「アイズ」(2009/01/07 (水) 15:32:30) の最新版変更点
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*アイズ ◆Qpd0JbP8YI
先も見渡せないような暗闇の中を男が二人、肩を並べながら歩いている。
一人は目にクマを作り、猫背の野暮ったい男、
もう一人は険しい瞳を携え、頑健な身体つきをした男。
正反対とも言える二人は同じ道を、幾時間と共に歩き、
お互いの情報のやり取りを行っていた。
「それでどこに向かっているんだったか?」
声にも逞しさを滲ませる男、ザフィーラは確認するかのようにもう一人の男、Lに訊ねた。
Lはその大きな瞳を上目遣いにして、ゆっくりと答える。
「ええ、地図に載っている黒の騎士団専用車両というところです」
「乗り物の確保か」
「ええ、始終足で歩き回っていては、体力の消耗が危ぶまれます。それでは判断力の低下に繋がりますし、
いざという時に何かの問題が生じる可能性もあります。また止む無く戦闘に陥った場合でも、車があるとないとでは
取れる選択肢の数が違ってきます。それに何より……歩いてばかりというのは面倒くさいですから」
最後の言葉に僅かに顔をしかめるザフィーラ。
しかし、些細なことで事を荒立てる必要はない。
口から出ようとした言葉を飲み込み、目的地を見据える。
「どうやら、見えてきたようだな」
「ええ、そのようです」
一見、港にある倉庫を思わせるような黒の騎士団専用車両。
そこに到着した二人は首輪探知機で人がいないかを確認すると、早速、中に入り車両を検めることにした。
二人の目に入ったのは装甲車を思わせるような大型のトレーラーだった。
トレーラーには何か大掛かりなものを乗せるようなスペースがあり、
それだけでもこの車両が特別に作られたものであることが窺えた。
そしてどうやら長期に渡る運用、任務を考慮されてか、居住空間もある程度確保されていた。
だけど何よりLを喜ばせたのは、トレーラーに設置された機械設備だった。
「思ったより良い物を拾えましたね」
「何かに役立ちそうか?」
「ええ、この設備を使えば、地図に記載されてある他の施設と通信が取れるようになっているみたいです。
それにここにある解析装置は首輪の解析にも役立ってくれそうです」
「そうか」
届けられる朗報にザフィーラの固い顔も緩む。
「ええ、それとです」
「なんだ?」
「このコンピューターのOSは私のいた地球のもとのは違いますし、またミッドチルダのものでもありません。
しかし、使われている言語は私がいた地球のもの。つまりそれは……」
「……平行世界か」
「ええ、どうやら間違いないようですね」
「ふむ……それはいいとして、これからどうする?」
「予定通りこのまま南下していこうと思います」
「しかし、多くの参加者は中央に集まるのではないか?
