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闇とリングとデッキの決闘者 ◆7pf62HiyTE




『宿主サマ……宿主サマ……』
「ん……っ……」
『起きろよ宿主サマ。何時まで寝ているつもりだ?』
「うっ……」

その声に黒いコートの少年万丈目は目を覚ます。

「くっ……ここは何処だ?」

万丈目は周囲を見渡す。その場所は平野で少し向こう側には市街地が見える。

「一体何がどうなったんだ……?」
『ようやく起きたか……』

その声に対し万丈目は自分が意識を失う状況を思い出す。

「そうだ、確か俺は眼帯の子供に……」

万丈目は眼帯の少女チンクからの襲撃を受けていた。
万丈目は支給品であるカードデッキの力を使い仮面ライダーベルデに変身し応戦しようとしたものの、チンクのランブルデトネイターに為す術がなかった。その時に、

『俺様に代わりな!』

その声と共に意識を失った。その声の主はもう一つの支給品である千年リング、それに宿る人格「バクラ」のものであった。
そして、今現在万丈目に話しかけているのもそのバクラである。

「おい……お前……バクラ……」
『どうした宿主サマ?』
「あの後どうなった?」
『まあ、順を追って説明するとだな……』

バクラは自分が万丈目の身体を乗っ取り、万丈目の意識を失った後の事を説明した。

あの後、ベルデの力を存分に使いチンクに深手を負わせ撤退に追い込ませた。
その後チンクが残した血痕を辿りチンクの後を追いかけた……
と、そこまでは良かったがそこからが問題であった。
途中まで続いていた血痕は途絶えたのだ。

万丈目もバクラも知らないことだが、チンクはあの後スカリエッティのアジトへ向かおうとしたが、
ベルデにコピーされたランブルデトネイターの攻撃によるダメージは大きく辿り着く前に意識を失おうとしていた。
その際に彼女を助けたのが万丈目の探し人でもある明日香……
明日香はチンクを助ける為、彼女の頼み通り彼女をアジトまで連れて行った。
明日香はチンクを生体ポッドに入れた後、彼女から聞かされた彼女を襲ったとされる『黒いコート、黒髪の男』からの追撃を逃れる為、
アジト近くにあった血痕を消し、見えなくしたのである。
故に、チンクと明日香がアジトに入ったという事はすぐにはわからなくなったのである。

その事実を知らないバクラはそこで少し思案するものの、どのみち遠くへ逃げられず、何処かに隠れているだろうと考え周囲を探したのである。

そしてバクラが万丈目の身体を乗っ取ってからもうすぐ1時間となろうとした時、

「どこだ?嬢ちゃんは…ん!?」

突然、景色が変わったのである。

「なんだ……どういうことだ?」

それと同時に、

「むっ……何!?」

突然、身体が動かなくなりそのまま倒れたのである。バクラ自身の意識ははっきりしていた為、再度身体を乗っ取ろうとしたもののそれは叶わなかった。
仕方がないとバクラは万丈目を起こしていたのである。そして、現在に至る……

「何!?俺様の身体を乗っ取っていただとぉ!?」

その話を聞いた万丈目はまずバクラが自分の身体を乗っ取っていた事実に憤慨していた。

『おいおい怒るなよ宿主サマ』
「これが怒らずにいられるか!」
『俺様が宿主サマの身体を借りてなけりゃ今頃宿主サマは死んでいたぜ』
「ぐっ……」

あの状況下でバクラが万丈目の身体を乗っ取らなければチンクのランブルデトネイターによって万丈目が殺されていた可能性は高い。万丈目自身もその事実を認識している……

「だが、自分の身体を好き勝手されるのはいい気がしない。」
『安心しな、どうやらこの場じゃそんな長時間宿主サマの身体を借りれそうにねぇし、一度借りたら暫くは借りることはできねぇみたいだ』
「暫くってどれぐらいだ?」
『さぁな、何だったら今試してみるか?』
「やるな!」
『やりゃあしねぇよ、ここで代わってしまっていざって時に代われなくなったら困るだろ?』
「むぅ……」

いざという時でも代わられたくはない……万丈目自身そうは思ったものの、現実問題バクラに助けられたのは事実である以上、万丈目はそれ以上は口にしなかった。
もっとも、万丈目の考えはバクラには筒抜けであるが……

「それであの子供は?」
『残念だが逃げられちまったよ……だが、恐らく奴は仲間と合流したんだろうな』

チンクの状態から血痕を消して逃げるという事はまず考えられない。
となれば、途中で血痕が消えた理由はただ1つ、途中で仲間と合流しその仲間が追撃を逃れる為血痕を消したのだろうと……
勿論、万丈目もバクラもその仲間が明日香である事など知るはずもない。

