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変わる運命(後編) ◆HlLdWe.oBM




カードデッキに設けられた猶予は初期設定で12時間つまりは720分。
そして王蛇のカードデッキの場合、エリオという参加者がベノスネーカーに喰われたのでそこが起点となる。
その時点から今まで約8時間つまり480分が経過している。
この時点で残り時間は約4時間つまり240分。
だがカードデッキの時間制限にはある特殊条件が存在する。
変身やモンスターの命令にかかる時間1分が本来の10分に相当するのだ。
つまり残り時間が240分なら換算すれば24分になる。
そして王蛇のカードデッキはここまでに様々な命令さらに変身も行われてきている。
しかも現在進行中でメタルゲラスへの命令は継続中であった。
その結果――

――猶予切れという最悪の展開が起こってしまった。


     ▼     ▼     ▼


地面に散らばったガラスの破片の中で蠢く毒々しい紫色のメタリックな蛇。
キィィィンというミラーモンスターが出現する時に聞こえる怪奇音を耳にして異変に気付いた探偵。
蛇は所有者に牙を向け下方から容赦なく襲いかかる。
探偵は咄嗟に僅かな牽制になればと考えて懐に入れていたサバイバルナイフを取り出す。
鎧袖一触。
探偵は蛇とトレーラーに挟まれながら身体を甚振られ、胸に入れていた手鏡の破片を舞い散らせながら宙へと舞う。
蛇は探偵の咄嗟の抵抗で狙いを当初とは違う右足に逸らされる結果となり、口から不気味な息を漂わせながら不満を露わにする。

それはまさしく一瞬の出来事だった。

Lは確かにこのような最悪な展開も予想はしていた。
だが、そもそもLはかがみが電撃を放った事から今までデルタギアを使っていたと予測していた。
デルタギアの方がカードデッキに比べてリスクが少ないのは説明書を見れば分かる事だ。
だからLはかがみがカードデッキをほとんど使用していないと予測した上で残りの猶予を計算して、ミラーモンスターへ命令を下していた。

だが、さすがのLでもかがみがかなりの時間ミラーモンスターへの命令とライダーへの変身を行った事には外見だけでは予想できていなかった。
ミラーモンスターが傷ついていたのも精々防御用に咄嗟に出したぐらいの認識だった。
世界一の探偵であってもこのような状況でいつも通り頭脳を働かせる事が出来る訳がない。
どこかで小さなミスをして当たり前だ。
それが今回は最悪な展開に結び付いた。
ただそれだけだ。


     ▼     ▼     ▼


「――遅かったか!!」

ザフィーラとアレックスがLに追いついた時、最悪な事態は起こっていた。
二人が見た光景。
それは貧相なLが下から飛び出したベノスネーカーによって上に弾き飛ばされる光景だった。
細いLの身体は赤い血飛沫を周囲に撒き散らせながらまるで木の葉のように空中を舞っていた。

「間に合え!」

間一髪。
地面に激突する間際だったLをザフィーラが滑り込んでキャッチする事に成功した。
ザフィーラは一安心してLの身体を見て、次の瞬間思わず声を失った。
最も酷いのは右足が粉砕している事だが、それを抜いても最初の激突おそらくはトラックと挟まれながら弾き飛ばされたせいで全身ズタボロだった。
誰がどう見てもすぐにでも治療を施さなければ死んでしまうような状態だ。
だが問題がある。
カードデッキの存在だ。
この状況からしてカードデッキの猶予が切れた事は二人も既に分かっていた。
つまりこのままでは目の前のベノスネーカーは現所有者のLを狙い続ける事は確実だ。
そうなれば落ち着いて治療などできるはずがない。
一見してもLの容体は一刻を争う程の重体でベノスネーカーに構っている時間は僅かばかりもなかった。
今はアレックスが牽制のブリューナグの槍を放っているが、このままでは動きが取れない。

「……これしかないか。L、アレックス、後は頼んだぞ」

そう呟いたザフィーラの表情はいつのなく真剣なものだった。
例えるなら覚悟を決めて死地に赴く戦士の顔だった。
そしてザフィーラはいきなりLの懐に手を入れてある物を取り出した。