確かに危険かもしれないが、このままずっとその可能性を危惧して、問題を捨て置いておくというわけにもいくまい」
「ええ、確かにその通りです。私もここに来るまで、そのことを考えていましたが、
その問題に関しても無事に解消されました」
「ほう」
「ザフィーラさんの仰る通り、多くの人が中央に集まるでしょう。
知り合いを求めて、情報を求めて……。ですから、私たちが行く必要はないのです」
「……通信装置か」
「理解が早くて助かります。他の人が情報を集めに行っているところに私たちがわざわざ出向くのは単なる時間の無駄です」
「しかし無事に連絡が取れたとしても、相手が情報をくれるとは限らないぞ」
「その点に関しては大丈夫だと思います。私たちがこれから集める情報は首輪です。
勿論、それと並行して進めるべきことは、たくさんありますが、差しあたってはそれです。
誰もこんなもを付けられて喜ぶ人なんていませんからね。それが自分の命に関わっているというのなら尚更です。
その首輪に関する情報を持っているなら、是非聞きたいというのが人情でしょう」
「成るほど、取引するということか」
「ええ」
「悪くない考えだ……」
賛意を示す言葉とは裏腹に、ザフィーラの顔は晴れない。
それを眺めながら、Lは口を開く。
「……八神さんのことですか?」
「ああ」
Lに言い当てられた懸念に素直に頷く。多くの人間が中央に集まっているというのなら
その中にザフィーラの主である八神はやてがいてもおかしくはない。
そしてもし彼女がそこにいるのなら、直ぐにでも向かって合流を図りたいと思うのは、
彼女の守護騎士であるのならば、当然のことだろう。
ザフィーラは早速その意をLに伝え、自分一人でもそこへ向かおうと思った。
しかし彼の口が開きかけたところで、それは先に発せられたLの言葉によって遮られることになった。
「私のいた世界とザフィーラさんの世界の八神さんでは、同一人物とは言えないし、違っている部分があるかもしれません。
ですが、私の知っている八神さんは、自分の意志を貫く強さと先を見渡すことが出来る聡明さを合わせ持っていました。
そんな八神さんですから、危険を回避出来るだけの判断力と行動力、そして冷静さを有しているはずです。
恐らくですが、彼女はどこか安全な場所に隠れて仲間との連絡できる手段を模索していることでしょう。危険はないはずです。
ザフィーラさんの知る八神さんはどうでうすか?状況に混乱してすぐに死ぬようなマヌケなのですか?」
Lの嘲りとも言える言葉が言い終わるや否や、鍛えられたザフィーラの手は轟然とLの襟を掴んだ。
そして息苦しさに喘ぐLを無視して、殺さんばかりの勢いでLを睨みつけた。
「主への侮辱は許さん! そして我が主はそのような輩ではない!
主は誰よりも心優しき人物だ。それに主は機動六課という部隊を指揮し、次元世界を揺るがすほどの大事件を解決に導いた。
そんな主だ。我等守護騎士のためにも、友人や部下たちのためにも無茶をすることはあっても、決して軽率な行動は取らない!」
「……っ! でしたら、信用すべきです、あなたの主を。そして、今は私たちが出来ることに全力で力を注ぐべきです。
あなたなら分かるでしょう?この殺し合いは、ただ側にいてその人を守ってあげればいいという話ではありません。
それだけではこれに終わりはないですし、本当の意味で守るということも出来ません。
仲間と自分を信じ、それぞれ役割をこなす。それが皆を救い、このゲームを攻略するための要なのです」
Lはザフィーラの腕を解きながら、何とか説得を試みる。
ザフィーラの視線は決して緩まることはなかったが、
Lも譲れるものがないのか、敢然とそれを受けて、意志ある瞳を返した。
そしてそのまま睨み合い、沈黙の中、お互いの出方を窺う。
が、幾らかの時間が経過した頃、ザフィーラの手と肩から力が抜けていくのがLの目に確認できた。
ザフィーラの表情に変化は見られなかったが、反論はないし、どうやら納得はしてくれたらしい。
その事を確認すると、Lはザフィーラに気づかれぬようにゆっくりと安堵の息を吐いた。
「……それで具体的にはどこへ行くんだ?」
心の整理を付けたのか、話の筋を戻すザフィーラ。
「私が気になっているところは今のところ二つあります」
「二つ?」
「駅と船です」
Lの言葉を受けて、しばらく地図を眺めていたザフィーラだったが
やがて得心したように呟いた。
「…………成るほど、そういうことか」
「ええ、その通りです。電車、船。地図を見る限り、それを使って行くところなど存在しない。
それなのに何故わざわざそんなものが置いてあるのか」
「確かに疑問だな」
「ええ、必要もないものを作る馬鹿はいません。それが船や駅といった大掛かりなものであるならば尚更です。
置かざるを得なかった……という結論に持っていくのは現段階では暴論でしかありませんが、
もしかしたら、私たちがいるこの空間に関するヒントが隠されているかもしれません」
「それが分かれば、ここからの……」
その先の言葉は伏せるザフィーラ。
しかし、意味は伝わったのか、Lはしかと首を縦に振った。
「分かった。しかし、これらに関することを調べ終わるまで、通信は全く使わないのか?