「そうか……」

万丈目は半分安心し、半分焦りを感じていた。安心というのは人をそれも自分の知らない所で殺さずに済んだということ、
焦りというのはミラーモンスターの執行猶予が迫りつつあるということである。
バクラの話から変身時間は数分であるだろうが、それでも最大で12時間しかない時間を大量に消費した事には変わりはない。
一刻も早く何かしらの対策を考えねば、自分が人を殺す、もしくは自分が襲われることになるのだ。
無論、万丈目の焦りなどバクラには手に取るようにわかる。

『焦っても仕方がねぇよ、それよりこれからどうするかだ』
「そうだな……それよりここは何処だ?」
『それは俺様が聞きてぇな。地図を見ればわかるだろ?』
「ああ……」

万丈目はコンパスを片手に地図を広げる……
そして東側に市街地があり、南北を見ても施設や海は見えない事から自分のいるエリアがC-1かD-1である事まではわかった……しかし、

「どういうことだ?」
『どうした宿主サマ?』
「俺は確か森にいたはずだぞ、いつの間にここまで移動したんだ?」

そう、万丈目は森の中にあった廃墟……D-8にいたはずである。
万丈目自身その時にいた正確な場所は把握していなかったが、地図を見る限りどの森にいたとしてもこの場所から数キロ離れている事は間違いない。

「それに……」

万丈目は周囲を見回す。周囲には森など無くそれどころか木一本すら見えないのだ。

「ヤツが乗り移っていた間も森を彷徨っていた事は間違いない……だが、ここには森の気配すらない……何故だ……」

バクラの言葉が事実であるならば、万丈目は森を抜ける直前までは森にいたことになる。
そして仮に森を抜けた直後に憑依が解けたとするならば、すぐ近くに森が見えるはずである。
しかし、この周囲には森は見えない。
バクラが万丈目に嘘を吐いているという可能性を考える……正直な話、万丈目自身バクラに対して完全に信用をしているわけではない。
だが、少なくても今の話に関しては信じて良いだろう。何故ならここで嘘を吐いても万丈目及びバクラにとってメリットは無いからだ。
自由に憑依が出来ない以上、宿主となっている万丈目にとって不利となる事は極力避けるべきであろう。万丈目の危機はそのままバクラの危機に直結するからだ。

では、真実とするならばこれはどういうことなのか?
万丈目はもう一度バクラの話を思い出す。

「(眼帯の子供を追って森を探した……その途中……この場所に……移動した!?馬鹿な……瞬間移動したとでもいうのか?魔法か何かか?)」
『いや、その可能性は無いな。本当に突然変わったんだ。』
「俺の考えを読むな!」

浮かんだ仮説をすぐさま否定されつつ万丈目は考える。

「(突然変わった……森から平野に……)」

万丈目は再び地図を見る。地図を見る限り中央部が市街地、その周囲の北側と東側に森があり、西側は平野となっていて、南西には海といった地形となっている。

「(つまり、地図を見る限り東側に森が、西側に平野があるということだな……待てよ!)」

万丈目はコンパスを見る。そして、

「バクラ、一つ確認して良いか?」
『どっちの方向から来たかか?』
「だから俺の考えを勝手に読むな!……ああ、それをもう一度頼む」
『市街地とは逆の方向……西側からだ』
「……わかった西側だな。」

確認を済ませ万丈目は地図とコンパスを見る。

「つまり、俺は西からやって来たと言うことだな……だが、ここは地図を見る限り西端……そこより先には進めないはずだが……待てよ」

万丈目の脳裏にはある突拍子もない仮説が浮かんでいた。バクラもその考えには気が付いたが今度はそれを口にはしない。
万丈目は石を拾い少し西へ進む。そして足を止め、

「もし、俺の考えが正しければこの石は……」

と、石を投げ出した。そして石はその途中で、

「消える……」

万丈目の言葉通り、石は消えた。

「だが、本当に消えたわけじゃない……」

そして再び西へ進む……そして、突如万丈目の見える景色が変わる。平野だったそれは森のそれへと変化していた。

「この森に現れていたということだ……」

と、少し向こう側に先程投げた石を見つけた。そしてコンパスを確認し、自分が来た方角が東だというのを確認した。

「つまり……」
『マップの東端と西端は繋がっているというわけだな』
「良い所で俺のセリフを取るな!」

そう、万丈目の仮説とはマップの東端と西端が繋がっているというものである。
例えばマップの西端にあるC-1より更に西へ進めば東端のC-9に辿り着き、東端のE-9より更に東へ進めば西端のE-1に辿り着くというものである。

