第三章 邂逅

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三章  邂逅

第1節  再会
フリアエやイウヴァルトと共に行動をしているはずの
神官長ヴェルドレ。
彼の”声”が途切れたことを心配したカイム達は、
フリアエ達の待つ砂漠地帯にやってきた。

フリアエ
兄さん!
よくご無事で……。
レッドドラゴン
「ヴェルドレとイウヴァルトは?
 捕らえられたか……?」
フリアエ
……はい。
私をかばって……
レッドドラゴン
「そうさな……捕虜収容所が近くにあるはずだ。
 そこをつぶすのが、
 一番確実な救出方法だろう」
フリアエ
私ならだいじょうぶです……女神ですから。
兄さん、早くヴェルドレとあの人を
助けてあげて。

第2節  捕虜収容所へ
神官長ヴェルドレとイウヴァルトは帝国軍に捕獲されて
しまった。カイムは彼らを救出するために、フリアエを
残し、上級から捕虜収容所を探すため、晦冥の空へと舞
い上がる。

飛び回る鳥どもを一掃し、ヴェルドレの”声”の聞こえる場所へ急げ!
レッドドラゴン
こうも暗いと敵味方の見分けがつかんな。
もっとも、おぬしは区別の必要もないか……?
レッドドラゴン
イウヴァルトは報われぬ努力をしておるな……
愛など愚かな一人遊びに過ぎぬ。
レッドドラゴン
妹の純潔をおぬしはどう考えておる?
女神とて女だぞ?
レッドドラゴン
おぬしの味方が逃げているようだな。
帝国群を一掃するぞ。
レッドドラゴン
おぬしら三人……真実にそむくことに慣れすぎたか?
レッドドラゴン
おぬし、妹の気持ちに気づいておろう?
女神の血の通った思いを……
レッドドラゴン
どうやらヴェルドレは間違いなくここにいるようだな。
レッドドラゴン
収容所に降り、ヴェルドレを救出せよ!

第3節  囚われの人々
レッドドラゴン
この地のどこかからヴェルドレの気配がする。
探すのだ!
ヴェルドレが捕らえられている捕虜収容所は帝国兵によって守られている。
敵軍を倒し救出の活路を見出せ!
ヴェルドレ
私は神官長のヴェルドレだ。帝国軍に捕らえられてし
まった。”声”を受けた者よ、助けてはもらえぬか?
レッドドラゴン
この”声”……おぬしがヴェルドレか?
ヴェルドレ
”声”が聞こえるということは……
そなたらも契約者か?
ヴェルドレ
気をつけられよ。収容所は帝国の兵によってかたく
守られておるようだ。
レッドドラゴン
ここが帝国軍の捕虜収容所だ。速やかに行動せよ!
ヴェルドレ
そなた……ドラゴンと契約しておるのか?
よくぞそのような強大な相手と……。
レッドドラゴン
イウヴァルトの気配は全く感じられぬ。
どこか別の場所に連れ去られたか……?
ヴェルドレ
私は、封印を護るために存在する神官長です。しかし、
帝国軍の脅威の前にもはや私一人の力では……。
 
ヴェルドレ
イウヴァルトは私とは違う牢獄に連れていかれた
ようだ……無事だとよいのだが……。
遂に収容所を守る帝国軍の看守どもが現れた!
捕虜解放のため、看守三人の首を討ち取れ!
ヴェルドレ
ここです!助けてください!!