敵ではなく仲間との連絡が取れるかもしれないのだぞ?」
「いえ、途中にある施設には通信を呼びかけてみます。また首輪を探すということも疎かにするつもりはありません。
このまま南下は続けますが、これからの状況によっては行動、選択を変えることがあるかもしれません。
勿論、八神さんと連絡がつけば、彼女との合流を最優先に動きます。
要は臨機応変に、というわけですね。尤も向かうべき所は一つですが」
「なるほど、L、大体分かった。それなら時間を無駄にするわけにもいかん。早速行こう」
「ええ、行きましょう」
ザフィーラの呼びかけに、決意を込めた言葉を返すL。
しかし、その言葉とは裏腹に二人は動こうとはしなかった。
そのまま黙って訝しげに見詰め合う二人。
どれほどの時間が経過したか、やがてザフィーラは気がついたように口を開いた。
「俺は車の運転など出来ないぞ……」
ザフィーラの顔を黙って見つめるL。
しかし彼の台詞に今まで以上に目を開かせるLがそこにはいた。
【1日目 黎明】
【現在地 C-3 黒の騎士団専用車両車庫内】
【L@L change the world after story】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式、首輪探知機、ランダム支給品0~2個(確認済み、少なくとも武器には使えない)
【思考】
基本 プレシアの野望を阻止し、ゲームから帰還する。
ゲームに乗った相手は、説得が不可能ならば容赦しない。
1.通信を行いながら南下し、船を調べる。その後は駅を調べにいく
2.誰かと連絡がついたら、その人と情報交換、味方であるなら合流
3.首輪を入手したら、トレーラーの設備を使って解析
【備考】
※第三話からの参戦です
※参加者の中には、平行世界から呼び出された者がいる事に気付きました
※盗聴の可能性に気付きました。
また、常時ではないにしろ、監視されている可能性もあると考えています
※クアットロは確実にゲームに乗っていると判断しています
※ザフィーラ以外の守護騎士、チンク、ディエチ、ルーテシア、ゼストは、ゲームに乗っている可能性があると判断しています
※黒の騎士団専用車両にあったのは、黒の騎士団専用トレーラー@コードギアス 反目のスバル でした
※車の運転が出来るかどうかというのは、次の書き手さんに任せます
【ザフィーラ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
【状況】健康
【装備】無し
【道具】支給品一式、ランダム支給品1~3個
【思考】
基本:プレシアの野望を阻止し、ゲームから帰還する。
ゲームに乗った相手は、説得が不可能ならば容赦しない
1.Lと行動を共にする
2.機動六課の面々並びにヴィヴィオ、ユーノとの合流。
特にはやてとヴォルケンリッター、フェイトは最優先とする
3.首輪の入手
【備考】
※本編終了後からの参戦です
※参加者の中には、平行世界から呼び出された者がいる事に気付きました
※盗聴の可能性に気付きました。
また、常時ではないにしろ、監視されている可能性もあると考えています
※クアットロは確実にゲームに乗っていると判断しています
※自分以外の守護騎士、チンク、ディエチ、ルーテシア、ゼストは、ゲームに乗っている可能性があると判断しています