『で、恐らくは北端と南端も同じだろうな』
「ああ」

そして同様の事がマップの北端と南端にもいえるだろう。
北端のA-6より更に北へ進めば南端のI-6、南端のI-8より更に南へ進めば北端のA-8へと……。

「どういう理屈かは知らんがプレシアめ……何故こんな面倒なことをする……」
『何だって良いだろ、それにコイツはかえって好都合だぜ』
「どういうことだ?」
『コイツを利用すれば、上手く移動出来るってことだ』
「そうか……端と端が繋がっているということは……」

例えば、もしB-7にある温泉にいる者がH-6にある病院へ行くとする。
普通に考えればその距離は南方向に約7キロ離れている……
だが、端と端が繋がっているなら北方向へ進み南端まで移動しそのまま移動をするならば……
移動する距離は約4キロとなる……そう、約半分の移動で済むのだ。
同様にA-1の軍事基地にいる者がG-7にあるデュエルアカデミアに移動するとする。
普通なら直線距離で考えても約9キロ移動する事になる。が、端を越えて移動するならば約4.5キロ…これまた半分で済む。

「移動時間を短縮出来るということだな……」
『それに、こんな事に気付いている奴は殆どいねぇだろうな。』

万丈目とバクラは偶然にもこの事実に気が付いた。では、普通この事実に気付く者はどれぐらいいるだろうか?
まず、殺し合いに乗っている者は人の居る市街地のある中央を目指すだろう。
そして殺し合いを止め脱出を目指している者も誰かしらとの接触を望むだろうからやはり市街地のある中央を目指す。
彼らがエリア端に向かい、端と端が繋がっていることに気付く可能性は低い……

更に、殺し合いを恐れ人の居ないであろう端へ逃げる者はどうであろうか?
彼らの場合も恐らく気付ける者は少ないだろう。
何故なら、最初にプレシアが言った事を考えればすぐにわかるだろう。

「禁止エリアに入っても首輪は爆発する」

そう、禁止エリアに入っても首輪は爆発する……普通に考えればマップ外は禁止エリアとなる。
殺し合いを恐れる者が好き好んで禁止エリアであるだろうマップ外に飛び込むだろうか?
可能性は無いとは言いきれないがそれは低いだろう。

以上のことから、端と端が繋がっている事に気付く者は非常に少ない事となる。
そして、その事実に気付いた万丈目達はその点に置いては僅かに有利に立った事になるが……

『で、どうするんだ宿主サマ?あんまりのんびり休んでいる時間なんて無いぜ』

そう、この事実に気付いた所で万丈目の状況が変わるわけではない。刻一刻とミラーモンスターの執行猶予が迫っているのだ。

「わかっている、そんな事は……」

万丈目は再び端を越え平野に戻り、支給品の再確認を始めた。しかし、目新しい物は何一つ見つからない。
マトモに食えた物ではないカレー、ベルデのデッキ、今現在も身に着けている千年リング……そして名簿や地図等と言った基本的な支給品だ。
これらは全てチンク襲撃前に確認した物である。

しかし、万丈目は支給品の中に3つの物が無いことに気が付いた。

「今更な話だが……俺のデッキやデュエルディスクが無いな……」

そう、万丈目自身が使っているデュエルモンスターズのデッキ、デュエルディスクが無くなっていたのである。

「プレシアが言っていたな……俺達の装備は没収したと……」
『ってことは他の参加者が持っているかも知れねぇな』
「それに……」

万丈目は右腕を見る。そこには何も付けられていない。

「デスベルトが無くなっている……」

デスベルト……それは万丈目達がこの殺し合いに呼び出される前にいた異世界に飛ばされる前に身に着けさせられていた腕輪である。
デュエルをする度、そしてモンスターを召喚する度にベルトが作動し闘気や体力を奪うそれは万丈目達を苦しめていた。
そして、そのベルトはこれまでずっと外すことは出来なかった……しかし、そのベルトは今はない。

「まあ、無いならそれでいいか」

気にはなったものの、カードもデュエルディスクもない現状ではあっても無くても変わらないので、それについて考えるのはひとまず保留にする事にした。
万丈目は没収された自身のデッキの事を考える……

「あいつらもプレシアに……」
『相棒達が心配か?』
「俺の考えを読むな!それにあいつらなど……」

と、万丈目の脳裏にある考えが浮かんだ。

「おいバクラ、一つ聞かせろ。この戦いに呼び出される前、お前……この千年リングは誰が持っていた?」
『ああ、そういや言ってなかったな。キャロだ、宿主サマも知っているだろう』
「キャロだと……?ああ、わかった……」