第4節  ヴェルドレ救出
連合兵1
もう駄目かと思ってました……
助けてくれてありがとうございます。
連合兵1
帝国軍の奴らは何かに取り憑かれて
いるようですよ。あの眼……
連合兵2
あなたは命の恩人です!
次に連隊を組む時はぜひ私を入れて下さい!
連合兵2
神官長まで捕らえられていたとは……
連合兵3
ありがとうございます!
助かった!!
連合兵3
あなたがカイム隊長ですか?
ずいぶんお若いんですね……
ヴェルドレ
おぉ……そなたがカイムか?
レッドドラゴン
「ヴェルドレ。
 おぬし、何か知っていることがあろう?
 答えよ。今、何が起きているのだ?」
ヴェルドレ
……帝国軍は国への介入に飽き足らず、
もっと根本的なところから創造しなおそうと
しているようです。
レッドドラゴン
「……世界か?」
ヴェルドレ
はい……封印がすべて解けた時に
出現すると言われている”再生の卵”……
彼らの狙いはそれでしょう。
ヴェルドレ
だから最終封印である女神の命まで……
レッドドラゴン
「”再生の卵”だと?
 真実を都合のよい神話にゆがめるのは、
 人間どもの悪い癖だ」
ヴェルドレ
帝国軍の聖地破壊を止めてくれぬか?
封印を解いて世界が無事なはずがない。
……まして、神殿の封印がやぶられるごとに
ヴェルドレ
……女神の負荷はますます重くなるのだ。
ヴェルドレ
おぉ……そんな……!
帝国軍とて人の子、慈悲を持って穏便に……
レッドドラゴン
「この男に説教は無駄だ。
 世界がどうなるかより、己の恨みを
 どう晴らすかで頭がいっぱいらしい」
ヴェルドレ
神よ……哀れな子供らに祝福を。
レッドドラゴン
「祈る者と殺す者に何の違いがあろう?
 ひと皮むけば、人間など、みな
 おしなべて愚劣よ」
サラマンダー&ウンディーネ
無駄だ。
ヴェルドレ
それはどういう……?
サラマンダー
砂漠の神殿の封印は
すでに破られた。
ウンディーネ
「そなたらは何も感じぬのですか?」
ヴェルドレ
う、うそだ!
砂漠の封印が破られるなんて……

帝国軍は”再生の卵”を出現させるために封印の破壊と
女神殺害を目論んでいた。
カイム達は封印を守る為、砂漠の神殿へと向かう。

一方、イウヴァルトは何処とも知れぬ帝国の牢獄に囚わ
れていた。それに語りかけるのは「天使の教会」の……

イウヴァルト
俺に……俺にちからがあれば……
マナ
俺にちからがあればフリアエを守れるのに。
イウヴァルト
誰だ!?
マナ
フリアエを守り、俺だけのものにするのに。
イウヴァルト
やめろ!
マナ
俺の腕に抱いて誰にも渡さないのに。
俺の許婚なのに。
俺だけを愛してくれるはずなのに。
イウヴァルト
やめてくれ……
マナ
俺だけのもの。俺だけの女。フリアエ……
誰にも渡さない。フリアエは渡さない。誰にも、
誰にも、誰にも……カイムにも!
イウヴァルト
ちがうっ!ちがうんだー!
マナ
僕だけを愛してフリアエ。僕だけを見て。
僕だけを抱いて。抱き締めて。
僕だけを愛して。愛して。愛して。
マナ
僕を許して。
深く。深く。深く。
許してください。
マナ
僕だけを見つめて。
見つめてください。見つめて……
マナ
……女神は死ぬ。
マナ
封印役は精神、体力共にむしばまれる。
必ずや近い将来、命を落とすだろう。
……それが女神の役回りだ。
イウヴァルト
そんなっ!
マナ
本当はただの女なのに。
おまえの横で子を抱き、しあわせに
笑い続けるのが似合う、ただの女なのに。
イウヴァルト
女神の任を降りれば、ただの女に戻れるのか?
マナ
……命は延びる。
イウヴァルト
俺は……どうすればいい?
フリアエを助けたいんだ!
マナ
ちからが必要だ。
ドラゴンと手を結ぶような強大なちからが……
イウヴァルト
……カイムだ。
カイムなら!
マナ
カイムで良いのか?
フリアエの感謝と愛を一身に浴びるのが
本当に、カイムで良いのか?
イウヴァルト
……俺は……
マナ
俺が許婚なのに。
フリアエのキスは俺が受けるべきなのに。
俺だけを見ていて欲しいのに。愛して欲しいのに。
マナ
ちからがあれば、俺は、ちからがあれば、
あれば……
イウヴァルト
ちからがあれば……