【黒の騎士団専用トレーラー@コードギアス 反目のスバル】
藤堂が加入するまで利用していた黒の騎士団の移動基地。
KMFの稼動準備だけでなく各方面よりのデータの収集と総合分析が出来る。
また長期の生活を出来るだけの設備がある模様。
|Back:[[クロノは大変な超人達を集めていきました]]|時系列順で読む|Next:[[童子切丸は砕けない(前編)]]|
|Back:[[火神——マーズ——]]|投下順で読む|Next:[[SWORD DANCER meet TYPOON]]|
|Back:[[反逆の探偵]]|L|Next:[[光が紡ぐ物語]]|
|Back:[[反逆の探偵]]|ザフィーラ|Next:[[光が紡ぐ物語]]|
*アイズ ◆Qpd0JbP8YI
先も見渡せないような暗闇の中を男が二人、肩を並べながら歩いている。
一人は目にクマを作り、猫背の野暮ったい男、
もう一人は険しい瞳を携え、頑健な身体つきをした男。
正反対とも言える二人は同じ道を、幾時間と共に歩き、
お互いの情報のやり取りを行っていた。
「それでどこに向かっているんだったか?」
声にも逞しさを滲ませる男、ザフィーラは確認するかのようにもう一人の男、Lに訊ねた。
Lはその大きな瞳を上目遣いにして、ゆっくりと答える。
「ええ、地図に載っている黒の騎士団専用車両というところです」
「乗り物の確保か」
「ええ、始終足で歩き回っていては、体力の消耗が危ぶまれます。それでは判断力の低下に繋がりますし、
いざという時に何かの問題が生じる可能性もあります。また止む無く戦闘に陥った場合でも、車があるとないとでは
取れる選択肢の数が違ってきます。それに何より……歩いてばかりというのは面倒くさいですから」
最後の言葉に僅かに顔をしかめるザフィーラ。
しかし、些細なことで事を荒立てる必要はない。
口から出ようとした言葉を飲み込み、目的地を見据える。
「どうやら、見えてきたようだな」
「ええ、そのようです」
一見、港にある倉庫を思わせるような黒の騎士団専用車両。
そこに到着した二人は首輪探知機で人がいないかを確認すると、早速、中に入り車両を検めることにした。
二人の目に入ったのは装甲車を思わせるような大型のトレーラーだった。
トレーラーには何か大掛かりなものを乗せるようなスペースがあり、
それだけでもこの車両が特別に作られたものであることが窺えた。
そしてどうやら長期に渡る運用、任務を考慮されてか、居住空間もある程度確保されていた。
だけど何よりLを喜ばせたのは、トレーラーに設置された機械設備だった。
「思ったより良い物を拾えましたね」
「何かに役立ちそうか?」
「ええ、この設備を使えば、地図に記載されてある他の施設と通信が取れるようになっているみたいです。
それにここにある解析装置は首輪の解析にも役立ってくれそうです」
「そうか」
届けられる朗報にザフィーラの固い顔も緩む。
「ええ、それとです」
「なんだ?」
「このコンピューターのOSは私のいた地球のもとのは違いますし、またミッドチルダのものでもありません。
しかし、使われている言語は私がいた地球のもの。つまりそれは……」
「……平行世界か」
「ええ、どうやら間違いないようですね」
「ふむ……それはいいとして、これからどうする?」
「予定通りこのまま南下していこうと思います」
「しかし、多くの参加者は中央に集まるのではないか?
