータにとっては信じがたい事実であった……あのシグナムが死ぬというのは……
だが、考えられない話ではない……ヴィータ自身アーカードの襲撃で九死に一生を得ているのだ。
恐らくシグナムも自身のデバイスであるレヴァンティンは没収されているだろう。その状況でアーカード並の参加者に襲われれば……殺される可能性は十分にある。
と、ここである事に気が付く。

「……ちょっと待て、シャマルやザフィーラは無事なのか!?」

そう、ヴィータははやてが呼ばれる可能性は想定していても、ヴォルケンリッターの仲間が呼ばれることは全く想定していなかったのだ。
つまり、シャマルやザフィーラの事までは気が回らなかったのである。
そして、シグナムの名前が呼ばれたショックで一時放心状態となり放送の一部を聞き逃していた……。

「確かザフィーラは『さ』……呼ばれるならシグナムの前だから……ザフィーラは無事……」

五十音順ならザフィーラはシグナムの前となる。シグナムの前まではちゃんと聞き取れているので呼ばれていないザフィーラは無事ということになる。

「シャマルは……『し』……シグナムと同じ…シグナムは『しく』……シャマルは……『しや』……シグナムの後か……」

シャマルはシグナムの後となる……ヴィータはミリオンズ・ナイブズから聞き取れた…つまり『み』までの名前を聞き逃している為……

「シャマルはどうなったんだ……無事なのか……?」

シャマルの生死は不明……シグナムが死ぬ程の戦い……大丈夫だ、無事に決まっているなんていう楽観的な考えは最早出来ない……
もしかしたらシャマルも死んでいるかも知れない……

「くっ……!」

ヴィータ自身シグナムが死んで悲しいし、出来うるならばシグナムの仇を討ちたいとも思う。
更にシャマルの安否も気にはなるし、ザフィーラも今どうなっているのか心配だ。
だが、それでも……いや、だからこそヴィータはその事で目的を見失ったりはしない。

そう、ヴィータの……いや、ヴォルケンリッターの目的は変わらないのだ。主であるはやてを守ることには……
むしろシグナムが死に、シャマルの生死が不明だからこそなおのこと急がなければならない。

シグナムが死んだということははやてを守れるのはヴィータ、シャマル、ザフィーラだけとなる。
更にシャマルが死んでいるのであればヴィータとザフィーラだけ……
それだけではない、仮に今は無事であるとしてもシグナムが死ぬ程の戦いだ……ザフィーラだってすぐに死ぬかもしれない……

つまり、はやてを守れるのは最早ヴィータだけかもしれないという事だ。

故に……ヴィータははやてを守る為に再び歩き出そうとする。

「待ってろ……はやて……すぐにあたしが行って……」

だが、もしかしたら間に合わずはやても死ぬかもしれない……そんな考えたくない想像が頭をよぎる……
そうなったらどうしたらいいのだろうか?
そう考えた時、放送で言っていた事を思い出す。

『最後まで生き残った一人の望みを叶えてあげるわ。』
『たとえ死者を蘇生させる事でも』

プレシアは優勝したら願いを叶えると言った……死者を蘇生させる事でも良いと……

勿論、はやてが生きている現状でそんな言葉に乗るつもりは全くない。
だが、もしはやてが命を落としたとしたら……?

はやてを生き返らせる為に他の参加者を皆殺しにする……そんな考えが頭をよぎる……。

勿論、はやて自身がそんな事を望まない事はわかっている。
だが、はやてのいない世界になんて意味はない……

(はやてが死んだとしたら……あたしは……!!)

そんな最悪の状況を考える……そして脳裏に浮かぶのは2つの約束……

「……ヴィヴィ……ちゃ……を……お願…………―――」
「約束する! 殺し合いにのった奴としか戦わない! それは約束するよ!」

もし、そうなるならばその2つの約束を破り、ヴィヴィオを含めた参加者全てを皆殺しにすることになる……
無論、ヴィータ自身約束を破りたくはない……だが、はやてが死に、彼女を生き返らせる為ならば……

(悪い……ギルモン……ミライ……約束、守れねえかも知れねえ……)

勿論、約束を破りたくはない。だからこそいち早くはやてと合流しなければならないのだ。
と、地図と名簿をしまおうとデイパックを開けるが、ふとあるものが目に付く。

「……なんだ?」

ヴィータはそのあるもの……折り畳まれた2枚の紙を取り出し、その内の1枚を開く。

「『デジヴァイスic』…『デジソウル』…『チャージ』…ちょっと待て、これって!」

そこにはヴィータが持っているデジヴァイスの説明が書かれていた。そう、それはデジヴァイスの説明書であった。
内容はギルモンが口にしていた通りの内容がより詳しく書かれている……制限についても書かれている様だが、もはやギルモンが死んだ今それについては大した問題ではない。
重要なのは説明書があったという事だ。