第四節  無念の思い
連合兵1
もう駄目かと思ってました……
助けてくれてありがとうございます。
連合兵1
帝国軍の奴らは何かに取り憑かれて
いるようですよ。あの眼……
連合兵2
あなたは命の恩人です!
次に連隊を組む時はぜひ私を入れて下さい!
連合兵2
神官長まで捕らえられていたとは……
連合兵3
ありがとうございます!
助かった!!
連合兵3
あなたがカイム隊長ですか?
ずいぶんお若いんですね……
ヴェルドレ
おぉ……そなたがカイムか?
レッドドラゴン
「ヴェルドレ。
 おぬし、何か知っていることがあろう?
 答えよ。今、何が起きているのだ?」
ヴェルドレ
……帝国軍は国への介入に飽き足らず、
もっと根本的なところから創造しなおそうと
しているようです。
レッドドラゴン
「……世界か?」
ヴェルドレ
はい……封印がすべて解けた時に
出現すると言われている”再生の卵”……
彼らの狙いはそれでしょう。
ヴェルドレ
だから最終封印である女神の命まで……
レッドドラゴン
「”再生の卵”だと? ……
 真実を都合のよい神話にゆがめるのは、
 人間どもの悪い癖だ」
ヴェルドレ
帝国軍の聖地破壊を止めてくれぬか?
封印を解いて世界が無事なはずがない。
……まして、神殿の封印がやぶられるごとに
ヴェルドレ
……女神の負荷はますます重くなるのだ。
ヴェルドレ
おぉ……そんな……!
帝国軍とて人の子、慈悲を持って穏便に……
レッドドラゴン
「この男に説教は無駄だ。
 世界がどうなるかより、己の恨みを
 どう晴らすかで頭がいっぱいらしい」
ヴェルドレ
神よ……哀れな子供らに祝福を。
レッドドラゴン
「祈る者と殺す者に何の違いがあろう?
 ひと皮むけば、人間など、みな
 おしなべて愚劣よ」
サラマンダー&ウンディーネ
無駄だ。
ヴェルドレ
それはどういう……?
サラマンダー
砂漠の神殿の封印は
すでに破られた。
ウンディーネ
「そなたらは何も感じぬのですか?」
ヴェルドレ
う、うそだ!
砂漠の封印が破られるなんて……

帝国軍は”再生の卵”を出現させるために封印の破壊と
女神殺害を目論んでいた。
さらに、アリオーシュの情報によって砂漠の神殿にある
封印が破壊されてしまった事が判明した今、一行は残
された海の神殿へと向かう。

一方、イウヴァルトは何処とも知れぬ帝国の牢獄に囚わ
れていた。それに語りかけるのは「天使の教会」の……

イウヴァルト
俺に……俺にちからがあれば……
マナ
俺にちからがあればフリアエを守れるのに。
イウヴァルト
誰だ!?
マナ
フリアエを守り、俺だけのものにするのに。
イウヴァルト
やめろ!
マナ
俺の腕に抱いて誰にも渡さないのに。
俺の許婚なのに。
俺だけを愛してくれるはずなのに。
イウヴァルト
やめてくれ……
マナ
俺だけのもの。俺だけの女。フリアエ……
誰にも渡さない。フリアエは渡さない。誰にも、
誰にも、誰にも……カイムにも!
イウヴァルト
ちがうっ!ちがうんだー!
マナ
僕だけを愛してフリアエ。僕だけを見て。
僕だけを抱いて。抱き締めて。
僕だけを愛して。愛して。愛して。
マナ
僕を許して。
深く。深く。深く。
許してください。
マナ
僕だけを見つめて。
見つめてください。見つめて……
マナ
……女神は死ぬ。
マナ
封印役は精神、体力共にむしばまれる。
必ずや近い将来、命を落とすだろう。
……それが女神の役回りだ。
イウヴァルト
そんなっ!
マナ
本当はただの女なのに。
おまえの横で子を抱き、しあわせに
笑い続けるのが似合う、ただの女なのに。
イウヴァルト
女神の任を降りれば、ただの女に戻れるのか?
マナ
……命は延びる。
イウヴァルト
俺は……どうすればいい?
フリアエを助けたいんだ!
マナ
ちからが必要だ。
ドラゴンと手を結ぶような強大なちからが……
イウヴァルト
……カイムだ。
カイムなら!
マナ
カイムで良いのか?
フリアエの感謝と愛を一身に浴びるのが
本当に、カイムで良いのか?
イウヴァルト
……俺は……
マナ
俺が許婚なのに。
フリアエのキスは俺が受けるべきなのに。
俺だけを見ていて欲しいのに。愛して欲しいのに。
マナ
ちからがあれば、俺は、ちからがあれば、
あれば……
イウヴァルト
ちからがあれば