なのは達の仲間にいるキャロが持ち主だという事がわかったものの、万丈目は何か引っかかりを感じたものの深くは考えなかった。

『で、そんな事聞いてどうするつもりだ?』
「お前も本来の持ち主が持っていた方が良いだろう?だから……」
『成る程、俺様やそのデッキを本来の持ち主に返そうってことだな』

万丈目が考えたのは持て余している2つの支給品、千年リングとカードデッキを本来の持ち主に返すというものである。
上手くいけばバクラにこれ以上自身の身体を良いように使われずに済むし、ミラーモンスターの為に人を殺さなければならないという状況からも開放される。
受け取った人間がカードの呪縛に捕らわれる可能性もあるが、カードデッキを知る者であれば何かしらの対処法を考えている可能性が高い。
探して実際に接触してみる価値はある、万丈目はそう考えた。

『だがよぉ…キャロは良いが、カードデッキの持ち主はどうなんだ?渡した途端にバクリ……なんて事もあるぜぇ』
「むっ……」

そう、デッキの持ち主が殺し合いに乗っている危険人物の可能性がある。当然それならば渡した直後に自分が襲われる事となり、そうなれば現状の万丈目に対処する術は無い。

『まあ、そんな奴だったら逆に襲って喰っちまえばいい話か』
「そんなことなど……」

出来るわけがない……とは言えなかった。人を殺すのは嫌だが、自分が殺されるのも嫌だからだ。
もし、そういう状況に追い込まれるならどうするかは正直わからなかった……

『どっちにしろ、人を探す必要があるな。で、どうするんだ?森に戻って嬢ちゃんを捜すか?』
「いや、街へ向かう。」

万丈目の視線は市街地に向いていた。
人が集まっているであろう市街地へ向かえば、万丈目が捜しているキャロやベルデのデッキの持ち主、そして明日香や十代達といった仲間に会える可能性が高いからだ。
少なくともチンクとその仲間を探すよりは良い手段だと万丈目は考えていた。

『まあ、街に行った方が殺し合いに乗った連中に会えるかも知れねぇからな。良いぜ、街へ行くか』

バクラもまた万丈目の考えに従う。
当初の予定ではチンクを追いかけ餌にするつもりであったが、1時間程度で憑依が解除されたり、再憑依が出来なくなったりする状況を知り、それが有効ではないと考えたからだ。

理由は2つ……1つはチンクを探し出して見つけた所で、チンクを餌に出来るとは考えられないからだ。
万丈目と共に地図を見たバクラはチンクが逃げた場所がスカリエッティのアジトである事を推察出来た。
では、そこに行けばチンクに出会える……その可能性は高いだろうがもう1人仲間の存在がいる。
自分が乗り移れない現状でベルデの力を十分に使いこなせていない万丈目とチンクの仲間が戦って万丈目が勝てるか……
正直な所かなり厳しいだろう、相手がどんな奴かは不明だが恐らく戦闘で長引く可能性が高い、さらに仮に勝てたとしても万丈目がそいつを餌にするかどうかは不明……
そして逃げられでもしたらここまでの行動は全て無駄になってしまう。
故に万丈目の考え通り森へは向かわず、街へ向かう。

もう1つは……ここで万丈目の信用を得た方が良いと考えたからだ。
制限さえなければ好き放題に万丈目の身体を使いデスゲームを楽しむことが出来たであろう。
しかし、制限のある状況ではそれはまず不可能……もし、万丈目の意に添わない行動を取り続ければ万丈目が千年リングを捨てる可能性は十分に高いからだ。
だからこそ、現状では万丈目の方針には極力逆らわず出来うる限り万丈目のサポートに回る……。
少々窮屈ではあるが、それがバクラにとって最も都合が良いと考えたのだ。

勿論、いざとなれば再び憑依し参加者を殺しモンスターの餌につもりではある。そうしなければリング毎自分が喰われる事になるからだ。
そういう状況であれば流石の万丈目も納得せざるを得ないだろう。
だが、それはあくまでも最終手段だ。一体どれぐらい時間をおかなければ再度の憑依が出来ないかは不明……だが、

(代わることの出来た時間から考えて……恐らく1回か2回……いや、1回しかないと考えた方がいいな……)

モンスターに襲われるまでの限界時間までに再憑依できるチャンスは1回だと考えていた。
1時間憑依したならばそれ以上の時間を置く必要があるのは容易に想像ができたからだ。
そして、最悪の事態を考えれば、次に憑依出来るのは早くて放送前後であろうと……そうなるならば、次に憑依する時こそが唯一のチャンスという事になる……

