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 Level 36



「激しいですわね」
「うん・・・そうだね」

 王国から守護のゴールドドラゴンが飛び去った夜、新しい時代が始まるのを予感させる嵐が吹き荒れていた。ドラゴンズピークの神殿で、風雨に震える建物を見上げてラクスとキラが零す。部屋を照らす明かりも絶えず揺れ、紅の稲妻が走る。

「キラも行ってらっしゃいませ。きっと、これが最後のチャンスになりますわ」
「・・・ラクス」
「ですから、必ず約束してくださいね」
「分かった」

 雷鳴轟く夜空を古のゴールドドラゴンが飛び立った。
 翼が起こす風が更に嵐を加速し、その夜はエターナル中が震えた。

 地響きが机を揺らす。ランタンの明かりも。
 ルナマリアが心配そうに、小屋の窓から空を見上げると、地上から空に昇る稲妻を見た。
 今のって稲妻?
「今、すっごく光らなかったか?」 
 シンが後から覗き込んで、雨が吹きつける外を覗き込む。
 ステラがついさっき眠りに付いたところで、シン達も帰ってこない二人を放っておいて寝ようとする時間。

 稲妻なんかじゃない!

 紅い光線が地上から伸びて、射線上を炎が走る。瞬時に白い光線が追って、キラキラと周辺が輝く。ドスンと地響きがして、今度は小屋全体が揺れた。何度も地震が起こって、金色の炎が空に混じるようになって数時間後。
 ランタンの炎と暖炉の炎が、一瞬激しく燃え上がり、瞬く間に消える。

「なっ、何っ!?」
「うわっ、真っ暗じゃないかよ」

 王都中の明かりと言う明かりを燃え上がらせて、嵐は去っていった。
 翌朝、目を覚ますと機嫌の悪いイザークが戻ってきていて、シンは声を掛けるのを躊躇う。ルナマリアが「すごい嵐でしたねー」なんて言うものだから、女ってのは強いと思う。
 あんな嵐でもステラは目を覚まさずに、眠り続けていて、こちらも感心した。
 相手はドラゴンで、骸骨で、伝説の中の存在なのに、ちっとも物怖じしていない。むしろ、興味津々と言った具合に、昨日はあれからどんな勝負をしたのか、どっちが勝ったのかと聞いている。

 びびってんの、俺だけかい。

「一つ聞きたかったんですけど」
「何だ」

 うわー、機嫌悪そうな声。

「竜の心臓を食べると不老不死になるってあれ、本当なんですか?」
「ああ。成体の竜を生きたまま心臓を喰らうと、永遠の生命力を手に入れられる」

 と、いう事は。

「じゃあ、あんたを食べても?」
「それは不可能だ」
「えっ、だって」
「条件があるのさ」

 それは、純血の竜で、純潔であること。

 イザークの言葉に小屋の住人が一斉にあっけに取られる。
 と、その時、運悪く小屋に入ってきたアスランが入ってきた。たった今まで、話題に上っていた、永遠の命を与えることができる本人を皆が一斉に見つめる。

「この人が・・・」
「へえ、そうなんだ」
「見かけによらないとはこの事だな」

 全員にじろじろと見つめられてアスランが怪訝な表情で尋ねる。
「どうかしたのか?」
 イザークがにやりと笑ってアスランを見たのをシンは見逃さなかった。反対にアスランはイザークを伺うようにして見ていて、その手にはでかいかごを抱えていた。

「最も、その条件も最早当てはまらないがな」
「何だよイザーク。一つ、キラに上げたからってそこまで怒ることないだろ」




なくても話が繋がるのでこんな形になりましたが、これがLevel35とendhingの間に入るLevel36です・・・。竜ってどこで雌雄を見分けるのでしょうね。雄も雌もないような気がするよ。鳳凰、麒麟、翡翠のように漢字が別れてないからなあ。