第5節  砂漠の神殿
ヴェルドレに依頼されたカイム達は、砂漠にある封印の
神殿に空から向かう。だが、その空には石より生み出さ
れしガーゴイル部隊が待ち受けていた。

神聖な聖地を汚す帝国の雑魚ども。
奴らを一人残らず葬り去り、聖地を敵の魔の手から救え!
レッドドラゴン
こいつらを早く仕留めねば神殿が占拠されてしまう。
いくぞ!!
ヴェルドレ
女神に負荷が及んでいる!危険だ!
神殿の封印を何としてでも……
ヴェルドレ
ここから一番近い封印の在処は……砂漠の神殿だ。
急いで向かってくれ!
ヴェルドレ
砂漠、海、森……均衡を保った封印の一つが今、
壊されそうとしている!
レッドドラゴン
自ら神殿と名づけた場所を奪い合い、汚し、破壊する。
人間とは本当に度し難いものよ。
ヴェルドレ
3つの神殿と女神……それが我々の守るべきすべてだ。
これらが破壊されてしまえば、世界は闇に閉ざされる。
ヴェルドレ
カイム、女神フリアエ……いや、そなたの妹には
封印役を強いてしまっている……すまない。
ヴェルドレ
早く! 一刻も早く奴らの聖地破壊を防がねば!
急いでくれ、カイム!

第6節  封印されし場所
ヴェルドレ
封印の神殿は世界の秩序を守る要。
ゆめゆめ破壊されてはならぬ! 頼んだぞカイム!
封印の神殿はすでに帝国軍に攻撃されているようだ。
神聖な場所を汚す奴ら、一人たりとも生かして返すな!
ヴェルドレ
急がれよ、カイム!
神殿が敵の手によって破壊されてしまう!
レッドドラゴン
こんなところにまで帝国軍が……
このままでは神殿が落ちるのも時間の問題だな。
ヴェルドレ
あの封印が破られる事があってはならない!
絶対に……
ヴェルドレ
おぉ、神よ、我らに慈悲を与えたまえ……
ヴェルドレ
帝国軍の弓兵部隊……空を駆る竜の天敵といえようぞ。
まずは奴らを倒すのだ。
北の方角から帝国軍の弓兵援護部隊出現!
狙い撃ちされて不利になる前に弓兵どもを斬り殺せ!
レッドドラゴン
イウヴァルトのハープが落ちていたな……
奴は今どこに?
ヴェルドレ
何故、帝国はこれほどまで封印の破壊にこだわる?
”再生の卵”に何を託しておるのだ?
帝国の援軍が神殿に向かって進軍中だ。
これ以上、神殿を攻撃されてはならない!
増援部隊を迫撃せよ!
ヴェルドレ
敵の赤い甲冑には、どうやら魔術を反射する能力が
あるらしい。気をつけられよ!
レッドドラゴン
うむ。イウヴァルトはここにはおらぬようだな。
ヴェルドレ
先ほどの増援は陽動部隊であったか!
カイム、封印に急いでくれ!
敵援軍が神殿に侵入してしまった。
封印が危ない!急いで神殿に駆けつけろ!
ヴェルドレ
よし、早く封印の場所に向かわれよ。