「アレックス! Lを頼む!」
「ザフィーラッ! お前、まさか――」

ザフィーラが手にしたのは王蛇のカードデッキだった。
この強奪によりデッキの現所有者はLからザフィーラへと変更になり、ベノスネーカーもザフィーラを新たな獲物と定めた。
自分が囮となってその隙にアレックスによってLを安全な場所まで運んで治療してもらう。
それがザフィーラの考えた最善の行動だった。
互いに接した時間は少しだったがアレックスは一応信用のできる者だとザフィーラは感じていた。
それにアレックスの方が戦闘力も頭脳も自分より勝っている事をなんとなく肌で分かっていた。
だからこの場はアレックスを信じてベノスネーカーを遠ざける。
ザフィーラはカードデッキと中身を素早く確認してデイパックを一つ持って北へ向かって駆けだして行った。
アレックスはすぐさま異を唱えようとしたが、それは既に遅かった。
獣形態になったザフィーラはベノスネーカーを引き連れて、もう走り去ってしまった後だったからだ。

「……ザフィーラ。生きて帰って来い」

そんな願いが知らず知らずの内にアレックスの口から洩れていた。
ザフィーラが自分に何をしてほしいのかは痛いくらいに分かる。
だからこそ迅速な行動が必要だ。

「機動六課隊舎まで生きろよ」

重体のLをトレーラーの助手席に乗せてアレックスは急いで運転席についた。
エグリゴリで軍隊を指揮する立場にあった者として車の運転はLやザフィーラに比べて慣れていた。
このトレーラーの大きさでは大通りしか走れない故に隊舎までは少々迂回する事になるが、それでも怪我人を運ぶには向いている。
だがアレックスは知らない。
ベノスネーカーとの接触によってトレーラーのエンジンに深刻な被害が出ている事に。
さらに目指している機動六課隊舎が既に焼け落ちている事に。

そして、このまま進めばミラーモンスター以上に危険な人物と遭遇する可能性がある事に。


【1日目 午前】
【現在地 F-3 南部大通り上】

【アレックス@ARMSクロス『シルバー』】
【状態】健康、疲労(中)、トレーラー運転中
【装備】黒の騎士団専用トレーラー@コードギアス 反目のスバル
【道具】支給品一式
【思考】
 基本:この殺し合いを管理局の勝利という形で終わらせる。
 1.機動六課隊舎へ向かいLを治療する。
 2.六課メンバーと合流する。
 3.キース・レッドに彼が所属する組織の事を尋問する。その後に首輪を破壊する。
 4.このまま行動していてキース・レッドに出会えるのだろうか。
【備考】
※身体にかかった制限を把握しました。
※セフィロスはデスゲームに乗っていると思っています。
※はやて@仮面ライダー龍騎は管理局員であり、セフィロスに騙されて一緒にいると思っています。
※キース・レッド、管理局員以外の生死にはあまり興味がありません。
※参加者に配られた武器にはARMS殺しに似たプログラムが組み込まれていると思っています。
※殺し合いにキース・レッドやサイボーグのいた組織が関与していると思っています。
※他の参加者が平行世界から集められたという可能性を考慮に入れました。
※ザフィーラから第1放送の内容とカードデッキに関する簡単な説明を聞きました。
【黒の騎士団専用トレーラーの状態】
※内部のコンピューターのOSは地球及びミッドチルダのものと異なります。
※機械設備や通信機能は全てコンピューター制御です(ただし居住スペースはその限りではない)。ギアス世界のOSを知る者もしくはOS自体を書き換えない限り使用不可能です。
※ベノスネーカーとの接触でエンジン部に多大なダメージを負いました。このまま走らせるとエンジン部が爆発する可能性が非常に高いです。アレックスはこの事にはまだ気づいていません。