ヴィータはこの殺し合いに送り込まれた時に支給品の確認を行っている。当然、3つの支給品についてもだ。
だが、急いではやてと合流しなければならないという焦りがあった為、説明書の存在には気が付かず、
結局指輪の状態から起動して槍にすることが出来た槍しか使えないと判断したのだ。

「ということは……もう1枚の紙は……」

ヴィータは最後の支給品と紙を出す。
最後の支給品は六角形の金属の塊……ヴィータ自身はデバイスの一種だと思って魔力を通したが何も起こらなかった為、ハズレだと判断したのだ。
そう、ヴィータは支給品に付けられていた説明書を読んではいない……そして、今その説明書に目を通す……。



……ヴィータは後悔した……支給品をもっとよく確かめれば良かったと……説明書にちゃんと目を通すべきだったと……



そう、最後の支給品はヴィータにとって大当たりと言えるもの『だった』のだ。

その支給品は核金『ヘルメスドライブ』……説明書には錬金術とかどうとか書かれているがその事は別にどうでも良い。
重要なポイントは2つ……まず1つは核金状態であれば治癒力を増幅する効果があるということ。
もう1つは『武装錬金』という言葉で発動し、六角形のレーダーとなり、顔と名前を知っている人間であれば探知出来る能力である。
レーダー能力自体は有り難いし場合によっては鈍器にもなるわけではあるが、この支給品にはそれ以上に重要な力を持っている。

それは知っている人間の所であれば転移出来るという能力である。
勿論、この場においては制限があり、それについてもちゃんと説明書に書かれている。
まず、最初に使用した使用者が登録され、その者しか使用出来ないという条件。つまり、登録された者が知っている人物の所にしか転移出来ないのだ。そしてそれはその人物が死ぬまで解除されない。
次に、同時に転移出来る人物は2人まで……先程の条件も含めて登録された者ともう1人しか同時に転移出来ないという条件。
さらに、レーダー範囲は現在いるエリアを中心とした周囲エリアの9エリアのみ、転移可能範囲は現在いるエリア内のみ……当然、探知&転移目標にできる人物は参加者だけである。
最後……一度転移したら6時間は再転移出来ないという条件である。なお、レーダー能力はそのまま使用可能。
以上の通りの制限はあるものの、これを使えば会いたい人物の所へすぐに移動出来る事には変わりがない。

そう、一刻も早くはやてやヴォルケンリッターの仲間に会いたいヴィータにとってはこれ以上ない位に当たりの支給品……『だった』のだ……。

ヴィータはすぐさまヘルメスドライブを発動しはやて達の位置を探る。
F-3にザフィーラ、シグナムがいることを確認し、E-4にはやてがいる事を確認する。
E-4といえば先程までヴィータがいたエリア……だが、戻る事はしない。

「このはやては……本物のはやてなのか……?」

そう、E-4にいるはやてが本物のはやてだと判断出来なかったのだ。つまり、今現在E-4にいるはやてがギルモンを殺したはやての名を騙った偽物である可能性もあるということだ。
実際、ヴィータがE-4にある図書館を出た直後、その偽物のはやてがヴィータを求めて図書館に転移しているわけだがその事をヴィータが知るはずもない。
さて、ヴィータ自身はそのはやては偽物だと思ってはいる……だが、あの時殺せなかった事から、彼女もまた『八神はやて』だと心のどこかでは僅かに認めてしまっているのだ……
そして、名簿にははやての名前が2つある…つまり、偽物もまた『八神はやて』の名前である事は確ほぼ間違いないということだ。
故にレーダーに反応しているはやてが本物か偽物か……それがヴィータにはわからなかったのだ。
別人と考えるには外見上は年齢以外あまりにも似すぎている……どちらのはやてであってもおかしくはない……