第7節  闇を汲みし者
レッドドラゴン
砂漠の神殿はこの向こうだ。
道は自分で作るしかないぞ。
レッドドラゴン
「危ない!」
ヴェルドレ
ぐはあっ!
レッドドラゴン
「闇をくみしものよ! 我の前から消え失せろ!」

第8節  聖の名残
砂漠の神殿。
そこにある封印に引き寄せられるように集まる帝国兵達。
そして、呪われし亡霊達がカイム達に襲い掛かる。

ヴェルドレ
邪悪な亡霊を打ち払いたまえ!
封印の匂いを嗅ぎつけて呼び寄せられた亡霊レイスども。
奴らの手から神聖な封印を守れ!
ヴェルドレ
奴らは大きな動きに反応するようだぞ……
レイスどもは音に反応して攻撃してくるようだ。
音を立てずに忍び寄り、一気に両断せよ!
ヴェルドレ
神殿に彷徨いし亡霊はすべからく退散させよ!
封印の神殿に呪われた亡霊どもは相応しくない。
斬り刻んで無に帰してやれ!
ヴェルドレ
帝国軍は火に集う虫のごとく封印に吸い寄せられて
おる。他の神殿の無事が気になることよ。
封印の安全を確保するため、神殿周囲の敵を剣と炎で全滅させろ!
ヴェルドレ
神よ、これもあなた様の意思なのでしょうか?
我々に試練を与えるのが……あなたの?
レッドドラゴン
闇に属するが故に愚かなのか?愚かゆえに闇に
飲み込まれるのか?いずれにせよ、死ぬがいい。
レッドドラゴン
ほぅ? おもしろい。契約者となりし我々に
歯向かうとは。愚鈍にもほどがあるわっ!
ヴェルドレ
これは……イウヴァルトのハープ?
ヴェルドレ
恐ろしい! 恐ろしい!
私はこのような汚れは見たことがない!!
連合兵
伝令!帝国軍の指揮兵団が出現した模様です!
神殿の近辺に帝国指揮官が出現!
このままでは神殿は帝国の手によって崩壊の道を辿ってしまう!
奴らの息を止めろ!
ヴェルドレ
あぁっ! 封印が……封印が破られてしまった!
神殿に帝国指揮官の侵入を許してしまった。
すでに手遅れかもしれない……急いで奴らを皆殺しにしろ!
レッドドラゴン
すでにここは落ちた。一旦女神の元へ戻るがよい。

第9節  ハープは語る
カイムの努力も空しく、度重なる攻撃により砂漠の神殿
の封印は破壊されてしまった。失意の中でヴェルドレと
カイムはフリアエの許へと戻る。

そして、戦場で見つけたイウヴァルトのハープをフリア
エに差し出した。その意味するところは……

連合兵1
フリアエ様が砂塵にまみれるなど……
痛ましいことです。
連合兵1
先代が生きておられたら、
この現状を見て何とおっしゃるか……
連合兵2
女神を守って、連隊の一人が死にました……
連合兵2
女神が無事で何よりです。本当に。
ヴェルドレ
やれやれ。女神に何と説明すればよいものか……
ヴェルドレ
女神とて人間……
元許婚が戻らぬことに心を痛めぬはずがない。
フリアエ
よくぞご無事で。
……イウヴァルトは?
フリアエ
これは、ハープ!?
レッドドラゴン
「砂漠の真ん中に落ちておった」
ヴェルドレ
女神!?
ヴェルドレ
砂漠の神殿が破られたゆえ、
……あなたへの負荷がだいぶ重くなったのでは?
フリアエ
平気です。私なら……平気です……
それよりも、イウヴァルトが……