【L@L change the world after story】
【状態】全身打撲、全身裂傷、中程度の出血、右足粉砕、トレーラー(助手席)乗車中、気絶中
【装備】なし
【道具】支給品一式×2、首輪探知機、ガムテープ@オリジナル、ラウズカード(ハートのJ、Q、K)@魔法少女リリカルなのは マスカレード、レリック(刻印ナンバーⅥ、幻術魔法で花に偽装中)@魔法少女リリカルなのはStrikerS、首輪(シグナム)、首輪の考察に関するメモ、ランダム支給品(ザフィーラ:1~3)
【思考】
 基本:プレシアの野望を阻止し、デスゲームから帰還する。デスゲームに乗った相手は説得が不可能ならば容赦しない。
※以下気絶前の思考。
 1.機動六課隊舎でザフィーラ達を待ちながら、首輪の解析。
 2.メタルゲラスがかがみを連れてきたら、改めて拘束するなり、落ち着かせるなりして、尋問。
 3.10時までにザフィーラ達が来たら、ミラーモンスターを倒しにかかる。来なかったら、鏡のない部屋に引きこもる。
 4.以上のことが終わったら、船を調べに、その後は駅を調べにいく。
 5.通信で誰かと連絡がついたら、その人と情報交換、味方であるなら合流。
【備考】
※参加者の中には、平行世界から呼び出された者がいる事に気付きました。
※クアットロは確実にゲームに乗っていると判断しています。
※ザフィーラ以外の守護騎士、チンク、ディエチ、ルーテシア、ゼストはゲームに乗っている可能性があると判断しています。
※首輪に何かしらの欠陥があると思っています。
※アレックスからセフィロスが殺し合いに乗っているという話を聞きました。


     ▼     ▼     ▼


「はぁ……はぁ……はぁ……」

今まで静かだったF-1の浜辺に久方ぶりに波の音以外の不協和音が混じり始める。
F-3からずっと西に疾走してきたザフィーラが行きついた先がそこだった。
途中で川を飛び越える際に持ってきたデイパックの中からデイパックが一つ落ちたが、気にしてはいられなかった。
囮になる覚悟をしたザフィーラだが、だからと言って死ぬつもりなどなかった。
ミラーモンスターはミラーワールドからこちらの世界に出てくる時は反射物からしか姿を現す事は出来ない。
ザフィーラはその性質を利用してここを選んだのだ。
浜辺の周囲にはミラーモンスターが出てくるような反射物は一つだけ。
それは眼前に広がる海だけである。
前もって出てくる場所さえ分かっていれば対処のしようはある。
だからこそザフィーラは有利な場所で待ち受ける事ができるように全力でここを目指したのだ。

「さあ、来るなら来い!」

程なくベノスネーカーの影が海面にチラつき始めた。
餌を欲しているベノスネーカーは襲いかかるタイミングを計っているかのように機会を窺っているようだった。
だがここまで餌を喰わずにただ命令に従い続けてきたベノスネーカーは我慢の限界だった。
浜辺に張り詰めた緊張感が頂点に達した時、ザフィーラの目に映る海面が揺らいだ。

『ッシャァァァァァアアアアア!!!!!』

目の前に迫るのは毒々しい毒牙を光らせるベノスネーカー。
それが鏡の世界からこちらの世界に出てきたのを確認すると、ザフィーラの顔に笑みが浮かんだ。

「食らえ、鋼の軛ィィィ!!!」

ザフィーラの声と共に地面より突き出る光の拘束条。
それが見る間にベノスネーカーを空中に固定していく。
ベノスネーカーは拘束から逃れようともがくが、ザフィーラが渾身の力を込めて展開している魔法をすぐに外すのは無理だった。
その間にザフィーラは持ってきたデイパックからあるものを取り出した。
ストレージデバイス機殻杖Ex-st。
自分の思い通りに出力が調整できる概念兵器を肩に乗せ、ザフィーラは急いで照準を合わせにかかる。
制限下のザフィーラの実力ではベノスネーカーを倒せるかは確信が持てない。
だがこのEx-stで自壊レベルの砲撃を放てば、もしそれで無理でも砲撃で弱ったところなら倒せる可能性が高まる。
鋼の軛はあくまでEx-stを確実に当てるための布石だ。
そして、ザフィーラの指がEx-stの引き金に掛かった。

だが――

グサッ

――聞こえた音は砲撃が放たれる音ではなく、何かが肉を貫く音。

「……が……ぁ……な、ぜ――」

最初衝撃のあまりEx-stを取り落としたザフィーラは腹から突き出る銀色の槍のようなものを目にしても何が起こったか理解できなかった。
だがすぐに腹から伝わる痛覚と背後に見えた銀色の影によって何が起きたか教えられた。