真面目な話、この場所に来た時点で支給品の確認をしっかりと行えば悩む必要など無かった。
そう、探知&転移出来る相手は顔と名前を知っている人間のみ……つまり、偽物のはやてと出会っていない状態なら何の問題も無くヴィータが守るべきはやての位置を探ることが出来たはずなのだ。
だが、今はもう2人の『八神はやて』を知ってしまった……すぐさまレーダーに反応したはやての所へ向かうという選択肢は失われた……
勿論、2分の1の確率に賭けて向かってみるという方法もある。だが、そのはやてが偽物という可能性がある(実際そうだが、ヴィータ本人は知らない。)。
仮に偽物であるならば、そこまでの移動と偽物のはやてへの対処で多くの時間を無駄にしてしまう。
そうなれば最悪、その時間で本物のはやてが死んでしまう可能性だってある。
勿論、先にザフィーラと合流するという選択肢もあるが、レーダーのはやてが本物である場合逆方向に進む羽目になり、その場合ははやてを守るチャンスを失う事となる。

そう、偽物のはやてと出会ったばかりに使うべき最良のタイミングは失われてしまったのだ……。

さらに……

「……もっと早くこいつに気付いていりゃあ……ギルモンだって……」

思い出すのはギルモンがはやての偽物に殺された時のこと……状況的には間に合わなかったかもしれないが、もしかしたら核金状態での治癒力強化があれば助けられていたかもしれないのだ。
それでなくてもキングが襲撃する前にでもレーダーを頼りに移動を始めていればはやての偽物に襲われギルモンが殺される事無く、はやてと無事合流した後にでもヴィヴィオを探すことだって出来たはずなのだ。



さて、ヴィータは知る由のない話だが……いや、恐らくこのことは参加者からみれば誰も気付くことのない話だろう……
ヴィータがこの場所に来てすぐにヘルメスドライブの存在に気付いていたならば、もしかしたらはやてを含めたヴォルケンリッターが全員無事に集結していたかもしれないのだ。
そして、ギルモン及びシグナムも死なずに済んだかもしれないのだ。

どういう事かを説明しよう。

ヴィータの初期位置はE-5、シャマルの初期位置はF-4…そう、シャマルをすぐに探知することができたのだ。
仮にギルモンと合流していても戦闘を行わずに移動を開始すればキングの襲撃に遭うことなくシャマルとの合流ができる。
一方、シャマルはF-5へと移動しながら仲間を探していた。ヴィータとの合流位置はF-5かシャマルの初期位置であるF-4となったであろう。

さて、シグナムはその頃どうしているだろうか?
シグナムの初期位置はF-3…シグナムはF-3でティアナを殺し、アレックスと対峙していてその場にセフィロスが現れていた。
F-3……もし、ヴィータとシャマルの合流地点がF-4、もしくはF-5で合流後西へ進みF-4に移動したならレーダーの策敵可能範囲となる。
もしシグナムを探知出来たならすぐさまそこへ向かうだろう。
さらに、はやてもまたセフィロスを追ってF-3へ向かっていた……そう、はやても探知できるのだ。
そうなれば、F-3に入った瞬間に転移でもしてすぐにでも助けに向かっていただろう。
仮にギルモンも連れていて誰かを置いていく状況になったとしても、レーダーで探知が出来る以上再合流はそう難しいことではない。
F-3ではさらにかがみも加えての乱戦となったが、その場にヴィータが加わればセフィロス、シグナム、ヴィータが揃い十分に対処は可能だろう。
そう、かがみによってシグナムが殺される事も無かったかも知れないのだ……

ここまでの話でわかるようにザフィーラ以外との合流ができた可能性はある。
さて、最後の1人ザフィーラはどうしていただろうか?
ザフィーラはLと共にI-1にある客船へ南下していた……が、その途中F-2にある翠屋に暫く留まっていた。
おわかりだろうか?ヴィータ達がF-3に集結しているならヘルメスドライブで探知出来る範囲だ。
そうなればすぐにでもザフィーラとも合流できたであろう。

そう、この時点ではやてを含めたヴォルケンリッターが全員集結する事になるのだ。
上手くいけばセフィロス、ギルモン、L……もしかしたらアレックスをも加えた大集団が出来たことであろう。

無論、ここまで事が上手く運ぶとはいえないだろう。だが、ヘルメスドライブを使いこなせれば制限下におけるこの状況でもここまでの事はできるはずなのだ。
そう、ヘルメスドライブの存在にさえ気付いていればシグナムが殺されずに済んでいたかも知れないのだ。

それだけではない、今現在はやて達は予断を許さない状況だ。
はやてはセフィロスと共に学校でヴィータ達を襲撃したアーカードと対峙し、
シャマルは策を巡らせるクアットロの手駒となり、
ザフィーラとLはシグナムを殺したかがみを手元に抱えている……
そう、次の瞬間には彼らの命が危ないと言える状況なのだ。