確かに危険かもしれないが、このままずっとその可能性を危惧して、問題を捨て置いておくというわけにもいくまい」
「ええ、確かにその通りです。私もここに来るまで、そのことを考えていましたが、
その問題に関しても無事に解消されました」
「ほう」
「ザフィーラさんの仰る通り、多くの人が中央に集まるでしょう。
知り合いを求めて、情報を求めて……。ですから、私たちが行く必要はないのです」
「……通信装置か」
「理解が早くて助かります。他の人が情報を集めに行っているところに私たちがわざわざ出向くのは単なる時間の無駄です」
「しかし無事に連絡が取れたとしても、相手が情報をくれるとは限らないぞ」
「その点に関しては大丈夫だと思います。私たちがこれから集める情報は首輪です。
勿論、それと並行して進めるべきことは、たくさんありますが、差しあたってはそれです。
誰もこんなもを付けられて喜ぶ人なんていませんからね。それが自分の命に関わっているというのなら尚更です。
その首輪に関する情報を持っているなら、是非聞きたいというのが人情でしょう」
「成るほど、取引するということか」
「ええ」
「悪くない考えだ……」
賛意を示す言葉とは裏腹に、ザフィーラの顔は晴れない。
それを眺めながら、Lは口を開く。
「……八神さんのことですか?」
「ああ」
Lに言い当てられた懸念に素直に頷く。多くの人間が中央に集まっているというのなら
その中にザフィーラの主である八神はやてがいてもおかしくはない。
そしてもし彼女がそこにいるのなら、直ぐにでも向かって合流を図りたいと思うのは、
彼女の守護騎士であるのならば、当然のことだろう。
ザフィーラは早速その意をLに伝え、自分一人でもそこへ向かおうと思った。
しかし彼の口が開きかけたところで、それは先に発せられたLの言葉によって遮られることになった。
「私のいた世界とザフィーラさんの世界の八神さんでは、同一人物とは言えないし、違っている部分があるかもしれません。
ですが、私の知っている八神さんは、自分の意志を貫く強さと先を見渡すことが出来る聡明さを合わせ持っていました。
そんな八神さんですから、危険を回避出来るだけの判断力と行動力、そして冷静さを有しているはずです。
恐らくですが、彼女はどこか安全な場所に隠れて仲間との連絡できる手段を模索していることでしょう。危険はないはずです。
ザフィーラさんの知る八神さんはどうでうすか?状況に混乱してすぐに死ぬようなマヌケなのですか?」
Lの嘲りとも言える言葉が言い終わるや否や、鍛えられたザフィーラの手は轟然とLの襟を掴んだ。
そして息苦しさに喘ぐLを無視して、殺さんばかりの勢いでLを睨みつけた。
「主への侮辱は許さん! そして我が主はそのような輩ではない!
主は誰よりも心優しき人物だ。それに主は機動六課という部隊を指揮し、次元世界を揺るがすほどの大事件を解決に導いた。
そんな主だ。我等守護騎士のためにも、友人や部下たちのためにも無茶をすることはあっても、決して軽率な行動は取らない!」
「……っ! でしたら、信用すべきです、あなたの主を。そして、今は私たちが出来ることに全力で力を注ぐべきです。
あなたなら分かるでしょう?この殺し合いは、ただ側にいてその人を守ってあげればいいという話ではありません。
それだけではこれに終わりはないですし、本当の意味で守るということも出来ません。
仲間と自分を信じ、それぞれ役割をこなす。それが皆を救い、このゲームを攻略するための要なのです」
Lはザフィーラの腕を解きながら、何とか説得を試みる。
ザフィーラの視線は決して緩まることはなかったが、
Lも譲れるものがないのか、敢然とそれを受けて、意志ある瞳を返した。
そしてそのまま睨み合い、沈黙の中、お互いの出方を窺う。
が、幾らかの時間が経過した頃、ザフィーラの手と肩から力が抜けていくのがLの目に確認できた。
ザフィーラの表情に変化は見られなかったが、反論はないし、どうやら納得はしてくれたらしい。
その事を確認すると、Lはザフィーラに気づかれぬようにゆっくりと安堵の息を吐いた。
「……それで具体的にはどこへ行くんだ?」
心の整理を付けたのか、話の筋を戻すザフィーラ。
「私が気になっているところは今のところ二つあります」
「二つ?」
「駅と船です」
Lの言葉を受けて、しばらく地図を眺めていたザフィーラだったが
やがて得心したように呟いた。
「…………成るほど、そういうことか」
「ええ、その通りです。電車、船。地図を見る限り、それを使って行くところなど存在しない。
それなのに何故わざわざそんなものが置いてあるのか」
「確かに疑問だな」
「ええ、必要もないものを作る馬鹿はいません。それが船や駅といった大掛かりなものであるならば尚更です。
置かざるを得なかった……という結論に持っていくのは現段階では暴論でしかありませんが、
もしかしたら、私たちがいるこの空間に関するヒントが隠されているかもしれません」
「それが分かれば、ここからの……」
その先の言葉は伏せるザフィーラ。
しかし、意味は伝わったのか、Lはしかと首を縦に振った。
「分かった。しかし、これらに関することを調べ終わるまで、通信は全く使わないのか?