「……メ、タル……ゲ……ラ、ス……!?」

ザフィーラを背後から刺し貫いた下手人。
それは王蛇のカードデッキのもう一体の契約モンスター、メタルゲラスであった。
かがみを連れてくるよう命令されていたメタルゲラスだが、それも当然ながら猶予切れと共に無効となった。
だからメタルゲラスは目の前まで迫っていたかがみを放置して、餌となったデッキの所有者の元へとやって来たのだ。
ザフィーラは当然ながらLがメタルゲラスに命令を出している事は全く知らない。
だから最初にLがベノスネーカーに襲われている場面に出くわした時、王蛇の契約モンスターはベノスネーカー一体だけだと思い込んでいたのだ。
その勘違いがザフィーラの運命を決定づける事になった。

「ベ、ル……カの、しゅ、ご……じゅ、うぅ……を、なっ……めるな――」

それがザフィーラの最期の言葉となった。
腹から流れ出る血はもうとっくに致死量を超える程にまでなっていた。
それでもザフィーラがまだ意識を保てているのは、盾の守護獣としての誇りによるものだった。
死ぬ前にこの2体のモンスターを倒す。
そう自分の身体に喝を入れようとしたが――

『ッシャァァァァァアアアアア!!!!!』
『グゥォォォォォオオオオオ!!!!!』

――傷ついた身体は言う事を利かず、最期まで何もできないままだった。
そしてついに鋼の軛を振り払ったベノスネーカーがザフィーラの頭から上半身に喰らい付き、同時にメタルゲラスもザフィーラの下半身に喰らい付いた。
一瞬にして目の前に広がる何もない虚無。
それがザフィーラの最後に見た光景となった。


     ▼     ▼     ▼


「これで、良かったんだよな」

D-2南部に位置するスーパー。
C-3にある商店街を目指して北へ向かったはずの万丈目準はなぜかそこにいた。
その理由はつい先程出会った紫髪にセーラー服を着た少女、柊かがみがそもそもの発端だった。
全身ボロボロになりつつもこちらへ向かって来たかがみに気付いたのはちょうど商店街に向かおうとした瞬間だった。
万丈目は久しぶりに出会う参加者しかもボロボロの状態だと分かるとすぐさま保護しようと思って急いで駆け寄ったが、結果は散々だった。
万丈目が近寄るや否や今までの緊張と警戒のせいか初対面のかがみは万丈目に気付くなり……

――Lが私を殺そうと! わ、私は、悪くない!!
――や、やっぱり……あ、あんたも私を殺そうと……!!
――いや、来ないで! お願い、私は死にたくないだけなんだから!!

……というような事を言い続けるので名前を聞き出す事さえ一苦労だった。
万丈目の外見は独特な髪形に鋭い目付きに黒い制服というもので、お世辞にも第1印象がいいとは言い難い。
だからと言って初対面の少女にストレートに怯えられる事は万丈目にとってショックな事だった。
とりあえず少し戻って落ち着けそうなスーパーに入ってみたが、一向に進展はなかった。
だが落ち込んでいては先に進まないと思い直し、改めて話そうとするが怯えるかがみとの会話は一向に進まなかった。
どうすればいいんだと嘆いていた万丈目だったが、助け船は意外なところから現れた。

「やっぱりバクラに任せたのは不味かったか」

助け船を出したのは意外な事にバクラだった。
会話が成立しない状態を万丈目の中で知るとバクラはある提案をしてきたのだ。
それは千年リングを柊かがみに渡せというものだった。
そうすればバクラはかがみと会話する事が可能となり、上手く話を付けると言ってきたのだ。
確かにバクラは長い時を経験しているだけあって口は達者だ。
もしかしたらかがみと上手く会話できるのかもしれない。
そう考える一方で果たして素直にバクラの提案を受け入れる事が正しいのか万丈目には判断できなかった。
結局、ものは試しという事でかがみに千年リングを渡して現在は別室で待機しつつ朝食を取っている万丈目だった。

(まあ、これで上手くいけば万々歳か。それにしてもLか)

万丈目はカレーには一切手を付けずにデイパックの中にあった質素なパンを齧りながら、バクラの首尾を待ちつつ先程少し耳にした単語の意味を考えていた。
Lというのは参加者なのはまず間違いない。
かがみはLの元から逃れてきたらしいので、当然Lはかがみが走って来た方向である南にいる可能性が高い。
そして万丈目はさらに考える。
Lという者がもし本当に危険な存在なら放って置いていいのかと。
だが、万丈目は知らなかった。
Lはこの会場で随一の頭脳を持った仲間になり得る存在である事に。
そして、もう一つ――