第九節 「不穏な"声"」
カイムの努力も空しく、度重なる攻撃により砂漠の神殿
の封印は破壊されてしまった。失意の中でヴェルドレと
カイムはフリアエの許へと戻る。

そして、戦場で見つけたイウヴァルトのハープをフリア
エに差し出した。その意味するところは――

そんな時、奇妙な”声”が彼らのもとに届く。

連合兵1
フリアエ様が砂塵にまみれるなど……
痛ましいことです。
連合兵1
先代が生きておられたら、
この現状を見て何とおっしゃるか……
連合兵2
女神を守って、連隊の一人が死にました……
連合兵2
女神が無事で何よりです。本当に。
ヴェルドレ
やれやれ。女神に何と説明すればよいものか……
ヴェルドレ
女神とて人間……
元許婚が戻らぬことに心を痛めぬはずがない。
フリアエ
よくぞご無事で。
……イウヴァルトは?
フリアエ
これは、ハープ!?
レッドドラゴン
「砂漠の真ん中に落ちておった」
ヴェルドレ
女神!?
ヴェルドレ
砂漠の神殿が破られたゆえ、
……あなたへの負荷がだいぶ重くなったのでは?
フリアエ
平気です。私なら……平気です……
それよりも、イウヴァルトが……
ヴェルドレ
カイム、聞こえぬか?
ヴェルドレ
かぼそく、しかも少々クセのある”声”だ。
聞き取れなくても無理はないが……。
レッドドラゴン
「……おぬしら。
 この”声”の持ち主と関わるつもりか?」
ヴェルドレ
放っておくと危険かもしれません。
無視は出来ないでしょう。
レッドドラゴン
「自分の力を知っての発言か?
 ……足手まといほど網に掛かりやすいものよ」
ヴェルドレ
……発信源、わりませんか?
レッドドラゴン
「……砂漠にある帝国軍の牢屋だ」


第十節  牢獄
力のある者の精神波でもある”声”。
だが、今回の”声”は今までと違う怪しい兆紋がある
ようだ。

その未来を暗示するかのように、帝国軍によって呼び寄
せられた亡霊たちが暗黒の空に集いはじめていた。

死の匂いを嗅ぎつけた悪霊どもが上空を彷徨っている!
死を呼ぶ不吉なものたちを灼熱の炎で浄化しろ!
レッドドラゴン
さっさと一掃して”声”の元へと急ぐぞ!
レッドドラゴン
おぬしは殺戮によってのみ癒されるらしいな……。
ヴェルドレ
仮にも女神の兄ならば、もう少し行動に気をつける
べきかと……
レッドドラゴン
この”声”の細さ、振り幅……正常な者ではあるまい。
ヴェルドレ
カイム、そなたは帝国軍を皆殺しにする
おつもりか?そんな恐ろしいことを……。
レッドドラゴン
雑魚を倒していても埒があかぬぞ。
いい加減にしろ!!
レッドドラゴン
同情による救助か?それとも尋常ならざる者の手すら
必要としているのか?
ヴェルドレ
この先に帝国軍の捕虜収容所がある。
”声”はそこから聞こえてくるようだ。

第十一節  叫び
数時間前 捕虜収容所
帝国兵1
何度聞いても薄気味悪いな……あの声は。
帝国兵2
そうか? 聞きようによっちゃ、興奮するぜ。
帝国兵1
はっ! おまえは女なら何でもいいのか?
あんなエルフでも気になるのか? 病気だな。
帝国兵1
あいつの目を見たことあるだろ?
笑ってても死んでる目……恐ろしいよ!
帝国兵2
……気の毒な奴なんだぜ。
いっそ家族といっしょに殺されときゃ、
幸せだったのにな。
帝国兵2
……やれやれ。おとなしくさせてくるか。
帝国兵1
気をつけろ。やられんぞ!
帝国兵2
だいじょうぶだ。
おれたちはヤツの好みじゃないだろ?
帝国兵1
なんだっ?
帝国兵2
連合軍の攻撃だ! ヤツら……