支給品をよく確認しなかったばかりにギルモンを守れず、知らぬ所ではやて達との合流の機会を逃し危機に追い込んでいるのだ……勿論、それだけが原因とは言えないし、結果は変わらなかったかも知れない。
だが、支給品の確認を怠るというミスが無ければ、はやて達やギルモンを守れた可能性があったことに変わりはない。
強い後悔の念がヴィータを締め付ける……しかし、それでも足を止めるわけにはいかない。
ここで立ち止まっている間にはやてが死ぬかも知れないのだ。
シグナムが死に、シャマルの生死もわからない、ザフィーラだっていつ死ぬかわからない状況。
ヴィータがはやてを守らなければならないのだ……

もし、仮にはやてを守れなかったら……

そんな事など想像したくなかった。

だからこそヴィータはヘルメスドライブを見つめる……

「こいつに賭けるしかないのか……?」

ヴィータは考える……本物かどうか不明なはやての所に向かうか、ザフィーラの所に向かうか、あえて別の方向へ向かいシャマルやもう1人のはやてを探すか……
考える時間はそう多くはない……もしも、ここで判断を誤ればどうなるのか……



『貴方は……また……守れないかもね……』



何処からともなく、そんな声が聞こえた気がした。



【1日目 朝】
【現在地 E-3】

【ヴィータ@魔法少女リリカルなのはA's】
【状態】疲労(小)、深い哀しみ、左肩に大きな切り傷 、強い後悔
【装備】ゼストの槍@魔法少女リリカルなのはStrikerS、ヘルメスドライブ@なのは×錬金
【道具】支給品一式×1、デジヴァイスic@デジモン・ザ・リリカルS&F
【思考】
 基本 はやてを救って、元の世界に帰る
 1.どうすればいいんだ……
 2.八神はやて及びザフィーラ、生きているならシャマルとの合流
 3.そして彼らに偽者の八神はやてがいて、殺し合いに乗っていることを伝える
 4.ヴィヴィオを見付けた場合は、ギルモンの代わりに守ってやる
 5.赤コートの男(アーカード)はぶっ殺す。
 6.シグナムを殺した人物を見つけた場合は、仇を討つ
 7.もしはやてが死んだとしたら……
【備考】
 ※はやて(StS)を、はやて(A's)の偽物だと思っています
 ※デジヴァイスには、一時的に仮パートナーとして選ばれたのかも知れません
 ※なのは達のデバイスが強化されたあたりからの参戦です
 ※放送についてはシグナムからナイブズの間に呼ばれていた名前を聞き逃しました。つまり、シャマルの生死は把握していません
 ※ヘルメスドライブの使用者として登録されました
 ※ヘルメスドライブに反応している(E-4にいる)はやて(StS)がどちらのはやてか判断出来ていません。どちらの可能性もあると思っています

【ヘルメスドライブ@なのは×錬金】
 探査機(レーダー)の武装錬金、所有者の闘争本能に呼応して展開し六角形のレーダーとなる。レーダーは一応盾や鈍器としても使用可能
 顔と名前を知っている相手の策敵、及びその場所まで瞬間移動する事ができる(但し、瞬間移動は2人が限界)
 本ロワでは以下の様な制限が加えられている
  ・最初に使用した者が登録者となり、登録者が死ぬまでは登録者以外は使用出来ない。登録者が死ねば登録は解除される
  ・策敵範囲は現在エリアと周囲エリアの計9エリアで転移範囲は現在エリアのみ、策敵及び転移可能なのは登録者が顔と名前の両方を知っている参加者だけである
  ・同時に転移出来るのは登録者を含め2人まで
  ・一度転移した場合、6時間は再転移不能。レーダー能力は使用可能
 なお、核金状態であれば治癒力を強化することが出来る(これはどの核金でも同じだが。)。これについては登録者以外の相手にも使用出来る
 ちなみに、並行世界の相手であっても顔と名前を知っていれば探知&転移は可能。但し、外見が大きく異なる場合は同じ名前ではあっても一応別人として扱われる
 例えばフェイト(A's)は知っていてフェイト(StS)の姿を知らないならフェイト(A's)しか探知&転移できない
 そしてこのロワの場合クロノ(A's時代から参加)を探知&転移できるのはA's時点でのクロノの顔と名前を知っている場合のみ
 例えばStSでの姿しか知らない参加者はクロノを探知&転移は不可能
 但し、ヴォルケンリッターについては外見変化が無いので探知&転移は可能
 例えばナイブズ(A's時代から参加)がシャマル(StS時代から参加)を探知&転移、及びスバルがシグナム(A's時代から参加)を探知&転移は可能

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