――別室で行われているバクラによるかがみへの説得は万丈目にとって思いもよらない内容である事に。

(……えっと、整理するわね。まず、あの万丈目とかいう奴は――)
『ああ、年端もいかない銀髪眼帯少女を甚振る極悪人さ。しかも普段はそんな素振りを微塵も見せないっていう厄介な奴だ』
(正直信じがたいんだけど? あなたがこの千年リングの声とかいうのも。でも、私を心配してくれている点には礼を言うわ)
『な~に、俺はあんたを見かねて忠告してやっただけさ。俺だって、いつまでもあんな野郎と一緒なのは御免だからな』

別室で行われているバクラとかがみによる心の中での会話。
そこでは万丈目が悪人だとかがみに吹き込むバクラの策略が着々と進行していた。
バクラは既に万丈目に見限る気になっていた。
強い力を持っていながらそれをむざむざ捨てるなどバクラには理解不能な行動だった。
元々バクラの目的はバクラが知るキャロとの合流、そしてこのデスゲームを楽しむ事だ。
つまり他に参加者がどうなろうとバクラにはどうでもいい事であり、万丈目も当然その中に入っている。
それでも今まで一緒にいたのはバクラが自力では行動できないためであった。
だが、それも解決した。
柊かがみ。
バクラが次の宿主に選んだ少女だ。
かがみの記憶を知った時、バクラはこの少女を利用しようと考え付いたのだった。
この生への執着と周囲への恨みは上手く誘導すれば万丈目より扱いやすい。
その判断が付いたからこその行動だった。

『(よし、ここまでは順調だな。もう少し話し合ったら、その後には……悪いな元・宿主サマよ。大人しくカードデッキへの生贄になってもらうぜ)』

そのバクラに目を付けられたかがみは別に完全にバクラを信用した訳ではない。
気づいた時にはメタルゲラスは消えていて代わりに人相の悪そうな少年が近付いてきた時は混乱したが、今は少し落ち着いている。
万丈目が近付いて気付く前にストラーダは逃げる途中で教えてもらった通りに腕時計型の待機状態にしているが、いざとなれば起動させる気でいた。
だが、バクラの言葉巧みな言い回しを聞くうちに徐々にかがみの中にあったバクラへの疑心は小さくなっていた。
それと並行してかがみはバクラを信じ始め、いつしかバクラの言う通りにすればいいような気にさえなっていた。
これらはかがみが現状から逃げたいがための逃避とも言える行為だったが、かがみ自身はそのような自覚は微塵も存在しなかった。

(そうよ、誰だって生きていたいって思うわよ。そう、そうよ。これは仕方のない事、いやむしろ当然の行いよ。
 万丈目って奴なんて死んで当然の奴なんだから! 私は正しいのよ!)

柊かがみはただ死にたくないだけだ。
だが、その考えは悪しき盗賊王の魂によって歪められていく。
彼女の運命はどう変わっていくのだろうか。


【1日目 午前】
【現在地 D-2 スーパー】

【万丈目準@リリカル遊戯王GX】
【状態】健康、30分バクラ憑依不可
【装備】なし
【道具】支給品一式、カードデッキ(ベルデ)@仮面ライダーリリカル龍騎、ルーテシアのカレー@魔法少女リリカルなのは 闇の王女、考察を書いたノート
【思考】
 基本:殺し合いには乗りたくない。仲間達と合流し、プレシアに報復する。
 1.バクラの首尾を待つ。
 2.このままD-3に注意しながら商店街に向かうか、それともLのいる南に行くか。
 3.カードデッキを破壊してミラーモンスターを倒す程の力を持つ者を捜す。
 4.キャロを捜し出して千年リングをどうにかする。
 5.仲間(理想は明日香)達との合流。
 6.余裕があればおじゃま達を探したい。
【備考】
※チンク(名前は知らない)を警戒しており、彼女には仲間がいると思っています。
※エリアの端と端が繋がっている事に気が付きました。
※デスベルトが無い事に疑問を感じています。
※パラレルワールドの可能性に気づきました。
※柊かがみはLという危険人物から逃げてきたと思っています。


