第九章 鎮魂

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第九章 「鎮魂」

第1節 ドラゴンの息吹
冷たくなったフリアエの体を抱き、イウヴァルトは飛
び去った。
黒き翼が向かうのは“再生の卵”がある帝都。
忌まわしき儀式を止めるべく、カイムはイウヴァルトを追い帝都上空に辿り着く。

そこには、帝都を守護するドラゴン達が立ちはだかっていた。

女神フリアエの亡骸を持つイウヴァルトはどこへ……。
まずは行く手を阻むものどもを一掃しろ!
レッドドラゴン
奴は? イウヴァルトは何処に?
イウヴァルト
ええい! 邪魔をするな! 俺はフリアエを……
レッドドラゴン
しまった! あやつ、卵に向かっておるぞ!
ヴェルドレ
“再生の卵”があれば女神が……復活する……!?
レッドドラゴン
“再生”の……卵か……愚かなものよ。
イウヴァルト
どうして!どうして分かってくれないの!?
カイム!!
レッドドラゴン
待て! 卵の元には行かせぬぞ!

第2節 愛という名のもとに
レッドドラゴン
奴は?
イウヴァルトはどこに?
燃え盛る帝都の中で“再生の卵”に近づくイウヴァルトを探し出せ!
レッドドラゴン
やはり……イウヴァルトは見当たらぬ。
レッドドラゴン
身を持って“卵”の意味を知るつもりか!?

イウヴァルト
フリアエが死んだのは……僕のせいじゃない。
僕、悪くないもん! 天使の教会が……
司教が……僕をだまして……
レッドドラゴン
「おぬし、何をするつもりだ?」
イウヴァルト
僕……いや、俺……
俺は……フリアエを生き返らせる!
“再生の卵”で奇跡を起こすんだ!!
レッドドラゴン
「起こらぬことを奇跡と呼ぶ。
 無駄ぞ」
イウヴァルト
うそだっ! 信じないよっ!!
僕、強いんだ。カイム……そうだよね?
イウヴァルト
僕はやれる。だって神様がついてるんだもん。
レッドドラゴン
「おぬし、世界のこれからについては
 考えぬのか?」
イウヴァルト
俺は……フリアエさえいればいい。
フリアエのいない世界など、とっとと潰れたら
いいのだ!はははは、あははは!
レッドドラゴン
「おぼれゆく者は、海の深さに気をとられ
 広さを知らぬ」
カイム
……!
イウヴァルト
“フリアエを離せ”……だと?
そうか。おまえのフリアエへの愛など
しょせんその程度なんだな!
イウヴァルト
じゃあ、僕の勝ちだ。
イウヴァルト
ははは、あはははは!

第3節 卵を抱いて
絶望の淵に沈むイウヴァルト。
もはや“再生の卵”を使ってフリアエを再生することにすがるしか彼に方法は無かった。たとえそれが人類の禁忌に触れる愚かしい行為だとしても。
最後にカイムに許しを乞うくらいならば。

イウヴァルトの愛憎が導く決意の前に、カイムは決別を知り、帝都の空へと舞い上がる。
女神を“再生の卵”に入れない為。
そして、親友を堕とす為。

もはやイウヴァルトを目覚めさせることは出来ないようだ。
女神の亡骸を卵に触れさせることは絶対に阻止しなければならない。
一気に決着をつけろ!
ヴェルドレ
もはやイウヴァルトの耳に届く言葉はない。
カイム、彼と女神を……解放してやらぬか?
イウヴァルト
カイム! おまえはいつもそうだ!!
蔑むために俺の邪魔をするんだ!
レッドドラゴン
殺すことと愛することが同義になるとは……
人間とはなんと都合のいい生き物か!
ヴェルドレ
神話では“再生の卵”に入った人間は救われる。
だが、本当にそうなのだろうか?
レッドドラゴン
“再生の卵”などと呼ぶのは止めることだな。
……あれは……“断頭台”だぞ。
レッドドラゴン
イウヴァルトの気持ちはわかるまい。
おぬしは“愛”すら知らぬ男。
まして“嫉妬”など!
ヴェルドレ
“再生の卵”は本当に人を救うモノなのか……?
レッドドラゴン
本当の賢者は石を持たず、“卵”にも近づかない。
覚えておけ、カイム。

ブラックドラゴンを4分以内に倒すと
イウヴァルト
ぐっ……カイムよ……
やはりおまえには勝てぬのか……

第4節 邂逅
カイムの追撃を振り切ったイウヴァルトは、ついに“再生の卵”の側に立つ。
迷いは無かった。
フリアエを失った事が己の過ちだとすれば、全てを賭して最愛の女神の復活を祈ろう。