第十二章  精霊のいざない
サラマンダー&ウンディーネ
死ぬにはまだ早いぞ。
サラマンダー&ウンディーネ
そうだ……我々と来い……

第十三章  解放
ヴェルドレの要請により上空からカイムは”声”の発信
源と見られる帝国の牢獄を捜索する。

その先には炎と水の精霊と契約した声の主が居た。
そしてその出会いは、また新たな不幸を産む。

”声”は神殿の先から聞こえてくるようだ。
上空には帝国兵に操られし竜が周囲を彷徨っている。
奴らを地獄に送り返し、”声”のする元へ!
レッドドラゴン
牢獄だと……? 人間同士、何を捕らえ合えというのか……?
無為なことよ。
アリオーシュ
死んだ……死んだ……皆死んだ……。
レッドドラゴン
”声”はこのあたりからするのだが……
これでは敵が多くて探せぬな。
レッドドラゴン
このあたりの地上から”声”が聞こえるな……
そろそろ向かうとするか。
ヴェルドレ
人は皆神の子。争いなど……
ヴェルドレ
牢獄には囚われた味方もおるはずだ。
助けてやってくれ、カイム。
レッドドラゴン
”声”のする方へ降りるぞ。用心しろ!

第十四章 「”声”の在処」
ヴェルドレ
”声”がますます不安定になっている! 急がねば……
”声”のする方向に帝国軍がいる。
奴らを一掃して”声”の主がいるか確かめろ!
ヴェルドレ
あの”声”の主はどこにおるのだ?
アリオーシュ
……光? ……見えた。
ヴェルドレ
…「光」?……何を言おうとしているのだ?
この声は。
ヴェルドレ
カイム、心が暴れたら神を持ちなさい。
こんな時代だからこそ、信仰は尊いのだ。
ヴェルドレ
どうやら”声”はこちらの方向から聞こえてくるよう
だが……帝国軍も簡単には通してくれぬようだな。
”声”のする方向に道がある。
だが、その道には帝国軍が待ち構えている。
道を塞ぐ敵軍を全滅させろ!
アリオーシュ
うぅぅ……うぅ……
レッドドラゴン
血と祈りは表裏一体であることに、人間は
気づかぬのだ?
ヴェルドレ
”声”の出所がわかったぞ。帝国軍の牢獄だ。
……いったい何者なのであろう?
”声”は帝国軍の牢獄から発せられているようだ。
周囲には帝国軍兵士がまだ残っている。
皆殺しにして牢獄への道を切り開け!
ヴェルドレ
間違いなく、ここの牢獄にこの弱い”声”を
発信している者がいる。気をつけて進むのだ。
敵の援軍が出現!
ヴェルドレ
急ぐのだ!”声”が変調をきたし、つかみにくく
なっておる。
”声”はますます、か細く弱くなっている。
早く牢獄の”声”を探し出せ!
レッドドラゴン
いいぞ。”声”が近くなってきた! もうじきだ。

第十五節 「生き延びたアリオーシュ」
ヴェルドレ
そなた……契約者か? 名はなんと?
アリオーシュ
アリオーシュ。
ヴェルドレ
おぉ……子宮をなくしたか。
アリオーシュ
ねぇ?
どこかに子供はいないかしら?
ヴェルドレ
心配せんでも、優先的に保護されておる。
アリオーシュ
ふぅん……いないの? 残念。
かわいいのに……
アリオーシュ
じゃあ、大人でいいわ。
レッドドラゴン
「エルフ、控えよ!」
ヴェルドレ
ク・アボル・レヴェ・ヴォーレー
セレ・ヴェーイーレー
ヴェルドレ
ク・アボル・レヴェ・ヴォーレー
セレ・ヴェーイーレー
ヴェルドレ
とりあえず”鍵”をかけました。
だが、いつまたタカが外れるかわかりません。
周りの人間、および彼女自身のためにも、
ヴェルドレ
私が連れてゆきます。
レッドドラゴン
「……それが人間の優しさか?」
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