【柊かがみ@なの☆すた】
【状態】疲労(中)、肋骨数本骨折、強い周りに対する敵意、バクラへの僅かながらの信頼
【装備】ストラーダ(待機状態)@魔法少女リリカルなのはStrikerS、千年リング@キャロが千年リングを見つけたそうです
【道具】なし
【思考】
 基本:死にたくない。なにがなんでも生き残りたい。
 1.バクラを信じてしばらくバクラと話す。
 2.悪人である万丈目を殺すのは間違った事ではない。
【備考】
※デルタギアを装着した事により、電気を放つ能力を得ました。
※参加者名簿や地図、デイパッグの中身は一切確認していません。
※一部の参加者やそれに関する知識が消されています。ただし、何かのきっかけで思い出すかもしれません。
※「自分は間違っていない」という強い自己暗示のよって怪我の痛みや身体の疲労をある程度感じていません。
※周りのせいで自分が辛い目に遭っていると思っています。
※Lは相手を縛りあげて監禁する危険な人物だと認識しています。
※第一放送を聞き逃しました。
※千年リングを装備した事でバクラの人格が目覚めました。以下【バクラ@キャロが千年リングを見つけたそうです】の簡易状態表。
【思考】
 基本:このデスゲームを思いっきり楽しむ。
 1.万丈目には見切りを付けて、かがみをサポート及び誘導する。
 2.頃合いを見計らって万丈目をバイオグリーザーへの生贄に差し出すように仕向ける。
 3.可能ならばキャロを探したいが、自分の知るキャロと同一人物かどうかは若干の疑問。自分の知らないキャロなら……
【備考】
※千年リングの制限について大まかに気付きましたが、再憑依に必要な正確な時間は分かっていません。
※キャロが自分の知るキャロと別人である可能性に気が付きました。
※千年リングは『キャロとバクラが勝ち逃げを考えているようです』以降からの参戦です


     ▼     ▼     ▼


全てが終わった浜辺に静寂が訪れる。
後に残ったのは砂浜に打ち付ける波の音と辺りに散乱するいくつかの道具だけだった。
もう既にザフィーラの影も形もどこにも残ってはいなかった。


【ザフィーラ@魔法少女リリカルなのはStrikerS  死亡確認】


【全体備考】
※ザフィーラは首輪諸共ベノスネーカーとメタルゲラスに喰われました。
※【F-3 壊れた橋付近】に柊かがみのデイパック(支給品一式、デルタギア一式@魔法少女リリカルなのは マスカレード、デルタギアケース@魔法少女リリカルなのは マスカレード、ランダム支給品0~1)が放置されています。
※【F-1 浜辺】に以下の道具が放置されています。
  • 支給品一式×2、ランダム支給品(エリオ1~3)
  • Ex-st@なのは×終わクロ
  • カードデッキ(王蛇)@仮面ライダーリリカル龍騎、サバイブ“烈火”(王蛇のデッキに収納)@仮面ライダーリリカル龍騎
※王蛇のカードデッキには、未契約カードがあと一枚入っています。
※サバイバルナイフ@オリジナル、手鏡@オリジナルはベノスネーカーとの接触で破壊されました。
※ベノスネーカーとメタルゲラスはザフィーラを喰った事で傷はほぼ癒えました。

【Ex-st@なのは×終わクロ】
新庄・運切の武器。白い砲塔に似た杖型のストレージデバイス(という名の概念兵器)。
砲門を取り換えて多様な砲撃ができる。威力は使用者の意志に比例する設定となっており、望みさえすれば自壊する程の大威力も発揮できる。

【レリック(刻印ナンバーⅥ)@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
ヴィヴィオが鎖で引きずっていた一つで第12話にてナンバーズが奪取したと思いきやティアナの活躍で奪われなかったレリック。
見た目は幻術のおかげで可愛らしい花をしている(激しい動作や衝撃を受けない限り数時間~丸一日は偽装が維持されます)。
説明書には「レリック 可愛らしいでしょう」という馬鹿にしたような言葉のみ。



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ザフィーラ GAME OVER
柊かがみ Next:渇いた叫び(前編)
万丈目準 Next:渇いた叫び(前編)






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