もはや失うものは、何も無いのだから。

イウヴァルト
フリアエ……戻ってきたんだな。
 

第5節 悪魔の翼
目の前にいる女神はもう妹フリアエではない。
その手で真実の死へと導け……。
ヴェルドレ
あれは女神!? まさか女神と戦うなど……悪夢だ。
これが現実ならば、私は何を信じれば良いのだ!
レッドドラゴン
あれを……女神と呼んでいいのか?
我が炎は奴に通じるのか?
レッドドラゴン
異形となりし妹と戦うか……
すべては儚い夢のようだな。
レッドドラゴン
気張るな。どうあがいてもしょせん地獄よ。
レッドドラゴン
カイムよ…… こらえよ!
レッドドラゴン
結局女神はそのの純潔を捧げる事が出来なかったな。
イウヴァルトにも……おぬしにも。
レッドドラゴン
しかしながら、奴は女神ではない。
……もう……違うぞ?
レッドドラゴン
カイム……我らに終幕はないぞ。
それでも……おぬしは戦うのだろうな。

第6節 神達のさざめき
フリアエの亡骸を抱き、一人佇むカイム。

その空は妹で満ち溢れ、人類に殺戮の微笑みを投げかけていた。

レッドドラゴン?(声のみ)
“再生の卵”など、初めからありはしない。
人間は決して許されないのだ。

Drag-on Dragoon
flowers for the Bloken spirit

紅い夜 鳥眠る
夢の窓 青空映す
わらべ唄口ずさみ
漫(そぞ)ろゆく 草原を

祈りは 貴方の面影やどし
魂いろどる想いをはこぶ
翼を生やし 愛から逃げて
天使が割った奇妙な皿の上で燃えて
尽きる

黒い朝 時間告げる
汚れ血よ 森還れ
闇を掘る どこまでも
辿りつく断頭台

祈りは 貴方の面影やどし
魂いろどる想いをはこぶ
翼を生やし 愛から逃げて
天使が割った奇妙な皿の上で燃えて
尽きる

A woman turned into a stake will dominate the world on the blazing plate.
杭となりし女、発火する皿の上で世界を握るだろう

第四節 眠り
イウヴァルト
カイム……お願いだ。
俺をフリアエと一緒に……逝かしてくれ。
頼……む。
イウヴァルト
あぁ……しあわせだ……
レッドドラゴン
「祭壇へ人間が潜り込んだようだな」
レッドドラゴン
「あぁ……アイツに違いない。
 いよいよか……」

マナ
もうすぐ。もうすぐ……
マナ
ドラゴン……神の使い……
私のしもべ達よ……
マナ
ひぃっ! お母さーーん!

第五節 摂理
レッドドラゴン
「奴は我が同胞に食い殺されたようだな。
 卵を前にしたドラゴンに、人間の司教ごときの
 洗脳は効かぬ」
レッドドラゴン
「我らドラゴンの存在意義を
 人間は思いもつかないだろう」
カイム
………?
レッドドラゴン
「赤子は水浴びを喜ぶ。
 いつまでもさせてやりたい。
 ……しかし、 季節は変わるのだ。」
レッドドラゴン
「カイム!……我らの契約はここに終了する」
カイム
……!!
レッドドラゴン
「我らの闘い……それは道理を
 越えた場所にいるお方の摂理によるもの。
 もはや心臓など関係無いのだ」
レッドドラゴン
「カイムよ……おぬしは深く生きすぎた。
 ここまで来たからには
 我は本能によっておぬしを殺さねばならぬ」
カイム
…………
レッドドラゴン
「許せ!」

第六節 夜空の下で
人類抹殺を本能に組み込まれたドラゴンとカイムの戦闘が始まる。
たとえそれが望まぬ戦いだとしても。
殺戮者である互いを証明するために。

レッドドラゴン
カイムよ。生きたいのなら……まず我を倒せ!
レッドドラゴン
心臓は元通りだ。我とおぬし、もはや他人よ……

最後の試練……最強の戦友が最悪の敵となり立ちはだかる。
神に操られ人類を滅ぼさんとするドラゴンを倒せ!

カイム
我が名はカイム!
レッドドラゴン
すまぬ! カイムよ!!すべては種の存続のために……
レッドドラゴン
カイムよ! おぬしの力はそんなものか!
我へのいらぬ情けは寿命を縮めるぞ?
レッドドラゴン
あぁ、カイム。おぬしの存在は、いつしか我を……
レッドドラゴン
ぬうぅうううう…… この痛み……
我が命もそこまで……か……
レッドドラゴン
すべての摂理を理解するには……
人間の寿命は短すぎる。知らなくてよいことだ。
レッドドラゴン
これで……よかったのだ。そうだ、カイム……
よくやっ……た。

おまけ:カイムが死ぬと
レッドドラゴン
すまぬ、カイム。我とて摂理には勝てなかった……

第七節 光
苦戦の末、カイムはドラゴンを倒す。
“再生の卵”を破壊する目には、何も劣らない、
強い確信で満ちていた。

人類を滅ぼす、数万の竜が神殿の外で咆哮を上げる中
カイムは戦いの喜びと共に光の中に消えた。

レッドドラゴン
「……おぬし、強くなったな。」

an eternal farewell with your Companion

When a pitiful child challenges the hands of the lord, the door would close.
哀れな子が主の御手に挑む時、扉は閉じられるだろう
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