(つまり、次に代わった1時間が勝負という事になるな……)

バクラは次に憑依出来る機会が勝負だと考えていた……故に、それまでは万丈目をサポート及び誘導を行うつもりである。

と、ここまで考えてバクラの脳裏にある種の疑問がよぎる。

(そういや……奴がキャロの知り合いだったのはわかったが……何か妙だな……)

そう、万丈目の記憶の中にキャロを見たものの、そのキャロに違和感を覚えたのだ。
それは、そのキャロが千年リングを持っていなかったからだ。
更に言えば、仮にそのキャロが千年リングを持っていたとしたらバクラもまた万丈目のいた異世界にいたことになるが、少なくともバクラにはその記憶がない。しかし、

(まあ、考えてもしゃあねぇか。今はこのデスゲームを楽しませてもらうぜ……)

疑問は解消されない物の、ひとまず考えを中断することとした。まずやらなければならない事は……

『それじゃあ、街に着くまでにデッキの使い方を教えなきゃならねえな』
「何だと?」
『わかっているんだろ?コイツを使いこなせなきゃ次は宿主サマが死ぬぜぇ?それとも、また俺様に代わられたいか?』
「どちらも嫌に決まっている!」
『だったら良く聞くんだな、このデッキの使い方をよ』
「くっ……」

万丈目はバクラからカードデッキの使い方を教わりつつ考えていた。明日香や十代達、そしてなのは達といった仲間の事を……
仲間達に会えれば千年リングやカードデッキへの対処法が分かるかも知れない。そう思い、万丈目は足を市街地のある東へ進める……

そして……

(あいつらはどうしている……?)

頭に浮かぶのは三匹の小さいモンスター……ノース校やアカデミアで出会い、共に戦った彼ら……
プレシアの言葉通りならば恐らく誰かの支給品となっているであろう彼ら……
攻撃力が0の彼らは恐らく殆どのデュエリストからはクズカード扱いされているであろう彼ら……だが……

(奴らも探さないとならないな……)

万丈目にとっては違っていた……バクラに言われた時は否定しようとしたものの……
彼らは……

(……俺のエースモンスター達……)

それは万丈目自身彼らに対しては滅多に口にしない言葉だ……万丈目のエースモンスターである三匹のおじゃま達へ想いを馳せ万丈目は歩き続ける……

デュエリスト万丈目サンダーの戦いが始まった。



【1日目 黎明】
【現在地 D-1 平野】
【万丈目準@リリカル遊戯王GX】
【状態】健康、五時間バクラ憑依不可
【装備】千年リング@キャロが千年リングを見つけたそうです
【道具】支給品一式、カードデッキ(ベルデ)@仮面ライダーリリカル龍騎、ルーテシアのカレー@闇の王女
【思考】
 基本 殺し合いには乗りたくない。仲間達と合流し、プレシアに報復する
 1.東にある市街地へ向かい、キャロやカードデッキの持ち主を捜し、千年リングとカードデッキをどうにかする
 2.仲間(理想は明日香)達との合流
 3.できればカードデッキに生贄を捧げたくない
 4.余裕があればおじゃま達を探したい
【備考】
 ※チンク(名前は知らない)を警戒しており、彼女には仲間がいると思っています
 ※エリアの端と端が繋がっている事に気が付きました
 ※デスベルトが無い事に疑問を感じています
 ※バクラの知るキャロと、自分の知るキャロについて若干の疑問を感じています
 ※千年リングを装備したことにより、バクラの人格が目覚めました
  基本 このデスゲームを思いっきり楽しむ
  1.万丈目をサポート及び誘導する。その為に万丈目にカードデッキの使い方を教える
  2.いざというときは万丈目に憑依し、確実に参加者の誰かをバイオグリーザの餌にする
  3.可能ならばキャロを探したいが、自分の知るキャロと同一人物かどうかは若干の疑問
  備考:※千年リングの制限について大まかに気が付きましたが、再憑依に必要な正確な時間はわかっていません。最低でも放送前後までは無理だと思っています
     ※キャロが自分の知るキャロと別人である可能性に気が付きました

【デスベルトについて】
十代達デュエルアカデミアの生徒(このロワでは十代、万丈目、明日香、レイが該当)が異世界に飛ばされる前にプロフェッサーコブラによって右腕に付けさせられた腕輪
デュエルを行ったり、モンスターを召喚するとデスベルトが作動し闘気や体力が吸い取られてしまう
これまで外す事は出来なかったが、このロワでは他の装備品同様外され没収された模様



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