敵ではなく仲間との連絡が取れるかもしれないのだぞ?」
「いえ、途中にある施設には通信を呼びかけてみます。また首輪を探すということも疎かにするつもりはありません。
このまま南下は続けますが、これからの状況によっては行動、選択を変えることがあるかもしれません。
勿論、八神さんと連絡がつけば、彼女との合流を最優先に動きます。
要は臨機応変に、というわけですね。尤も向かうべき所は一つですが」
「なるほど、L、大体分かった。それなら時間を無駄にするわけにもいかん。早速行こう」
「ええ、行きましょう」
ザフィーラの呼びかけに、決意を込めた言葉を返すL。
しかし、その言葉とは裏腹に二人は動こうとはしなかった。
そのまま黙って訝しげに見詰め合う二人。
どれほどの時間が経過したか、やがてザフィーラは気がついたように口を開いた。
「俺は車の運転など出来ないぞ……」
ザフィーラの顔を黙って見つめるL。
しかし彼の台詞に今まで以上に目を開かせるLがそこにはいた。
【1日目 黎明】
【現在地 C-3 黒の騎士団専用車両車庫内】
【L@L change the world after story】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式、首輪探知機、ランダム支給品0~2個(確認済み、少なくとも武器には使えない)
【思考】
基本 プレシアの野望を阻止し、ゲームから帰還する。
ゲームに乗った相手は、説得が不可能ならば容赦しない。
1.通信を行いながら南下し、船を調べる。その後は駅を調べにいく
2.誰かと連絡がついたら、その人と情報交換、味方であるなら合流
3.首輪を入手したら、トレーラーの設備を使って解析
【備考】
※第三話からの参戦です
※参加者の中には、平行世界から呼び出された者がいる事に気付きました
※盗聴の可能性に気付きました。
また、常時ではないにしろ、監視されている可能性もあると考えています
※クアットロは確実にゲームに乗っていると判断しています
※ザフィーラ以外の守護騎士、チンク、ディエチ、ルーテシア、ゼストは、ゲームに乗っている可能性があると判断しています
※黒の騎士団専用車両にあったのは、黒の騎士団専用トレーラー@コードギアス 反目のスバル でした
※車の運転が出来るかどうかというのは、次の書き手さんに任せます
【ザフィーラ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
【状況】健康
【装備】無し
【道具】支給品一式、ランダム支給品1~3個
【思考】
基本:プレシアの野望を阻止し、ゲームから帰還する。
ゲームに乗った相手は、説得が不可能ならば容赦しない
1.Lと行動を共にする
2.機動六課の面々並びにヴィヴィオ、ユーノとの合流。
特にはやてとヴォルケンリッター、フェイトは最優先とする
3.首輪の入手
【備考】
※本編終了後からの参戦です
※参加者の中には、平行世界から呼び出された者がいる事に気付きました
※盗聴の可能性に気付きました。
また、常時ではないにしろ、監視されている可能性もあると考えています
※クアットロは確実にゲームに乗っていると判断しています
※自分以外の守護騎士、チンク、ディエチ、ルーテシア、ゼストは、ゲームに乗っている可能性があると判断しています
【黒の騎士団専用トレーラー@コードギアス 反目のスバル】
藤堂が加入するまで利用していた黒の騎士団の移動基地。
KMFの稼動準備だけでなく各方面よりのデータの収集と総合分析が出来る。
また長期の生活を出来るだけの設備がある模様。
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